ブランデン・グレースが7打差で圧勝 初日から首位守り切る
2014年 アルフレッド・ダンヒル選手権
期間:12/11〜12/14 場所:レオパルドクリークCC(南アフリカ)
”アメイジング・グレース”が大差で優勝
「アルフレッド・ダンヒル選手権」は、最終日に圧倒的なパフォーマンスを見せたブランデン・グレースが初日から首位を譲らない“ワイヤー・トゥ・ワイヤー”での優勝を飾り、欧州ツアー5勝目を達成した。
これまでの欧州ツアーでの4勝をいずれも輝かしいシーズンとなった2012年に挙げた南アフリカ出身のグレースは、初日と2日目を「62」、「66」として、大会の折り返しで5打差の首位に立った。
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ところが、3日目は「72」として通算16アンダーにとどまり、デンマークのルーカス・ビエルゴールに1打差まで詰め寄られる展開となった。
しかし、最終日は予想された後続によるチャージが実現せず、この日を4アンダーの「68」でラウンドしたグレースが通算20アンダーまでスコアを伸ばし、2位に入った同胞のルイ・ウーストハイゼンに7打差をつけて勝利を飾った。
3位には昨年のチャレンジツアー1位であるアンドリュー・ジョンストンが通算11アンダーで入り、「ネッドバンクゴルフチャレンジ」で優勝したダニー・ウィレットとトレバー・フィッシャーが首位から10打差となる4位タイで続いた。
初めて「アルフレッド・ダンヒル選手権」と「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」の両方を制した選手となったグレースは「桁外れにすばらしい1週間になった」と語った。
「ワイヤー・トゥ・ワイヤーで勝てたのは特別なことだけど、それを地元の観客の前でできたのだから、なおさらだよね。今日はほとんどミスのないラウンドで、このすばらしい大会を締めくくるには完璧だった」
「まずはルパート夫妻に対する感謝の念を述べたい。ここの施設はただただ壮麗だ」
「長くてハードな1年だったけれど、クリスマスの前におとぎ話のようなエンディングを迎えることができたね」
「今週の主要事項の一つにドライバーがあった。ドバイから新しいドライバーをバッグに入れているのだけれど、今週はそれが鍵となったんだ」
1番ホールでガードバンカーに捕まったビエルゴールがボギーを叩いたため、グレースは出だしでリードを倍に広げると、2番ではすばらしいピッチショットでタップイン圏内につけてバーディを奪い、後続を引き離しに掛かった。
グレースはその後、4番で1.5メートルのバーディパットを沈め、ショートホールの5番ではバンカーから気骨あるパーセーブを見せたが、ワンオン可能なパー4の6番ではビエルゴールが寄せワンのバーディを奪い、その差を3ストロークまで縮めた。
しかし、デンマーク出身の23歳はパー3の7番で池に入れ、このホールをトリプルボギーとして大幅に後退すると、その後は大崩れとなり、バックナインで50打をたたいてリーダーボードを急降下してしまった。
グレースは7番でパーセーブに失敗し、後続のウーストハイゼン、ウィレット、そしてジョンソンに隙を見せたかに思えた。
しかし、その後はワンオン可能なパー4の11番で寄せワンのバーディを奪い、ロングホールの13番と15番ではいずれも2パットのバーディを奪うなど、後続を寄せ付けないプレーを続けた。
バンカーショットを失敗した16番でボギーをたたいたが、一番近い位置でグレースを追っていたウィレットは上がり3ホールを6オーバーで回り、ウーストハイゼンが最終ホールで池に捕まったことにより、グレースへ掛かるプレッシャーは雲散霧消し、この時点で勝負の行方は決した。