舞台はオランダ カイマー、T.ワトソン、D.クラークらビッグネームが集結
2015年 KLMオープン
期間:09/10〜09/13 場所:ケネマーG&CC(オランダ)
KLMオープンにカイマーらスター選手が揃い踏み
今週は、ヨーロピアンツアー国際スケジュールでも最も長く続いている大会のひとつ「KLMオープン」への出場を果たすべく、多くのメジャー優勝経験者や「ライダーカップ」の英雄たちがオランダの海辺へと集結する。
3年連続で同大会の開催地となった今週のケネマーG&CCには、来年の「ライダーカップ」でキャプテンを務めるダレン・クラーク、かつての世界ナンバーワンであるマルティン・カイマー、韓国のY.E.ヤン、そしてレジェンドのトム・ワトソンと、4人のメジャー王者が顔を揃えることになる。
メジャー8勝で米国出身のワトソンにとって、オランダでの大会出場はこれが初めて。さらに、昨年のグレンイーグルスでそのワトソン率いる米国代表を打ち負かし、欧州代表チームを「ライダーカップ」優勝の栄光に導いたアイルランドのポール・マッギンリーもフィールドに名を連ねている。
昨年10月のスコットランドで「ライダーカップ」制覇を決定付けるウィニングショットを放ったジェイミー・ドナルドソンも、アムステルダム近郊のコースへと向かうことになる。
カイマーも昨年の「ライダーカップ」で勝利に貢献した一人だ。2012年のメダイナでは欧州代表の勝利を決めるウィニングパットも沈めているメジャー2勝の彼は、2010年にメジャー初制覇を果たした直後にヒルフェルスムセで優勝して以来の「KLMオープン」制覇を狙っている。
2010年にウィッスリングストレイツでカイマーが優勝した「全米プロゴルフ選手権」を、その前年の2009年に制していたのがY.E.ヤン。ヤンは、オランダのナショナルオープンでのデビューを飾ることになる。
一方、2013年に「KLMオープン」を制しているオランダのユースト・ラウテンは、熱く見識のある地元のギャラリーを前に、ウィル・ベッセリンクら6人の同胞とともに再び母国優勝にチャレンジする。
ラウテンやヨーロピアンツアーでプレーする欧州出身の選手にとって、これは2016年の「ライダーカップ」でキャプテンを務めるクラークが、「ライダーカップ」ランキングのレースが始まって以来、初めて出場する大会とあって、キャプテンを魅了する絶好のチャンスでもある。
2014年の「ライダーカップ」で欧州を代表してプレーしたデンマークのトーマス・ビヨーン、ドナルドソン、スコットランドのスティーブン・ギャラハー、そしてカイマーの4人が、来年9月のヘーゼルタインナショナルで再び戦いの舞台に立つべく、選考レースでの力強いスタートを熱望しているのは間違いないところだ。
その他にも、今週は多くの才能豊かな欧州出身ゴルファーが、北アイルランド出身のキャプテンの心に自身の名を刻み、少しでも気を引こうと必死になることだろう。
ベルギーのトーマス・ピータース、フランスのガリー・スタール、イングランドのトミー・フリートウッド、ティレル・ハットン、そしてアンディ・サリバンといった若手選手も欧州代表入りを狙っており、今週ここで優勝を飾れば完璧なスタートを切ることができる。
「ライダーカップ」選考レースの初戦となった先週の「M2Mロシアオープン」を制したリー・スラッテリーも出場者リストに載っており、彼もまた時宜を得た復調を最大限に活かしたいと願っている。