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藤井かすみ大ピンチ! 女王への階段が崩れていく

国内女子ツアーの今シーズン最終戦「LPGAチャンピオンシップリコーカップ」の3日目。これまでの2日間とは異なり朝から雨。気温も上がらず冷たい雨が一日中降り続いた。

初日から単独首位をキープし、この最終戦で逆転の賞金女王を狙う藤井かすみにとっては、苦しいラウンドとなった。4番パー5でボギーを叩くと、9番では3パットのボギー。さらに13番でもボギーを叩きあっという間に1アンダーまで後退してしまった。同じく最終組でラウンドした高又順がスコアを伸ばし単独首位に立った。その差は5つ。この試合で最低でも優勝しなければ賞金女王にはなれないという状況で、この5打差は苦しい。

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一方、この試合に5位以内に入れば藤井の順位に関係なく3年連続での賞金女王が確定する不動。前日3オーバーを叩き11位後退し、本人もあきらめムードの発言を残した。しかし、この日は藤井とは対象的に3バーディ、ノーボギーのラウンドでイーブンパーまで戻した。順位も6位に浮上した。

「トランクを見たら初優勝の時のパターが入っていたので、それを使いました。久しぶりのせいもあって、すごくラインが出しやすかったです。今日はあきらめモードでラウンドして、結果がよかったので、ゲンを担いで明日も・・・。でも、とりあえず2位狙いで回ってみようと思います」

ラウンド後のインタビューでは一言も賞金女王については語らなかった不動だが、明日2位を狙うという時点で、女王獲得への意欲をものがたっている。

「辛い一日でした」ラウンド直後、藤井の第一声はとても重苦しいものだった。「今日は朝から練習していても、思うように球が飛ばなくて、今日一日難しいかなと思っていました。でもまあ、良く(パーを)拾いましたよね。もう少し普通のショットなら、もう少しもぐれる(順位を上げる)ような気がします。明日、不動さんと一緒でしょ!?いいかもしれないですね」

たしかにショットは左右にブレ、苦しい展開となったが、長いパーパットを何度も決めるシーンが見られた。明日は初日と同じく不動との直接対決となった。藤井としては、最後のチャンスをライバルの前でスコアを伸ばし、上げれるところまで順位を上げていくつもりだ。形勢は逆転、不動の女王が見えてきたが、最後まで藤井はあきらめていないようだ。

関連リンク

2002年 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ



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