A.レビが首位をキープ 川村昌弘は42位に後退
2014年 ボルボ中国オープン
期間:04/24〜04/27 場所:ゲンゾンGC(中国)
“フレンチ・ルネサンス”の継続を狙うレビ
ゲンゾンGCで開催されている第20回「ボルボ中国オープン」の2日目をコースレコードの「62」でラウンドし、単独首位に躍り出たフランスのアレキサンダー・レビは、同胞の友人であるビクトル・ドュビッソンに続き、フランス勢による勝利のサイクルに加わりたいと考えている。
ドュビッソンは昨年11月の「トルコ航空オープン」で優勝して一躍ブレークを果たしたわけだが、その少し前にはジュリアン・ケンやグレゴリー・ボーディといったフランス勢がトロフィーのコレクションを増やしており、またドュビッソンは今季の「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」では2位という成績を残している。
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これまでヨーロピアンツアーでの最高位は昨年の「BMWインターナショナルオープン」での3位タイである23歳のレビは、折り返し地点で通算14アンダーまでスコアを伸ばした今大会で同胞たちの達成した偉業を繰り返したいと願っている。
「フランス人選手は皆仲が良いと思いますし、ここ何ヶ月かのビクトルのパフォーマンスはフランス勢にとって励みになっており、同じことをしてやろうと、インスパイアされています」とレビ。
「ビクトルは友人です。主にゴルフを通しての関係ですが、それでも友人なんです」。
「彼がここ数ヶ月でやってのけたのは素晴らしいことですし、全てのフランス人選手に影響を与えてきました。彼を見習い、同様の結果が得られるようになれば良いですね」。
木曜は日没のためパー5の最終9番ホールでのプレー中断を余儀なくされたレビは、この日はその残りの9番ホールからのスタートとなった。しかし、パー5の利を活かせずこのホールをパーとしたレビは第1ラウンドを首位のサイモン・ダイソンとアルバロ・キロスに続く1打差の2位で終えることとなった。
しかし、第2ラウンドに入り、突如としてギアを上げたレビは8番までに4つのバーディを奪い、9番では8メートル弱のイーグルパットを沈め、前半を「30」で折り返した。
その後も10番、12番、13番そして17番でもバーディを奪った世界282位のレビは2日目を「62」でラウンドし、スペインのアドリアン・オタエグイに4打差をつけて単独首位に立った。オタエグイの1打後方にはアルバロ・キロスが続いている。
「素晴らしいラウンドでしたね」とレビ。「今日は信じられないようなプレーでしたし、こんなプレーをしたのは初めてのことです。このコースは本当に気に入りましたし、素晴らしいコンディションだと思います」。
「本当に良いプレーができ、パットも沢山決まってキャリア最高のスコアを出すことができました。昨年のスコットランドでの「ダンヒルリンクス」ではキングスバーンズを「63」でラウンドしましたが、こちらの方がもっとタフなコースですからね。ようやくこのスコアがどんなに良いスコアであるかを認識し始めてきたところです」。
「今日は正しい戦略の下でプレーしましたし、続く2日間も同様のプレーをしなければなりません。明日はラフ(ラファエル・ジャクリン)と一緒に回りたかったですね。彼は親友ですし、明日、最終組で一緒に回れたら面白いことになっていたでしょうね」。
「一打一打をしっかりプレーしようと努めています。正直なところ、スコアがこんなに良いというのは気が付きませんでした。それだけ一打一打に集中していましたから」。
「ここに来られてハッピーですね。中国は初めてですし、こんなに大きな大会で凄く良いプレーができ、気分は最高ですよ」。
飛ばし屋のキロスは、17番でのイーグルを含む6バーディ、4ボギーと多事な第2ラウンドを楽しんだ。一方、チャレンジツアー上がりのオタエグイは7バーディ、1ボギーで2日目をラウンドしている。
4位にはこの日を6バーディ、1ボギーの「67」でラウンドし通算8アンダーとしたフランスのラファエル・ジャクリンがつけた。
「昨日のショットと比べると、今日の方が若干良いプレーができた。それだけに気分もいいよ」とジャクリン。「まだ幾つか悪いショットもあったけれど、終わってみれば5アンダー。それでよしとしようじゃないか」。
ディフェンディングチャンピオンのブレット・ラムフォードは出だしのホールでバーディを奪い、一時は首位タイとするも、その後は5つボギーを叩き、通算1アンダーとしてイアン・ポールターと並んで後続に埋もれてしまった。
「ライダーカップ」のスター選手であるポールターは、9番で17メートルのイーグルパットを決め、11番でバーディを奪い、スコアを通算6アンダーまで伸ばして上位争いに加わるも、12番では3パットのダブルボギーを、そして続く13番では8打のトリプルボギーを叩いてしまった。
その13番ではドライバーで放ったティショットを右の木立へ大きく外したポールター。この際、ポールターは先ずカートパス上で(なんらか別の)救済を受けた後、カートパスを避けるドロップを行う必要があった。最初の救済では2クラブ範囲内で(カートパス上への)ドロップが許されたが、続くカートパスを避けるためのドロップでは1クラブ範囲内とすべきところを、ここでも2クラブ分距離を取ってしまったため、更に1打のペナルティが加算されてしまい、その後2打でグリーンへ乗せ、2パットでようやくこのホールを上がったのである。結局、ポールターは2日目を「74」でラウンドしている。
世界3位のヘンリック・ステンソンは通算3アンダーで難なく週末のラウンドへと駒を進めている。一方、「全米プロ」王者のジェイソン・ダフナーはイーブンパーでギリギリの予選通過となった。