選手コメント集/マンシングウェアレディース東海クラシック 最終日
2000年 マンシングウェアレディース東海クラシック
期間:09/15〜09/17 場所:涼仙GC(三重)
またも大逆転! 不動裕理V
信じられないような展開になった。6月のサンクスレディスを再現する逆転劇。余裕の5打差でスタートしたはずの米山みどりはフロント9でスコアを4つ落とし、16番ボギーでついに不動、李英美に並ばれた。そしてパー5の最終18番、プレーオフ感覚の3人勝負は1人不動裕理が微妙なフックラインを決めてバーディ。李英美、米山はならず。米山は再度の逆転負けを喫した。
3カ月前の逆転は3打差。今週は5打差。米山vs不動の対決はまたしても不動の勝利となり、これで不動は今季5勝目を上げ、賞金獲得額も8660万円に伸ばした。それにしても不動裕理は強い。
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不動本人は無理と思っていた。なにしろ5打差。ふつうなら考えるだけムダなスコア差だ。「実感がないんです。ピンに付いてもボロボロ外しているゴルフだったので、勝ったという実感がないんです」
しかし16番で米山みどりが3パット。これで3人が並んだ。「でも18番は李英美さんがピンに付けました。ああ、今日は英美さんの日かな、と思ったんです。英美さんのあのパットは必ず入ると信じこんてましたから」
それでも18番、難しいラインをねじ込んだ。優勝は無理でも自分で納得できるパッティングを最後にしようとも思った。そのパットが入ったとき「スッキリした」という。その直後、李英美が入れるはずの短いパットを外す・・・。「ラッキーでした。5打差というのは、たとえ60台のスコアを出しても届くかどうか。その意味では、今週はすごくラッキーでした」
年間、5勝。初優勝までは長かったが、勝ちだしてからはアッという間に感じるという。「1勝してからは皆さんにあまりいろいろ言われなくなった。気楽にプレーができるようになりましたから」 しかしラウンド中、楽しいということはない、ともいう。「自分が伸ばしても、みんな上がってくる。みんな必死ですから、楽しくはない・・」
昨夜、オリンピックの水泳、銀メダル田島寧子のインタビュー(めっちゃクヤシー!)を見た。「あんなふうに話せたらいいですね。終わった直後でしょ。そのタイミングであんなに明るく言えるのは羨ましい。自分がガッツポーズをしない理由? うーん、私は自分自身のプレーにびっくりすることが多いから。打った後はギャラリー化しちゃう。入れ! と思って打ってはいるけど、いざ入るとビックリしてしまう。でもほんとに凄いプレーをした後には、やってみたいですね。いつもというのではなく、自分では考えられないようなプレーをした後には・・」
ちなみに昨日のドラコン女王・田辺裕子。「ドラコン賞金より多く順位賞金を稼ぎたい」とコメントしていたが、19位で58万4000円。公約(?)を果たした。