2013/03/29GDOEYE

森田理香子も落胆?新世代の飛ばし屋たち

「もう私も23歳じゃないですか。最近の若い子って、本当に飛ばすんですよね」。と、突然切り出してきたのは、今をときめく森田理香子。森田のことを若手筆頭の飛ばし屋と思っていただけに、なんとも簡単にはうなずけないセリフだったが、とにかく“最近の若手は飛ばす”ということは事実のようだ。 その時に出た名前は、城間絵梨や渡邉彩香、辻梨恵と言った名前。その他にも高島早百合など、“飛ばす”という評判の若手は多い。 「私も昔はあんなに振っていたんだなって思います」と森田は続ける。23歳にして、すでにそんな境地なのかと驚いてしまうが、その言葉は逆に森田の成長を裏付けているのかもしれない。 「アクサレディスin宮崎...
2013/03/24GDOEYE

服部真夕 3試合目にしてようやくの“開幕”

昨シーズンは1勝を挙げるなど、キャリアハイとなる賞金ランキング10位。大きな期待を背に2013年シーズン迎えた服部真夕はしかし、開幕戦、続く第2戦とまさかの予選落ちが続いた。服部の2試合連続予選落ちは2011年の10月以来。「開幕からの予選落ちは、堪えました・・・」。 ショット、パットとも特にどこが悪いというところもなく、噛み合わせと流れの悪さが要因だけに、歯がゆい気持ちも強かった。師事する岡本綾子からも「まだ始まったばかりだから、3月はガマンだね」とメンタル的なアドバイスを受けながらも、「自分の心の中は悪い方向に行っていて、不安の方が大きかった」と、当時の心理状況を吐露する。 しかし、ようや...
2013/03/30GDOEYE

堀事件、“不問”は果たして最善の選択だったか?

「アクサレディスin宮崎」2日目、ちょっぴり違和感のある光景から騒動は静かに始まった。 この日、「64」の自己ベストをマークしてホールアウトした堀奈津佳の記者会見。ハーフ「29」で単独首位に立つ快挙に、顔を上気させて真摯に質問に答えていた堀。会見を終え、数名の記者を引き連れてクラブハウス2階を歩いていると、前方のレストラン前で同門の先輩、諸見里しのぶが真剣な顔をして堀を手招きした。 2人でレストランの中へ消えると、数十分後には連れだってLPGAルームへ。なにやら不穏な空気の中、情報を集めると、堀がローカルルールの解釈を間違えて異なった処置をしていたらしい。裁定次第では、首位の選手が失格という事...
2013/03/30GDOEYE

ゴルフと、発展途上国モロッコが目指す未来の関係性

1971年に始まったこの大会は、今は亡き元国王のハッサン二世によって開催されたことがはじまりだ。そして2010年からヨーロピアンツアーに加わり、今年で通算40回目の大きな節目を迎える。開催主旨はモロッコに“ゴルフ”というスポーツを普及させることを大きな柱としているのだが、とは言うものの単なる普及活動にとどまらず、発展途上国であるモロッコの未来がその先にある。 大会開催前から、街や周辺企業が総力を挙げて、国を「ハッサンII ゴルフトロフィー」一色に染め上げる。市内のあらゆる場所には大会のフラッグや大会パネルが掲げられ、選手や関係者、メディアを運ぶバスやコーテシーカー(Courtesy Car)が...
2013/02/24GDOEYE

A.ジュタヌガン 悔し涙の向こうに待つ世界

2012年の「HSBCブラジルカップ」で、タイ国籍の選手として初めて米国女子ツアーの優勝者に名前を連ねたポルナノン・ファトラム。しかし、当大会はアンオフィシャル扱いの2日間競技。正規のレギュラーツアーでいえば、タイ国籍の優勝者はまだ生まれていない。 その瞬間は、今週の「ホンダ LPGAタイランド」で訪れると誰もが思っただろう。タイ・バンコク出身のアリヤ・ジュタヌガン。地元ギャラリーの視線は、単独首位で最終日を迎えた17歳の新鋭に注がれていた。猛追を見せる朴仁妃に一時は首位の座を譲ったが、12番(パー3)の奇跡的な1打が暗雲を振り払った。8番アイアンから放たれたボールはピン手前に着弾し、ラインに...
2013/02/23GDOEYE

