トンチャイ・ジェイディーについてあなたの知らない5つの事実
アンが歴史に新たな1ページを刻む
「BMW PGA選手権」は最終日にセンセーショナルなパフォーマンスを示したアン・ビョンフンが記録破りの初優勝を果たした。
韓国出身のアンは、将来を嘱望されたアマチュア時代の期待を現実のものとし、ウェントワースで圧倒的な勝利を飾った。
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彼は最終日を「65」でラウンドし、これまでの大会ベストスコアを2打更新する大会新記録の通算21アンダーまでスコアを伸ばした。6打差の2位にはミゲル・アンヘル・ヒメネスとトンチャイ・ジェイディーのベテラン2人が入った。
更に2打後方の4位には、こちらも大会新記録となる今週5つ目のホールインワンを14番で達成してBMW i8を勝ち取り、この日を「66」でラウンドしたイングランドのクリス・ウッドが入った。
アンはヨーロピアンツアーのルーキーシーズンでこのフラッグシップ大会を制した史上2番目の選手となり、優勝賞金833,330ユーロを獲得。
2009年に史上最年少の17歳で「全米アマチュア選手権」を制した現在23歳のアンは、この勝利により公式世界ゴルフランキングが132位からトップ60圏内へ上昇することが確定的となり、結果、「全米オープン」と「全英オープン」の出場権も手にすることとなった。
ラウンド後、「人生を変える勝利」と歓喜したアンは、「私にとっては5つ目のメジャーのようなものです。これまでで一番大きなタイトルですし、これで多くの大会に出られます。人生を変える勝利になりました」と述べた。
「まだ興奮冷めやらぬ状態で、天にも昇る心地です」。
「勝てるとは思っていませんでした。ここまで勝利に近いところにいるとは思っていませんでしたので。突然のことでしたね。今年はずっと良いプレーができていましたが、この大会で勝てるとは思いませんでした」。
「今日はとても良いプレーができました。スタートはナーバスになりましたが、ショットもパットも良かったので、各ホール自信を持って臨めました。幾つかミスもありましたが、ここでノーボギーは大したものだと思います」。
「6打差で最終ホールを迎えられたのは最高でしたし、アジア人として初めてこの大会を制することができたのも嬉しいですね。本当に最高ですよ」。
イタリアのフランチェスコ・モリナリと首位で並んで最終日を迎えたアンは、2番と4番でバーディを奪うも、ジェイディーが5番から3連続バーディを奪ったため、僅か1打差のリードで前半を折り返した。
しかしながら、アンは11番でバーディを奪うと、12番では僅か数十センチのところでアルバトロスを逃す素晴らしいショットでタップインイーグルをお膳立てし、その差を3ストロークに広げると、ジェイディーが13番でボギーを叩いたため、その差は瞬く間に4ストロークへ広がった。
アンは15番と17番でバーディを奪って勝利を決定づけると、最終ホールはパーで締め括り、チャレンジツアー卒業生のアンによる極めて印象的なパフォーマンスは幕を閉じた。
178ヤードの14番を7番アイアンの一振りでホールアウトしたウッドは、派手に祝福すると、その後は既にガルウィングのドアーが開けられていた車に乗り込み、その乗り心地を堪能した。
「なんとか収まったね」とふざけた長身のウッド。「昨晩、ホテルでミゲルに遭遇してね(ヒメネスは土曜日にキャリア通算10回目のホールインワンを達成していた)、『またホールインワンかい、いつ俺の番になるんだい?』って言ったんだ」。
「皆、火曜の練習ラウンドで14番に来た際、『BMW i8がゲットできればイカすな』って思ったんだ。まさか自分がそれを達成できるなんて夢にも思わなかったけれど」。
「素晴らしいショットを打って、その後のリアクションにはちょっとしたズレがあったんだ。というのも、2度歓声を聞いて、初めのは惜しくも外れたという感じで、次に入ったという感じの歓声が上がったんだ」。
昨年10月、テニスレッスン中の転倒で手首を骨折し、5ヶ月間の欠場を余儀なくされたウッドは、「自宅での長い冬となったし、プレーヤーとして怪我をする前の状態に戻るか心配だったけれど、ここウェントワースでの特別な大会でトップ5入りができたのだから、大きな自信になったね」と述べた。