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A.ジュタヌガン 悔し涙の向こうに待つ世界

2012年の「HSBCブラジルカップ」で、タイ国籍の選手として初めて米国女子ツアーの優勝者に名前を連ねたポルナノン・ファトラム。しかし、当大会はアンオフィシャル扱いの2日間競技。正規のレギュラーツアーでいえば、タイ国籍の優勝者はまだ生まれていない。

その瞬間は、今週の「ホンダ LPGAタイランド」で訪れると誰もが思っただろう。タイ・バンコク出身のアリヤ・ジュタヌガン。地元ギャラリーの視線は、単独首位で最終日を迎えた17歳の新鋭に注がれていた。猛追を見せる朴仁妃に一時は首位の座を譲ったが、12番(パー3)の奇跡的な1打が暗雲を振り払った。8番アイアンから放たれたボールはピン手前に着弾し、ラインに乗ってカップイン。起死回生のホールインワンで再び首位を奪回し、2打のリードをつけて最終18番パー5を迎える。

グリーンサイドでは、手を合わせて妹の勝利を祈る、1つ年上で米ツアールーキーの姉・モリヤの姿。歴史的瞬間が生まれるはずだった舞台はしかし、ミスの連鎖により残酷な結末を迎えた。「18番は毎日2オンしていたので、狙ったけど失敗しました」という2打目は、大きくショートして右サイドのバンカーへ。ボールがバンカーの縁に止まる不運も重なり、アンプレヤブルの1打を課して打った4打目はグリーンオーバー。最後は、1メートル強を残したパットがカップを半周してトリプルボギー。勝利はおろかプレーオフの権利すら逃し、18番グリーンに鳴り響くはずだった歓声は失望の悲鳴へ。ホールアウト直後は堪えていた涙も、姉と抱き合った瞬間に目からこぼれ落ちた。

しかし、その後のアリヤに悲壮感は無かった。「2オンしなくても良かったのに狙ってしまった。自分のプランをきちんと計画しないといけなかった。すごく良い経験をもらったと思います」。感情を抑えながらもメディアの質問にしっかりと受け答えをし、「失敗しても、みんな応援してくれたので有り難かった。これからも頑張りたいです」と感謝の言葉。インタビュールームに沈鬱な空気はなく、彼女を構成する人間性の一端を見る気がした。

次戦の米国女子ツアー「HSBC 女子チャンピオンズ」にも推薦で出場するが、主戦場は今年ルーキーとして迎える欧州女子ツアーとなる予定。この日与えた大きなインパクトにより米国ツアー推薦出場のオファーが増える可能性も高く、しばらくは世界的に注目の存在となりそう。流した悔し涙の価値は、決して小さくない。(タイ・チョンブリ/塚田達也)

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塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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