上田も“切れた”・・・同伴競技者が大ゲンカ

「いやあ、最悪でした」とは、ホールアウトした上田桃子の第一声。「ホンダLPGAタイランド」の3日目。前半アウトは2バーディで折り返し、12番で3つめのバーディ。快調にスコアを伸ばしていたが、13番から6ホールで4ボギーを叩き、一気にオーバーパーへ。実は上田、この後半にまったく予期せぬトラブルに巻き込まれていた。「同伴の2人が、いきなりケンカを始めて・・・」。 同伴するキャロライン・ヘドウォルとフリエタ・グラナダのキャディは、それぞれ母親が務めていた。グリーン上の動きなど、細かい部分で双方の選手それぞれフラストレーションが溜まっていた予兆はあった、と上田は言う。そして、13番で受けたスロープレー...
2013/02/22GDOEYE

宮里美香の目に映る、15歳の天才少女

先週の米国女子ツアー開幕戦「ISPSハンダオーストラリアン女子オープン」で優勝争いを演じたニュージーランド国籍で15歳のアマチュア、リディア・コー。今週の第2戦「ホンダ LPGAタイランド」でも好調は変わらず、初日を10位タイで終える好スタートを切った。 彗星のように現れた天才少女。2012年は豪州女子ツアーを14歳9ヶ月と5日で制し、さらに同年8月の米国女子ツアー「CN カナディアン女子オープン」を15歳4か月と2日で制覇。次々とツアーの年少優勝記録を塗り替え、世界の注目を集める希代のジュニアゴルファーだ。 迎えた2日目、そのコーと同じ組となったのが宮里美香。昨年の「全米女子オープン」の練習...
2013/02/21GDOEYE

比嘉真美子 最下位の結果が教えてくれるもの

6人の日本勢が参戦している、タイ開催の米国女子ツアー第2戦「ホンダ LPGAタイランド」。ツアープレーヤーの宮里藍、宮里美香、上田桃子、上原彩子に混じり、推薦で出場した比嘉真美子はプロ転向後の海外デビュー戦。日本ツアーでも屈指の飛ばし屋として鳴らす若きホープが、初めて米国ツアーの舞台を踏んだ。 これまで比嘉の印象として残っているのは、その物怖じしないハート。アマチュア当時にプロツアーに出場していた時には、勝利への意欲を全面に押し出す姿勢、そして強気な言葉を何度となく見て、聞いた。「日本アマ」連覇という実績や、スケールの大きなプレースタイルも、比嘉のイメージを形作る要素だった。 しかし、今大会の...
2010/07/26GDOEYE

エビアンマスターズの魔力

最終日最終組の最終ホール、申智愛の沈めたバーディパットがウィニングパットとなり、今年の「エビアンマスターズ」は閉幕した。最終組がホールアウトする前、通算13アンダーで先にアレクシス・トンプソンとチェ・ナヨンがホールアウトし、同じく13アンダーでモーガン・プレッセルと申がやってくる。エビアンマスターズGCは、観ているものに最高の筋書きを用意してくれていた。 直後に行われた表彰式には、サッカー・元フランス代表のジネディーヌ・ジダンが駆けつけ、空からは韓国国旗をなびかせたパラシュートが降りてくる。会場は音楽とピンク色のエビアンカラーのフラッグで満たされ、明るい空の下で華やかな笑顔が弾ける。大勢のギ...
2010/04/18GDOEYE

「悔しい!」でも負けて悔いなしと凛々しい天沼知恵子

国内女子ツアー「西陣レディスクラシック」の最終日。熊本出身の上田桃子、不動裕理が最終組でラウンドし、地元ファンは大いに沸いた。しかし、最終的に主役を務めたのはプレーオフを戦った韓国の朴仁妃と天沼知恵子の2人だった。 ツアー通算6勝の天沼は、06年以来優勝から遠ざかっている。そしてシード権も2007年に喪失してしまった。しかし、今季は「ヤマハレディースオープン葛城」で4位タイに入るなど、好調を維持。今週の結果で、賞金ランキングも7位に飛び込み、シード復帰のチャンスが広がった。 プレーオフは1ホール目で敗れてしまったが、クラブハウスに引き上げる天沼の表情は爽やかだった。「いやー、悔しいね」と言いな...
2010/04/17GDOEYE

