E.エルスが首位堅守で決勝ラウンドへ 地元ドイツ勢も応戦
2013年 BMWインターナショナル・オープン
期間:06/20〜06/23 場所:GCミュンヘン アイヒェンリート
敏腕エルスが首位をキープ
ゴルフクラブ・ミュンヘン アイヒェンリートで行われている「BMWインターナショナル・オープン」は、アーニー・エルス(南アフリカ)がダブルボギーを乗り越え1打差のリードをキープして折り返した。
初日のミュンヘンで驚きの「63」をマークしたエルスだったが、2日目はタフなラウンドを強いられ3アンダーの「69」で終了した。
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これで「全英オープン」チャンピオンは、今週ここまでスコアを12アンダーとして、マシュー・ボールドウィン(イングランド)とアレクサンダー・レビー(フランス)に1打差をつけている。
エルスはこの日、スタートから5連続パーとして6番のパー5でバーディを奪うものの続く7番パー4ではティショットを池に落とし6打を叩いてしまう。
ティオフの前にベルント・ウィスバーガー(オーストリア)とダニー・ウィレット(イングランド)に抜かされトップから落ちてしまっていた43歳のエルスは、それからの8ホールで4つバーディを奪い再び首位に返り咲いた。ハイライトは15番での20フィートのパットだった。
ショートホールの16番でボギーを叩き、リードをふいにしてしまうが、それもつかの間、ロングホールの18番ではタップインで楽々バーディを奪い再びトップに立った。
「ご覧の通り良いポジションにいますよ」とエルスは述べた。「週末にかけてもう少し厳しくなってくると思います。少しずつ安定してきてはいますが明日はもう少しスウィングに磨きをかけたい。それでも本当に良いポジションにいますよ」。
「今この位置にいられるのはラッキーだと思います。見ての通り今日は昨日程良いプレーができませんでしたから。今日の成績は懸命にスコアメイクした結果なので、これで満足しています」。
「勝負はまだこれからです。もし首位から落ちてしまったら、もし3日目を終えた時点でトップにいなかったら、日曜日の後半に全く意味を為しませんからね。ですので、しっかり優勝争いに留まり、先頭に居続けたいものです」。
ボールドウィンとレビーは共にトップテン入りしたのは4回のみで、チャレンジツアーで優勝経験のあるボールドウィンのヨーロピアンツアーに於ける最高順位は最近のモロッコでの5位である。
「ただ辛抱する事、そして自分に言い聞かせる事はとても大事なのです」と彼は打ち明けた。「時々気落ちしそうになるので、ポジティブに考え我慢しろ、と自分に言い聞かせています」。
「ここでじっと待ってチャンス到来を待つ。それからどうなるかですね」。
Qスクール上がりのレビーはルーキーのこのシーズンまだ10位より上位に入っていない。しかし22歳の彼は、リーダーボードのトップにいるメジャー4勝のエルスに立ち向かうのに何の恐れも感じていない。
「今日のこのプレーには満足しています」と彼は述べた。「ティショットはいくつかミスしましたが楽しんでコースを回れましたし、プレーもとても、とても良かった。とても満足しています」。
「とても辛抱強くプレーしました。というのも、2週間前オーストリアでとても良いプレーをしていたのに、2日目にいくつかショットを外してから良いプレーができなくなってしまいました。だから今日は良いプレーができてとても嬉しいです」。
「少しずつ経験を重ね、それで成長し、その経験が糧となってプレーに出れば喜ばしいですね」。
「前向きにプレーする。ただ自分のゴルフをプレーする事です。そしてコースでは楽しむ事、それでどうなるか見てみましょう」。
ディフェンディングチャンピオンのダニー・ウィレット(イングランド)は2日目に「65」をマークし10アンダーまでスコアを伸ばして、王座を易々と譲る気配を全く感じさせない気概を見せた。
ゴルフクラブ・ミュンヘン アイヒェンリートで10番ホールからスタートした25歳のウィレットは11番(パー5)と12番(パー3)でバーディを奪い「34」で前半を折り返すと、1番と4番でもスコアを伸ばし、5番では12フィートからホールイン、続いて8番(パー3)ではティショットを10フィートに寄せ、最終の9番(パー5)ではお決まりのバーディを奪った。
「良いラウンドでした」とウィレットは述べた。彼は今シーズンこれまで腰の怪我に悩まされてきた。「昨日は行き当たりばったりで、少し不安定でした。この14週間あまりトーナメントに出場していないので少々錆び付いていました。でも今日は正確なショットをいくつか打てたし本当に良いプレーができました」。
「自分の位置を再確認するのは良い事です。もちろんアーニーはこれからラウンドするところですし、彼以外にも7、8アンダーパーの選手が何人かいますから、今日のラウンドが終わるときっと面白い展開になると思います」。
「ここではバーディ大会が行われているみたいに次から次へとパットが決まります。20フィートか15フィート内に近づければ幾つかはバーディが獲れます。なかなか良い数字が出る。パー5もいい感じでしたし、全体的に調子が良いですね」。
「ディフェンディングチャンピオンとして初めて大会に戻るのはいつもいい気分です。もちろんゴルフコースが違うのは分かっていますが同じ雰囲気があります。しかもBMWの25周年記念の大会ですからきっと良い大会になりますよ。」
オーストリアのウィスバーガーは7バーディ3ボギーの4アンダー「68」で2日目をラウンドし決勝に進んだ。彼のハイライトは5番ホールでのアプローチを2フィートまで近づけたショットだった。
ウィスバーガーは「もちろん嬉しいです。優勝争いに再び加わることができるし、リーダーボードにも名を連ねる訳ですから。今日はラウンド中にいくつかちょっとしたミスがあっただけに、とても嬉しいです」と述べた。
「大体において、今日は自分のプレーに満足しています。チャンスをものにできた事も良かったので、全体的な自分のゲームに満足しています」。
全米プロ覇者のマーティン・カイマー(ドイツ)、そして同胞のマルセル・シーム(ドイツ)、アレックス・ノレン(スウェーデン)、前チャレンジツアーランキング1位のトミー・フリートウッド(イングランド)、そしてヨーロピアンツアー最年長優勝者ミゲル・アンヘル・ヒメネス(スペイン)は並んで9アンダー6位タイで本日を終了した。エルスとはたったの3打差という事になる。