2010年 ライダーカップ
期間:10/01〜10/03 場所:ケルティックマナーリゾート(ウェールズ)
大激戦の末、欧州選抜がタイトルを奪還!
ウェールズにあるケルティックマナーリゾートで開催されている、第38回「ライダーカップ」の最終日。最終セッションのシングルマッチ12試合が実施され、最終的に14.5対13.5で欧州選抜が2大会ぶりの勝利を手にしている。
9.5対6.5と、欧州選抜が3ポイントリードして迎えた最終セッションは、問答無用のシングルマッチ12試合。ここでのポイントの奪い合いで今年のライダーカップの行方が決まる。
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リー・ウエストウッド(イングランド)とスティーブ・ストリッカーの対決となった第1試合は中盤以降ストリッカーがたたみかけて逆転し、2&1で勝利。ロリー・マキロイ(北アイルランド)とスチュアート・シンクの第2試合は激しいポイントの奪い合いで最終的に引き分け。続く第3試合はルーク・ドナルド(イングランド)とジム・フューリック。ここは追い上げを受けながらも、ドナルドが最後までリードを守り切って1upで勝利。初めての1ポイントを欧州選抜にもたらす。
両チーム全く譲る気配のないまま迎えた第4試合はマーティン・カイマー(ドイツ)とダスティン・ジョンソンの対戦。ここでは後半に入ってすぐにジョンソンが5ホール連続で奪い、6&4で圧勝。流れはアメリカ選抜に傾くかと思われたが、今度はイアン・ポールター(イングランド)が現在米国男子ツアー賞金ランクトップのマット・クーチャーに対し5&4で勝利。ロス・フィッシャー(イングランド)とジェフ・オバートンとの戦いは3&2で再びアメリカ選抜がポイント奪取。欧州選抜12ポイント、アメリカ選抜は10ポイントと欧州選抜のリードは変わらないまま前半6試合を終了。
後半戦最初の戦いはミゲル・アンヘル・ヒメネス(スペイン)が、バッバ・ワトソンを4&3で圧倒し、ポイントを奪いたいアメリカ選抜の出鼻をくじく。続く第8試合はワールドカップチャンピオンのフランチェスコ・モリナリ(イタリア)とタイガー・ウッズという注目の一戦。立ち上がりはモリナリがリードするも、後半開始早々にファン待望の“タイガーチャージ”が炸裂。4ホール連取して4&3で勝利を奪った。今季はプライベートの問題で良いところのなかったタイガーであったが、この勝利でアメリカ選抜に勢いをもたらした。
するとリッキー・ファウラーが、同じワールドカップチャンピオンのエドアルド・モリナリ(イタリア)に対し驚異的な粘りで引き分けに持ち込み、その勢いを加速させる。
続く第10、11試合では、期待の若手の奮闘に刺激を受けたのか、フィル・ミケルソンとザック・ジョンソンがピーター・ハンソン(スウェーデン)、パドレイク・ハリントン(アイルランド)を相手に連勝。最終マッチを前に、ついに13.5対13.5の同点に追いつく。
そして迎えた最終第12試合はグレーム・マクドウェル(北アイルランド)とハンター・メイハンの対決。1番、4番、6番と序盤にマクドウェルがポイントを奪い、戦いを優位に進めていたが、中盤に入ってからメイハンが反撃開始。15番でマクドウェルの1upというところまで差を詰めたが、16、17番をマクドウェルが連取し3&1で決着。この結果、14.5対13.5で欧州選抜が2大会ぶりに勝利。歴史に残る熱い大会となった。