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ベテラン安井純子、シード外から復活

米山みどりはバーディが来なかった。パットが決まらずズルズルと75。初めての最終組・那須美根子はボロボロと崩れてしまった。79。米山と同じルーキーの藤野オリエもやはり後退。80。若手・新鋭が経験不足をもろに見せてしまった最終日だった。

上位が崩れて試合は混沌、大混戦となったが、つぶしあいの中でふんばったのは過去10勝の安井純子、そしてツアー2勝、同期の島袋美幸。お互い決定打のないまま1アンダーでプレーオフとなり、4ホール目で場数に富んだ安井の勝利。

過去10勝とはいえ、安井純子は今年のシードを失っている。悔しい52位だった。シードを失ってしまえば、その他大勢、ただの女子プロでしかない。「一から出直し」という安井の執念が実った形だ。
「プレーオフの最後のバーディパットは8メートルはあったと思う。入ったときは、本当にホッとした・・」
優勝できるとは考えてもいなかった。しかしプレーオフに突入してからは、急に欲が出てきたという。「勝ちたい。そればっかり考えてました。長丁場になっても、そればっかり考えていました」
島袋美幸とは同じホテルに泊まり、同じ車に乗ってコースに入った。ゴルフの話なぞ少しもしなかった。まさかこんな形になろうとは夢にも考えなかったという。「これまで焦りもあったけど、これで余裕ができました。これからいいゴルフができると思います」

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1999年 廣済堂レディスゴルフカップ



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