松山英樹が7位浮上!単独首位にK.ブラッドリー
2013年 CIMBクラシック
期間:10/24〜10/27 場所:未定(マレーシア)
賞金ランク首位のアフィバーンラト、同組のミケルソンを圧倒
現地時間24日、アジアンツアーで賞金ランクトップを走るタイのスター、キラデク・アフィバーンラトが、アジアンツアーとPGAツアー共催の「CIMBクラシック」(賞金総額700万ドル)で世界ランク3位のフィル・ミケルソンをしのぐ5アンダー「67」をマークし4位タイにつけた。
24歳のアフィバーンラトは、後半(この日は10番スタート)に31をマークする快進撃。同組のミケルソンに4打差をつけた他、「75」と苦戦したディフェンディング・チャンピオンのニック・ワトニーを抑えるプレーを見せた。
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この大会はアジアンツアーの賞金王レースの一環。そんな中、飛ばし屋のアフィバーンラトは強豪とのラウンドとなったがアメリカのライアン・ムーアに4打差と上々の滑り出しを見せたと言える。
「今日の出だしは良かったね。最初のホールでバーディを取り、その後、バーディチャンスを逃してきたけど、後半に5バーディを記録した。パットも決まって楽しかったね」とアフィバーンラト。
アジアの若手注目株のアフィバーンラトは、舞台となったクアラルンプールG&CC西コースでは3月の「マレーシア・オープン」でツアー2勝目を飾り、欧州ツアーのシードを獲得。世界ランクトップ50のうち18選手がプレーするこの大会でPGAツアーのスター選手を退け優勝すれば、PGAツアーでのシード権だけでなくマスターズへの切符、そして2014年の招待試合の出場権も手にすることができる。
この日は、「71」をマークしながらもダブルボギーを2つ叩いたミケルソンを尻目に、地に足が着いた安定したプレーを披露。多くのギャラリーを引き連れたラウンド中は、メジャー通算5勝のミケルソンに励ましの言葉を受けたという。
「フィルとラウンドできて最高の気分だった。彼は素晴らしいプレーヤーだからね。一緒にプレーすると、いつでも良い経験になるよ。ラウンド中は色々な話をしたけど、彼は僕がPGAツアーでプレーできるような励ましの言葉をかけてくれたんだ。とても良い経験になった」。
そしてアフィバーンラトは、「始めはナーバスになっていたんだ。10番でティショットを打つ前は、とにかく引っ叩くことだけを考えていた。池だろうが左サイドへのフックだろうが、どこに飛ぶかなんて関係なかったんだ。とにかく良いフィーリングでショットすることだけを心がけていた。その通りになって嬉しかったよ」と出だしのショットを振り返っていた。
また大柄なタイ出身のアフィバーンラトは、この日のパット数がわずか28。マレーシア・オープンの時よりも難しかったようで「ラフは深いし、グリーンは固くて速い。グリーンコンディションは以前と違っていたよ。でも、しっかり(ラインを)読めた。また、グリーンのタイプは分かったけど、ラフはちょっと違っていたね。初日としては上出来だし、トップも射程圏。残りもしっかりプレーしたいと思う」と話した。
一方、アジアンツアーの名誉会員になっているPGAツアー通算8勝のチェ・キョンジュは、6バーディ、2ボギーと手堅いラウンドで「68」をマーク。「とても良いプレーができた。思ったよりも良かったよ。出だしは2ボギーを叩いて悪かったけど、14番で107ヤードからサンドウェッジで約30センチに寄せて流れができた」とラウンドの分岐点を語っていた。
そして、アジアンツアーメンバーとして初めてPGAツアーで成功したキョンジュだけに、アジア初のフェデックスカップ対象試合となったこの大会ではアジア勢の活躍を望んでいる様子。「アジアンツアーの多くの選手にドアは開かれていると言ってよいと思う。ここでPGAツアーの選手たちがどんなプレーをするかチェックすることができるからね。アジア勢のレベルアップにつながるよ」とコメントした。
情報提供:ASIAN TOUR