PGAツアーより一足先に最終戦を終えたチャンピオンズツアー。最終戦『チャールズシュワブカップ選手権』を優勝したのはジム・ソープだったが、2位タイに踏ん張ったトム・ワトソンが、チャールズシュワブカップの受賞と共に、賞金王の座も射止めた。あとチャンピオンズツアーに残されたのはプレーヤー・オブ・ザ・イヤーが誰になるかという点だけ。しかしワトソンには野心がない。

トム・ワトソン
「今年誰が一番良いプレーをしたか。考えれば沢山いる。ソープもクレイグ・スタドラーも素晴らしいプレーだった。ヘイル・アーウィンだって怪我をおしてかなり頑張っていたからね。正直私は誰がとってもいいと思う。チャールズシュワブカップを受賞できたことで、その賞金を親友ブルースのためにつぎ込めることが嬉しいんだ。ASL（ルー・ゲーリック病）研究のために寄付することで親友を助けたいんだ。私は数週間後、またブルースがキャディをしてくれて、UBSカップでプレーしたり、来年またハワイからツアーをスタートできるだけで充分に嬉しいんだよ」

まさに真のチャンピオンに相応しい言葉だ。そんなワトソンだからこそ、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーの呼び声が高い。