2着目のグリーンジャケットに照準を絞ったカブレラ
2013年 マスターズ
期間:04/11〜04/14 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア)
スネデカーとカブレラが首位浮上! タイガーは7位で最終日へ
◇米国男子◇マスターズ 3日目◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7445ヤード(パー72)
上位が目まぐるしく入れ替わる混戦が続いたムービングサタデーを経て、ともに「69」と3つ伸ばしたブラント・スネデカーと、09年大会の覇者アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)が通算7アンダーで首位に並んで最終日を迎える。
<< 下に続く >>
通算6アンダーの単独3位にアダム・スコット、通算5アンダーの4位タイにマーク・レイシュマンとジェイソン・デイ。逆転のチャンスを掴んだオーストラリア勢3人が、初のマスターズタイトルを母国に届けることができるか。
昨日の第2ラウンド、15番での5打目の処置が誤所からのプレーと見なされて2打のペナルティを課せられたタイガー・ウッズは、通算1アンダー19位タイからのスタート。5バーディ、3ボギーの「70」とし、通算3アンダー7位タイに浮上した。
2年ぶりの決勝ラウンド進出となった石川遼は55位タイからスタートし、8番(パー5)ではオーガスタで自身2度目となるイーグルを記録する一方、8個のボギーを叩いて「76」。通算8オーバーの56位タイに後退した。
<B.スネデカー 2008年の悔し涙を晴らせるか>
出だしから12番まですべてパーを並べたスネデカー。しかし「3番、4番、12番で良い“寄せワン”でパーを拾えた。それがリズムをもたらした」と終盤にかけて突如エンジンが入った。13番(パー5)で第2打をグリーンの奥まで運び最初のバーディ。さらに15番(パー5)では2オンから2つ目を奪った。そして16番(パー3)では難度の高いグリーン右に切られたピンを果敢に狙い、手前1メートルに。難関オーガスタで伸び悩む選手が続出する中での浮上は、この3つのバーディで十分だった。
今季は自身の開幕から4試合で、3度のトップ3入り。無類の強さで序盤戦を駆け抜けた。ところが、「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」でシーズン1勝目を挙げた直後、肋骨を負傷。1か月の戦線離脱を強いられた。復帰戦となった「WGCキャデラック選手権」は棄権、その後の2試合も予選落ち。しかしそんな苦しい状況の中で迎えた、アマチュア時代の出場経験もある夢舞台で、メジャー初勝利のチャンスを手に入れた。
思えば2008年、最終日に一時首位に並んだものの、トレバー・イメルマン(南アフリカ)に敗れ3位。人目をはばからず泣いた。しかし「あの頃はゲームプランもなく、どこで攻めて、どこで守るか、どういう戦い方が求められているのかということが全然分かっていなかった」と5年前を振り返る。だが今は?「明日何が必要かはすごくはっきりしているそれがきっちりとできればチャンスはあると思うんだ」。