選手コメント集/富士通レディース 最終日
1998年 富士通レディース
期間:10/16〜10/18 場所:東急セブンハンドレッドC(千葉)
肥後かおり、逆転で今季2勝目を飾る!
よく頑張った。しかし最終日、ついに平尾名芳子は崩れを見せて後退。2打差の3位集団から上がってきた肥後かおり、日吉久美子が争う展開となり、最後は肥後かおり。今季2勝目を飾った。
肥後かおりの第一声は「疲れたー」だった。12番から17番までがすべて1パット。バーディパットももちろんあったが、「ひたすらパーを拾いまくった」ホールが大部分だった。
「でも今年1勝できてたせいか、周囲からのプレッシャーがなくなって、落ち着いてプレーできました。今日も10位以内になるにはいくつで回ればいいかなとか、中止になってもそこそこ貰えるなとか、計算しながらのラウンドでした」
計算といっても、賞金ランキングの上位を狙おうとかいう計算ではないらしい。「野呂(奈津子)さんとの競り合いなんです。ここ数年、野呂さんとランキングで競っていて、今年こそ彼女に勝ちたいということ」
そんなことばかり考えていたせいか、なぜか優勝は意識しなかった。自分のプレーにだけ専念できた。「こんなふうに勝つこともできるんだなーと不思議な気持ちです」
肥後はプロ59期生、野呂は年上ながらこの世界では後輩で63期生。調べてみると昨97年のランキングは野呂が4位。肥後は7位。一昨年は野呂16位、肥後11位。そして先週までは野呂の5位に対して肥後は6位。たしかにちょうど張り合うような形になっていて、ライバルといってもいいのかもしれない。もちろん今週の優勝で肥後は野呂を逆転。5位に浮上した。
平尾名芳子はバーディが来なかった。ボキーが4つ。「昨日と違って風の読みが合わなくて、クラブ選択に迷ってしまいました」
優勝争いの緊張はなかったとキッパリ言う。8番では1メートルもないパットを外してボギー。気が弱くなったような気がして、少しヒッカカリが残った。「でも、いい経験になりました。単独3位になれてすごく嬉しいです。今後につながる自信ができました」