フィッツパトリックとエドバーグが首位浮上
2015年 D+D レアル チェコマスターズ
期間:08/27〜08/30 場所:アルバトロスゴルフリゾート(チェコ)
プラハで輝きを放ったフィッツパトリックとエドバーグ
アルバトロスゴルフリゾートでの「D+Dレアル チェコマスターズ」は2日目を終え、36ホールをノーボギーでラウンドしたイングランドのマシュー・フィッツパトリックとペレ・エドバーグが首位で並ぶ格好となった。
かつてのアマチュアスターであるフィッツパトリックは3バーディ、1イーグルの「67」で2日目をラウンドし、通算11アンダーとすると、その後スウェーデンのエドバーグがこれに並び、2人の1打差にはベルギーのトーマス・ピータースがつけている。
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「68」でラウンドしたピータースは通算10アンダーとしてクラブハウスリーダーになると、その後は風が強まったため、午後スタートの選手にとってこのスコアは到達するのが次第に困難な状況となった。
しかしフィッツパトリックは弱冠20歳というその年齢らしからぬ忍耐強さを見せ、パー3の3番でバーディを奪い、その他の8ホールはいずれもパーとする慎重なフロントナインを展開した。
フィッツパトリックは11番でバーディを奪って首位を射程圏内に据えた。かつての「全米アマチュア選手権」王者は、続く12番で6メートルのバーディパットを沈めて一気にピータースをとらえた。
その後はチャンスを決め切れない展開が続いたが、最終ホールで遂に6メートルのバーディパットを決めてピータースをかわした。
「今日はとても安定していました」とフィッツパトリック。「良いプレーでまた多くのグリーンをとらえました。それがパーを維持し続け、チャンスが到来したときは決めにいく上での鍵となりますからね」
「チャンスは何回か作り出すことができました。ラウンド中盤はパットが入らずフラストレーションが募りましたね。いくつかチャンスを逃しましたが、バックナインで挽回することができました。
「18番のパットは、最後をバーディで締めくくる良い形となりましたし、あれで首位に抜け出すことができましたね」
昨年プロに転向したばかりのフィッツパトリックは、欧州ツアーでは先月スイスで2位に入るなど、すでにトップ10入りを4回記録しており、初優勝は明らかに時間の問題となっている。
「今は週末が楽しみですね」と加えたフィッツパトリック。「日曜に優勝争いをできるチャンスがまた巡ってきました」
「クランでの優勝争いからは多くを学びました。あれは僕にとって最高の1週間でしたね」
「どう説明していいのか分かりませんが、ダニー(ウィレット)とのプレーで多くの経験を積むことができました」
「彼は世界のトップ30に入っているので、明らかに世界最高の選手の一人ですからね。ラウンド前夜にチャビー(チャンドラー)と話したのですが、彼はあまり先走りし過ぎずに、一打一打こなしていこうと言いました」
「今年は多くの大会に出場し、既に多くを学んだように感じます。プロとしてゴルフをプレーするのは僕の夢ですから」
「まだシード権の確保がどれだけ大変な達成であるかということは実感できていないと思います。Qスクール上がりで『レース・トゥ・ドバイ』のファイナルまで行ければ最高ですね。選手として成長し続けたいですし、目標は常に変わっています。今年は時間の経つのが早いように感じますね」
エドバーグは4番からの3連続バーディで優勝争いに名乗りを上げ、最終ホールとなったロングホールの9番でバーディを奪ってフィッツパトリックをとらえた。
「昨日同様パットが冴えていた」と2日目「67」のエドバーグ。「パットがたくさん決まったし、ティショットも快調で、アイアンショットも良かったから、良いスコアをまとめ上げることができたね」。
「これ以上は望めないという位置につけたね。良い心持ちだし、自分のゴルフについてはおおむね満足している」
「自信はあるから、今週は自分がどこまでやれるか見てみたいね」
大会前は10大会中9大会で予選落ちを喫していたデンマークのトービヨン・オルセンは2日目を「69」でラウンドして通算8アンダーとし、サム・ハッツビーとロバート・ディンウィディのイングランド人コンビと並び4位タイにつけた。