泣き顔から一変!青山加織がギリギリ予選通過

国内女子ツアー「西陣レディスクラシック」の2日目。地元熊本出身の青山加織が、上がり3ホールで3連続ボギーを叩き、通算4オーバーでホールアウト。がっくりと肩を落とし、クラブハウスに引き返してきた。 今季は開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」で2位タイ、2戦目の「ヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGRレディスカップ」でも単独4位に入り、5試合を終えた時点で7位と上位につけている。 そして迎えた今大会は地元熊本での開催のため、気合いを入れて臨んでいるが、その気合いが空回りをしている。「ショットもパットも調子は良いのですが・・・」と話す青山。2オーバー、49位タイからのスタートで、前半は2バーディ...
2010/04/16GDOEYE

新人の中山三奈、最終ホールの苦難!

昨年のプロテストに合格し、プロ1年目のシーズンを迎えた中山三奈が、「西陣レディスクラシック」の初日に4アンダーの2位タイで最終ホールを迎えた。上がりホールは533ヤードの9番パー5、多くの選手がバーディを奪っていたホールだけに、首位の上田桃子に並ぶか期待がかかった。 ところが、中山のティショットはフェアウェイ右サイドのバンカーへ。2打目は7番ウッドを手にしたが、バンカーのアゴに直撃し跳ね返されてしまった。3打目も同じ7番ウッドで打ち、今度はバンカー右サイドの土手に当って左に跳ねて辛うじて脱出には成功した。 フェアウェイからの4打目は右サイドのラフへ。そのボールがディボットの中に入ってしまい、困...
2010/04/11GDOEYE

ナイスカムバック!森田理香子がベストスコア

国内女子ツアー「スタジオアリス女子オープン」の初日に、横峯さくら、上田桃子とラウンドした森田理香子は、前半の9ホールで10オーバーの「46」という大叩きをしてしまった。しかし、気持ちを切り替えて挑んだ後半は全てパープレー。初日は99位タイと大きく出遅れてしまった。 しかし2日目に入ると、3バーディ、1ボギーで8オーバーまでスコアを戻し42位タイで予選通過を果たした。そして最終日、3連続バーディを2回奪うなど攻撃的なゴルフが見事にはまり、5アンダー「67」をマークした。最終的には3オーバーの11位タイ、初日から88人抜きの追い上げを見せたことになる。 ラウンドを終えた森田は「最後のパットが打てな...
2010/04/10GDOEYE

宮里藍もお手上げ!「フェアウェイに砂って・・・」

今週の国内女子ツアー「スタジオアリス女子オープン」が開催されている、花屋敷ゴルフ倶楽部は、兵庫県三木市に所在しこの時期は桜が綺麗だ。大会2日目には晴天に恵まれ、気温も19.6度まで上昇し、半そででプレーする選手も現れるほどの爽やかな春のゴルフ日和となった。ギャラリー数も2日目では異例の1万人超え(10,567人)となった。 大会は盛り上がっているのだが、選手のスコアはあまり伸びない傾向は続いている。予選のカットラインは8オーバー。昨年は7オーバーまでと、例年通りコースの難度が選手を苦しめている。その要因はアップダウンの激しい地形のため、2打目で打ち上げになるホールが多いこと。そしてグリーンが...
2010/04/10GDOEYE

有村智恵「日本人選手としてなんとかしなきゃ!」

国内女子ツアー「スタジオアリス女子オープン」は、初日にアンダーパーが1人で、2日目を終わっても5人だけ。難易度が高いコースでの戦いに、多くの日本人選手が苦戦し、韓国、中国などカタカナ名の選手が上位に名を連ねている。 その状況で「日本人選手としてなんとかしなきゃ!」という思いを持って戦っているのが有村智恵だ。初日にイーブンパーの2位タイにつけた有村は、「外国人選手の名前ばっかりですよね。日本人として何とかしないと・・・」とラウンド後の記者会見で語った。 そして迎えた2日目、有村は4バーディ、1ボギーという内容で通算3アンダーの首位タイに浮上した。そしてこの日の会見でも「昨日の結果を見て、外国人...
2010/04/22GDOEYE

