唯一のデンマーク開催 ビヨーンら地元勢の奮起に期待
2015年 メイド・イン・デンマーク
期間:08/20〜08/23 場所:ヒンメルランドゴルフ&スパリゾート(デンマーク)
更なる祝祭へ向け準備万端のデンマーク
レース・トゥ・ドバイでのデビューで大成功を収めてから1年、今週は注目を集める第2回「メイド・イン・デンマーク」が再びヒンメルランドゴルフ&スパリゾートで開催される。
ヨーロピアンツアーが2003年以来のデンマーク再訪を果たした昨年の大会は、8万人以上のギャラリーがフェアウェイを取り囲んだ。それまでの11年間のデンマークゴルフの業績を祝福した実績といえそうだ。引き続き同様の役割を果たすことになる今週の大会には、トーマス・ビヨーン、トービヨン・オルセン、そしてソレン・ケルドセンといった、ここ1年間に世界の舞台で活躍してきたデンマーク出身の選手たちが顔を揃える。
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昨年の大会ではそれぞれ7位タイと15位タイに入ったオルセンとケルドセンは、ともにここ1年の間にヨーロピアンツアーで勝利の美酒を味わっている。オルセンは2014年シーズン末の「ISPS HANDA パースインターナショナル」で勝利を収めており、ケルドセンは5月末にプレーオフでベルント・ウィスベルガーとエディー・ペパレルを退けて「アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」を制している。
それに加え、ケルドセンは先週、デンマーク人選手として初めてヨーロピアンツアーでの500回出場を達成した。これは18年189日をかけて到達した偉業であり、これより160日早く記録を達成したイングランドのピーター・ベイカーに次ぐ史上2番目の早さでの500回出場到達となった。
一方、デンマークで最も成功したゴルファーであるビヨーンは、昨秋のグレンイーグルスでは「ライダーカップ」欧州代表チームの一員として米国代表を撃破しているが、彼は昨年ヒンメルランドで4位タイに入ったことにより、ポール・マッギンリー率いる代表チームの9人からなる自動選出枠に滑り込んだのだった。
ビヨーンは20年前にヒンメルランドゴルフ&スパリゾートで開催された1995年のヨーロピアンチャレンジツアー「ヒンメルランドオープン」でプロとしての初勝利を挙げており、予選通過を果たした先週の「全米プロゴルフ選手権」を経て、ヨーロピアンツアー15勝目を目指し母国の土を踏むことになる。
ディフェンディングチャンピオンはスコットランドのマーク・ウォーレン。昨年の大会では3日目に5アンダーの「66」と見事なパフォーマンスを披露した彼は、最終日を「68」でラウンドし、2位に入ったウェールズのブラッドリー・ドレッジに2打差をつけて優勝を飾ったのだった。
今夏も好調の波に乗るウォーレンは、「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」では4位タイ、そして「サルタイヤエナジー ポール・ローリーマッチプレー」では4位に入っている。
フィールドには2016年の「ライダーカップ」で欧州代表のキャプテンを務めるダレン・クラークも顔を揃えており、彼は来年の「ライダーカップ」ポイントの選出レースが終焉を迎える地で、パー3の16番ホール周辺に広がる“ヒンメルランドの丘”など、この大会独特の雰囲気を直接味わう機会に恵まれたのである。