遼、58位で今季最終戦を終了 マスターズ出場権獲得は来年に持ち越しか
2011年 タイランドゴルフ選手権
期間:12/15〜12/18 場所:アマタスプリングCC(タイ)
L.ウェストウッドが逃げ切り優勝!石川遼は58位タイ
◇アジアンツアー◇タイランドゴルフ選手権 最終日◇アマタスプリングCC(タイ)◇7453ヤード(パー72)◇晴れ
大会初日にツアー記録に並ぶ10アンダー「62」をマークし単独首位に立ったイングランドのリー・ウェストウッドが、通算22アンダーで優勝を果たした。大会3日目には、スコアを1つ落とし、南アフリカのチャール・シュワルツェルに4打差まで迫られたが、最終日にスコアを3つ伸ばして2位に7打差と快勝で2011年の締めを飾った。
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通算15アンダーの単独2位はシュワルツェル。大会2日目、3日目と6ストロークずつ伸ばして逆転優勝の可能性もあったが、最終日はスコアを伸ばせずイーブンパー止まりだった。通算14アンダー単独3位はアメリカのマイケル・トンプソン、通算12アンダー4位タイにはイングランドのサイモン・ダイソンと地元タイ出身のチャワリット・プラポールが並んだ。
今大会11名の日本人選手が出場し、8名が決勝ラウンドに進出。最上位で大会を終えたのは通算9アンダー6位タイの丸山大輔。通算7アンダー9位タイには平塚哲二が食い込んだ。通算8オーバー67位タイからスタートした石川遼は、スコアを1つ落として通算9オーバーとなったが、順位を53位タイまで浮上させて今季最終戦を終えている。
<主な上位選手と日本勢の成績>
順位/スコア/選手名
優勝/-22/L.ウェストウッド
2/-15/C.シュワルツェル
3/-14/M.トンプソン
4T/―12/C.プラポール、S.ダイソン
6T/―9/丸山大輔 ほか
9T/-7/平塚哲二、J.M.シン
27 T/+1/久保谷健一
39T/+4/内藤寛太郎 ほか
48T/+6/松村道央 ほか
54T/+8/市原弘大 ほか
58T/+9/石川遼 ほか
61T/+10/片岡大育 ほか
<ウェストウッドが逃げ切りで7打差完全優勝>
2日目を終えて通算20アンダーとアジアンツアー記録をマークしながらも、3日目にシュワルツェルの猛追を受け、4打差まで迫られていたウェストウッド。最終日は出だしの1番でライバルがバーディ発進を決め、いきなり3打差となった。それでも、続く2番から2連続バーディを奪うなど、冷静にプレー。前半を終えて5打差をつけた。
11番(パー5)でシュワルツェルが第2打をピンそば10センチにつけるスーパーショットを見せ、アルバトロスこそならなかったがイーグルで、再度プレッシャーをかける。12番では8メートルを決めてバーディ。しかしすぐにウェストウッドも4メートルのバーディパットを入れ返すなど、中盤以降は強さを見せ付け「たぶん、いままでで一番のプレーだったと思う」と4日間の完勝を喜んだ。
3日目はオーバーパーをたたいたが「プレッシャーも確かにあった。いままで(2日目終了時で)11打リードするなんてことは無かったからね。昨日はそれとどう向き合うかが上手くいかなかった」と振り返る。世界中で戦う38歳は今季、欧米ツアーでの勝利は無かったものの「インドネシアン・マスターズ」、「バランタインズ・チャンピオンシップ」、「ネッドバンク・ゴルフチャレンジ」に続く4勝目をマーク。世界ランクもロリー・マキロイ(北アイルランド)を抜いて2位となる見通しだ。
<日本勢最高位は6位タイの丸山大輔>
11人の日本人選手が出場した今大会。アジアンツアーでの経験が豊富な丸山大輔、平塚哲二がトップ10フィニッシュを決めた。7アンダーの7位タイから出た丸山は3バーディ、1ボギーの「70」でスコアを2つ伸ばし9アンダーの6位タイに順位を上げて戦いを終えた。「最後に良いプレーが出来た。しぶとくパーパットを決めて、自分らしいゴルフだった」と笑顔。「ビッグネームがいたり、コースも良くて楽しかった。来年は日本とアジアで一つずつ勝てたら最高」と話した。