オットが首位キープ ライダーカップメンバー争いも最終章へ
2014年 イタリアオープン
期間:08/28〜08/31 場所:チルコロゴルフ・トリノ・ラ・マンドリア(イタリア)
イタリアでの2勝目へ向け首位をひた走るオット
最終ホールで気概のあるパーセーブを見せたヘニー・オットが、2打差の首位で「イタリアオープン」の最終日を迎えることとなった。一方、スティーブン・ギャラハーの「ライダーカップ」へ向けた最後の望みは何とか繋がる形となった。
オットはスコットランドのリッチー・ラムジーに2打差をつけて首位に立っており、後者は同胞のギャラハーの「ライダーカップ」行きを阻止する存在になりたくないとは思いながらも、先ずは自らの事を優先させなければならないと明かした。
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金曜日を「62」と見事なスコアでラウンドした2008年の大会王者であるオットは、2度にわたる背中の手術から復帰後の2戦目となったこの大会において、3打差の首位で3日目をスタートするも、この日は「71」と苦しんだ。
「正直、つらい一日だったね」と38歳のオット。5つのバーディを奪いながらも、ボギーを2つ、そして2打目をコース右側の木々に打ち込んでペナルティドロップを余儀なくされた9番(パー5)ではダブルボギーを叩いている。
「(背中は)違和感はあるけれど、プレーを止めるほど痛くはない。そんなに気にしてはいないんだ。手術前はもの凄い痛みがあったけれど、今は全く違うし、ストレッチとフィジオ(理学療法士)の助けがあればすぐ治るんだよ」。
ギャラハーはグレーム・マクドウェルを退けて自動選出枠へ滑り込み、グレンイーグルスでポール・マッギンリー率いる欧州代表チームの一員としてプレーするには、この大会で2位以内の成績を残す必要がある。
土曜日を「69」でラウンドした39歳のギャラハーは、何とか望みを繋ぎ、2位のラムジーからは4打差、そして首位のオットからは6打差の6位でトリノでの最終日に臨む。
初日からの2日間を連続して「66」でラウンドしたオーストリアのベルント・ウィスバーガーは3日目を「71」でラウンドし、通算13アンダーで3位につけており、それを4位タイのリー・スラッテリーとロス・フィッシャーのイングランド人コンビが通算11アンダーで追う展開となっている。
「彼(ギャラハー)の『ライダーカップ』出場を阻止する人間にはなりたくないけれど、もしそういう展開になったら、彼は勝つためにプレーするはずだし、自分もそういう姿勢でプレーしなければならないのは分かっている」とラムジー。彼は最終ホールで12メートルのバーディパットを決め、3日目をノーボギーの「66」でラウンドした。
「スティービー(ギャラハー)は素晴らしい選手で、ここでも優勝争いをしている。彼は日曜に良いパフォーマンスを見せてくれることだろうし、(ライダーカップ出場へ向け)彼の幸運を祈っているけれど、僕も優勝争いに加わって3勝目を挙げるという自分の仕事をやり遂げなくてはならない」。
2010年の「南アフリカオープン」、として2012年の「ヨーロピアンマスターズ」を制したラムジーは、「タフな状況だよね。スティービーのことは良く知っているし、彼の自宅から1マイル(約1.6キロ)ほどのところにある、彼の練習しているキングスフィールドには僕もよく行くからね」と付け加えた。
「彼にとっては大願となるね。でも、彼は如何に自分が良い選手であるか証明してきたし、仮に自動選出枠に届かなかったとしても、チームにとって財産となる存在だよ。それは、ショットの良さだけではなく、ゲームへ臨む姿勢という観点からもね。それに、彼のグレンイーグルスでの成績は素晴らしいしね」。
欧州代表キャプテンのマッギンリーは、トリノでは予選落ちを喫したが、来週火曜日にキャプテンピックの3名を発表するにあたり、この週末はトリノに留まり決勝の2ラウンドを観戦している。
今週はチャンスのある状況で日曜を迎えたいと語っていたギャラハーは、3日目を4バーディ、1ボギーでラウンドし、その目標を達成した。
「ずっと追いつける位置につけている」とギャラハー。
「最悪のケースは、乗り越えようのない大差を付けられてしまうことだった。そうならずに済んだから、日曜に良いラウンドが出ればまだチャンスはあるよ。今日はカップの縁に嫌われたのが4回ほどあった。金曜にはああいうのが入っていたのだけどね。ただ、最後の方に幾つか良いパットが決まったので、差し引きゼロだね」。
「あとは全力を尽くすだけだよ。このゲームでは何が起こるか分からないし、これより差を付けられていても優勝した選手だっているわけだからね。とにかく攻めて、できるだけ沢山のバーディを奪って、あとはどうなるかといったところだね」。
「確かにタフな週だ。日ごとに仕事はきっちりこなしているけれど、長い1週間で、精神的に厳しい。でも、これが終われば2週間の休みだし、残りは1ラウンドだから、全力を注入するよ」。
「これは自分のキャリアの中では、優勝しなくてもハッピーになれるかもしれない初めての大会なんだ。日曜は2位で目標が達成されるわけだからね」。
イタリアのフランチェスコ・モリナリも、母国での2勝目を飾り「ライダーカップ」のキャプテンピックの座を勝ち取ることを諦めてはいない。3日目を「69」でラウンドした彼はギャラハーから1打差の通算9アンダーで最終日を迎える。
「最終ホールで良いパットを決めたから、あれが明日への吉兆となるかもしれない」とトリノ出身のモリナリ。「パットをしっかり決めなくてはならず、今週はずっとそれができていなかったから、明日はしっかりパットを決めたいと思う」。
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