「全米オープン」覇者、カイマーが母国で凱旋!
2014年 BMWインターナショナル・オープン
期間:06/26〜06/29 場所:GCグートレーシェンホフ(ドイツ)
ケルンでの戴冠を目指すカイマー
「全米オープン」を制覇して以来、初めて母国ドイツの土を踏むことになるマーティン・カイマーは、今週の「BMW国際オープン」でギャラリーから英雄として迎えられるだろう。
今週の大会の舞台となるGCグートレーシェンホフから30キロの所で育ったカイマーは、2週間前にパインハーストナンバー2で圧倒的なパフォーマンスを披露してメジャー2勝目を挙げており、8打差をつけた大勝により、29歳の彼が完全に復調したことを知らしめた。
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ヨーロッパ大陸出身の選手として初の快挙となった「全米オープン」制覇の激闘からの回復を図るべく、先週1週間を休養したカイマーは、今週ケルンで開催される総額200万ユーロの大会で2度目の優勝を目指すことになる。
カイマーはヨーロピアンツアー2シーズン目の6年前にドイツ人として初めてこのナショナルオープンを制し、急成長する才能の片鱗を見せつけた。
当時23歳だったカイマーはチャール・シュワルツェルに6打差の首位で最終日をスタートするも、緊張感を克服することができずに「75」と崩れ、アンダース・ハンセンとのプレーオフを余儀なくされた。
しかしながら、歴史の1ページにその名を記されないことを拒んだカイマーは平静を取り戻し、プレーオフ1ホール目でバーディを奪ってデンマークのハンセンを退けたのである。
もし今大会でカイマーがヨーロピアンツアー12勝目を挙げ、優勝賞金33万ユーロを手にすることができれば、「レース・トゥ・ドバイ」でトーマス・ビヨーンを抜いてトップに立ち、「全米プロ」を制して欧州ナンバーワンの座を手中に収めた2010年以来の達成に向け、ポールポジションにつけることになる。
だだし、昨年ハリー・ヴァードン・トロフィーを掲げたスウェーデンのヘンリック・ステンソンは、パインハーストでも4位タイに入っており、カイマーによる地元優勝を阻止する機会を窺っている。
今シーズン序盤は、目覚ましい快挙を達成した昨年からの二日酔いのような状況に苦しんだステンソンだったが、出場したヨーロピアンツアーの大会ではここ4戦でいずれもトップ7入りを果たすなど、復調の兆しを見せており、今大会もこのスウェーデン人選手が不気味な存在となっている。
ヨーテボリ出身の38歳のステンソンは「BMW国際オープン」では好成績を残しており、最近7回の出場で5度のトップ10入りを果たしている。
これには2006年の優勝も含まれており、同年の大会でステンソンはレティーフ・グーセンとパドレイグ・ハリントンとの3人で行われたハイレベルなプレーオフの1ホール目でイーグルを奪って勝利を手にしている。
ステンソン同様に過去にこの大会を制したことのあるダニー・ウィレットもまた、GCグートレーシェンホフでの成功の再現を狙っている。彼はこの大会が前回この地で開催された2年前の王者である。
ケルンに乗り込むこのイングランド人選手も先週の「アイルランドオープン」で3位タイに入っており、好調の波に乗っている。
ウィレットはこう述べた。「この大会を楽しみにしているのには沢山の理由があるんだ。今はとても良いゴルフがプレーできているし、あのコースは熟知しているからね。それにBMWはいつも大会を素晴らしいものにしてくれる。ドイツのギャラリーはいつも素晴らしいし、今年はマーティンが『全米オープン』を制覇しているから特にその傾向は強まるだろう。そんなわけで、今週は素晴らしい1週間になる要素が揃っているんだよ」。
「もちろん僕には2年前にケルンで勝った心温まる思い出がある。あの時は週を通して良いプレーができたし、特に難しいコンディションとなった最終日に良いプレーができた。プレーオフまで勝負を持ち越さずとも良かったのだけど、幸運にもプレーオフ4ホール目で目標を果たすことができたからほっとしたよ」。
「またあそこに戻れることに興奮している。あのコースはミュンヘンのコースと比べると、断然僕のプレーに合っているからね。バーディは奪い難いので、普段は好スコアが出にくいけれど、僕はそういうチャレンジが好きなんだ」。
「アイルランドオープン」でウィレットを破ったミッコ・イロネンは、コークでの圧倒的な勝利を経て、2週連続優勝を狙っている。
その他の有力選手としては、地元ドイツ勢のアレックス・チェイカ、マックス・キーファー、マルセル・シーム、そしてアマチュア期待の星であるドミニク・フースが挙げられる。フースは今季唯一出場したヨーロピアンツアーの大会である「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」で16位タイに入っている。
また、米国の人気ゴルファー、ジョン・デーリーが、彼同様にこの大会で優勝経験のあるニック・ドハティ、ニコラス・ファス、そしてデビッド・ホージーらと共にこの大会11回目の出場を果たすことになる。
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