18番をイーグルフィニッシュ！クラフトに続く、今季メジャー2勝目を目指すヤニ・ツェン

女子の海外メジャー最終戦「全英リコー女子オープン」が、イギリス北西部にあるロイヤルバークデールGCで開幕。ヤニ・ツェン(台湾)と、キャサリン・ハル(オーストラリア)の2人が4アンダーで初日首位タイに立っている。

今季最後のメジャー戦が開幕。今大会での活躍が期待できる日本勢の動向から見てみると、最高位に立ったのは16位の上田桃子。しかし、前半は1イーグル、4ボギー1ダブルボギーと大いに苦しむ。後半に入りスタートホールでバーディを決めるとここから息を吹き返し、15番でバーディ、ラストを連続バーディで締め、何とかイーブンパーでホールアウト。インビー・パーク、パク・ヘヨン(ともに韓国)らと並び、16位タイで初日を終えている。苦しみながらも上位に踏みとどまったことは好材料。最近調子も上向いてきているだけに活躍が期待できそうだ。

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日本勢で上田に続いたのは44位タイの横峯さくら。こちらはスタートホールでボギーを叩き、前半は1バーディ、2ボギーで折り返し。後半の巻き返しに期待がかかったが、12番のバーディの直後にダブルボギーを叩いてしまい、最終的に2オーバーでホールアウト。ポーラ・クリーマー、チェ・ナヨン(韓国)ら有力候補も同じく44位タイに並んでいる。

昨年、最終日まで優勝争いを演じた宮里藍。今大会も優勝候補の一角に名を連ねていたが、初日は感覚が合わず1バーディ、5ボギーの4オーバー、79位タイ。新女王戴冠へ向けて外すことのできないメジャータイトルではあるが、初日から厳しい戦いを強いられている。ここからどう巻き返すのかに注目したい。この他、宮里美香と有村智恵が5オーバー、90位タイ。北田瑠衣と飯島茜はともに8オーバー、127位タイと大きく出遅れ。メジャーの洗礼を浴びている。それでも全体的にはまだ団子状態。十分巻き返しは可能だ。

首位争いに目を向けると、首位に立ったのはヤニ・ツェンとキャサリン・ハルの2人。ツェンはノーボギーの精密なゴルフから、ラスト2ホールをバーディ、イーグルで締めて4アンダー。ハルは序盤ボギーを叩きながらも、そこからじっくりとバーディを重ね、ラストはイーグル締め。互いに譲らぬ格好で、初日首位を分け合った。

続く3アンダー、3位タイにはエイミー・ヤン、S.Y.ヨー(ともに韓国)、アンネ・リース・カウダル(フランス)、ブリタニー・リンシコムの4人。キム・インキュン(韓国)とミッシェル・ウィは2アンダー、7位タイ。ここに来て調子を上げてきた申智愛(韓国)は1アンダー、9位タイと、好位置につけて初日を終えている。前回チャンピオンのカトリーナ・マシュー(スコットランド)は、3オーバー、64位タイ、ここからどうやって順位を上げてくるのか？注目したい。

絶対本命と言える存在がいない今季の全英女子オープン。日本勢の巻き返しと共に、新たなヒロインの誕生にも期待したい。メジャー今季最終戦は開幕したばかり。熱戦はこれからだ。