選手コメント集/ダンロップフェニックストーナメント 最終日
2000年 ダンロップフェニックストーナメント
期間:11/16〜11/19 場所:フェニックスCC(宮崎)
片山晋呉、今日も伸ばしてV王手
「グリーンが読めている」という片山晋呉が3日目も60台マーク。これで65-66-66と絶好調スコアを3日並べて、ついに16アンダーにまで達した。英国のアンドリュー・コルタートも3つ伸ばしてはいるが片山に6ストローク開けられている。全米プロ プレーオフで名前を売ったボブ・メイも片山と同じ66マークで2位タイに浮上。しかし明日片山によほどの変調がない限り、今季3勝目は固そうな雰囲気だ。
3日目の片山晋呉は6バーディ、1ボギー。まず2番で入れ、7番、8番、9番と3連続バーディ。9番は5メートルが入った。11番パー3では4メートルを決めてこれもバーディ。17番で唯一の3パットボギーとしたが、続く18番パー5をきっちり2オンして余裕のバーディ。気分よく最終日につないだ。
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「今日も目標70」と言っていた片山晋呉だったが、上がってみたら66。「6番で5メートルのパーパットを入れたのが大きかった。その流れの中で7番(パー5)で4が取れた。“出し引き”がうまくいっている。パットの好調でこのスコアが出たと思う」 「あんまりポンポンとパットが入るので」同組のダレン・クラークは呆れ返っていたそうだ。
さすがに今日は緊張した。「心臓がグリーンを出てしまうのではないかと思うくらい緊張した」という。しかしこの緊張から逃げようとは思っていない。「優勝争いの緊張の中で自分をどうコントロールしていくか、だと思ってプレーしている。この緊張を解くことはできません」
このまま逃げきると日本人3人目のチャンピオンが誕生する。「明日、18番ホールで“本日の主役”のタスキをかけるつもり」ともいう。実はこのタスキ、すでに用意してあって今日3日目もバッグに仕舞いこまれてある。
賞金王レースに闘志を燃やしている谷口徹は67マークで4位グループ、佐藤信人の上にあがってきた。「最終ホールでバーディとれなくて残念。最終ホールを取って明日最終組で一緒にプレーしてプレッシャーをかけるチャンスがあったのに、ものにできなかった・・。晋呉は安定して、いいゴルフしてる。取り敢えず2位狙いで頑張ってみたい。」
来週、Qトーナメント受験のため渡米。「ボブ・メイはパワーがあるしボールに勢いがある。パットも上手。でも負ける気はない。勝てば自信になるしね。米ツアーではタイガーとも回りたい。強い選手と回って、自分とどれだけ差があるか確認したい・・」