ロレーナ・オチョア、広がる引退の衝撃

世界ランキング1位のロレーナ・オチョアがツアーから引退する意思表明をして数日。その詳細はメキシコシティで23日(金)の9時30分(日本時間:同日23時30分)から開催されるプレスカンファレンスで明らかにされるはずだが、その衝撃は日本のゴルフ界にも広がっている。 「アニカが引退してからもゴルフの活動をしているのは知っているし、そうやってゴルフに関わっていけるのはプロゴルファーとしては素敵な道だと思う」と有村智恵。個人的にはまだ一度も一緒にラウンドしたことが無いことを残念がっていたが、家族を持ってゴルフをする事に憧れがあるという有村は、「私も早くああなりたい」とある種の羨望も抱いていた。 同じよ...
2009/09/13GDOEYE

諸見里しのぶ、早くも賞金女王に当確ランプ

今週の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」で、キャディ通算17勝目を挙げた清水重憲氏。本来は上田桃子のメインキャディを務めているが、今週は当初の予定では米国から上田専属のテリー・マクナマラ氏が来日するということで、諸見里しのぶとタッグを組んだ。「今週はしのぶちゃんと組めた事がラッキーです」と、好調の諸見里を支えた清水氏は嬉しそうに微笑んだ。 1ヶ月前の「NEC軽井沢72」でもタッグを組んだ二人。その時、清水氏は諸見里の打つユーティリティのショットが、捉まり気味に左に飛んでいくのを見て、「メジャーで戦うには、もっと柔らかい球が打てないとダメだよね」と指摘したという。今大会で1ヶ月ぶりに...
2009/09/12GDOEYE

プレスルームに大量のお菓子がある理由

今大会のプレスルームの一角に、大量のお菓子コーナーが出来ている。カールにアーモンドチョコレート、チェルシーに果汁グミ…。脳の活動に必要な糖分(ブドウ糖)を補給できるこれらの有難い食料は、不動裕理プロからの差し入れだ。 ちなみにこれらのお菓子はすべて明治製菓のもの。勘の鋭い人は気づいたかも知れないが、昨年「明治チョコレートカップ」に優勝した不動は、副賞として明治製菓のお菓子10年分を貰っている。その一部を、多くのメディアが集まるメジャー大会のプレスルームにお裾分けしてくれたのだ。 さすがに10年分のお菓子を一人で処理するのは大変で、不動は地元熊本のとある施設などにも寄付をしているという。不動は...
2009/09/11GDOEYE

地球の裏側、ブラジルのゴルフ事情

ブラジルと言えば、サッカーとカーニバル。陽気なラテンの人々が、だだっ広い屋外で小さなボールを小さな穴に入れるスポーツに勤しむ姿は、なかなか想像が難しい。日本とは地球の反対側にある国のゴルフ事情は一体どうなっているのだろう? そんな疑問が沸いて来るのは、「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」2日目を終えて、3位タイにつける飯田マリアが、ブラジル国籍の日系3世という安直な理由から。今は日本に住んで、日本ツアーを戦う飯田が、ブラジルのゴルフ事情について語ってくれた。 5年前に日本に来た飯田だが、その頃ブラジル国内には150近いゴルフ場があったという。特に赤道に近い北部地域はリゾート地として開...
2009/09/06GDOEYE

ストップ・諸見里に有村智恵も

トーナメント会場内にある選手の順位を表示した速報ボードは、観戦に訪れたギャラリーにとってだけではなく、プレーをする選手達にとっても貴重な情報源の役割を果たしているが、今週の「ゴルフ5レディス」では、大型の速報板は14番グリーン以降、18番グリーンまで存在しなかった。ホール間の通路脇に小さなボードはあるものの、大勢のギャラリーに取り囲まれる最終組付近では、それを確認するのは容易ではない。 「途中、状況が分からなくて、18番グリーンに上がるまでは(トップと)同じスコアだと思っていた」というのは有村智恵。「パーでも大丈夫だなというのが、セカンドまであった」と振り返る。左ラフからのセカンドショットは、...