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不況も吹き飛ばす欧州の魅力/2010年欧州男子ツアープレビュー

ヨーロピアンツアー(欧州)インターナショナルは最近の経済状況でスケジュールがどうなるのかが心配されたが、2010年シーズンは新設大会がなんと5試合も増え、年間50試合前後になると発表されている。新しい大会は南アフリカ(アフリカオープン)、インド(アバンサ マスターズ)、モロッコ(ハッサン国王トロフィー)、フランス(ザ・ビベンディ)、スペイン(アンダルシア マスターズ)と世界各地に広がっている。

現在スケジュールに載っている試合にはメジャー4競技、世界ゴルフ選手権WGC 4試合が含まれている。これまで欧州ツアーの看板大会だった「ヨーロピアンオープン」や「ブリティッシュマスターズ」、そしてアジアやオーストラリアで開催されていた「ジョニーウォーカークラシック」がないのは少し寂しい。特に欧州ツアーの本部があるイングランド開催となるのは「BMWチャンピオンシップ」のみとなっている。

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10月には2年に一度の欧米対抗戦「ライダーカップ」がウェールズのケルティックマナーで開催される。欧州チーム率いるキャプテンのコリン・モンゴメリーがホームでカップ奪回となるのか? アメリカチームのキャプテンはコーリー・ペイビン。欧州の地では1993年以来勝ちがないアメリカチームを、17年振りの勝利に導くことができるのか? 世界中のゴルフファンの注目が集まるチーム戦も、今から楽しみだ。

ドバイで最終戦を行う改革を行ってから2年目となる欧州ツアーは、賞金ランキングという呼び名を2009年から【ザ・レース・トゥ・ドバイ】に変えている。ランク60位までの選手が最終戦に参戦できる資格を得て、最終的に上位15名にボーナス賞金が用意されている。初年度となった2009年は、リー・ウェストウッドが最終戦を制して1位のボーナスと併せ、375万ドルを獲得している。

2009年度の最終世界ランキングでは上位18位までに8人の選手が名前を連ねる欧州の選手。「全米プロ」でもトップ10に8人が食い込むという層の厚さを表している。これまで実績を残しているパドレイグ・ハリントンヘンリック・ステンソンセルヒオ・ガルシアリー・ウェストウッドポール・ケーシーらはもちろんだが、注目は米ツアーにも正式にメンバー登録するという20歳のロリー・マキロイだろう。両ツアーの出場義務試合数(アメリカ15試合、欧州12試合)をこなすのは大変だが、2009年度はリー・ウェストウッドに逆転されて獲得できなかった【ザ・レース・トゥ・ドバイ】のトップを目指してがんばって欲しい。

他には、下部ツアー3勝して昇格を決めているエドアルド・モリナリは、秋には日本ゴルフツアーの「ダンロップフェニックストーナメント」でも優勝。中国開催となった「ワールドカップ」でも弟フランチェスコと組み、イタリアチームを勝利に導いて勢いがあるだけにツアー前半戦は台風の目になる可能性大だ。ツアールーキーでは最終予選会を突破したサム・ハッツビー(イングランド)、マーク・ハストラップ(デンマーク)、そして下部ツアーで腕を磨いたリース・デービース(ウェールズ)らが新人王(ルーキー・オブ・ザ・イヤー)候補に挙がっている。

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