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藤田寛之のオーガスタナショナルGCコース解説

さあ、最終ホールです。両サイドに背の高い木々が並び、回廊のような景色が広がります。ディグラウンドに立つと、本当に狭いですよ。右ドッグレッグですが、１番と同じであまり関係ありません。465ヤードの打ち上げのパー４は、左のバンカーまで３００ヤード。自分はフォローでなければ、入ることはありません。

ここも左サイドは、上空に木がせり出しています。１７番でフォローの風が吹いた時は左からの風。右ドッグレッグだからフェードで良いというわけではないんですね。とにかく「風に関係なく、真っ直ぐ打ってこい」という難しさなのです。グリーンの横幅は１５ヤードくらいと狭く、縦長の形状。奥行きは３５ヤードありますが、２段グリーンなので、なかなか止めにくい。最後まで気は抜けません。

このフィニッシングホールのグリーンには、もちろん大勢のパトロンが選手を待ち受けています。「今、自分は最高の舞台にいるんだ」という思いが込みあがってくるのを感じながら、フェアウェイを上っていくのです。体も、心も震えますよ。