1997/07/12国内女子

肥後かおり、3打差で独走首位

元気な肥後かおりが2日目も1番ホールでいきなりバーディ。結局6バーディ、2ボギーとスコアを伸ばして単独首位に立った。「このところよくコケてるから、いい加減な気持ちになったら負けです。昨日今日のようなゴルフをしていかないとダメですね」 塩谷育代が迫ってきた。アウトは2バーディ、2ボキー。しかしインではそれぞれ1メートル前後に付けての3バーディ。 「インに入ってショットが安定してきました。グリーン回りの芝が強くて難しい。芝が1本からむか2本からむかでアプローチが違います。風も難しくて、それでみんな迷ってるんです」と塩谷。しかし「明日はがんばります。狙います」 はっきり言い切った。 3位にマクガイヤ...
1997/07/11国内女子

肥後かおり、山田かよ、69で首位

前週までの暑さがうそのように快適な21度。少し風はあったがまずまずのコンディションだった北海道。まず肥後かおりが上がり3ホールを連続バーディとして首位。「このところ練習ラウンドはいいのに試合はダメというパターンが多かったんです。今日はよかった。体の動きを抑えているのにキャリーも出ているし」と肥後。 山田かよは、大城あかねの「弟子」。94年のプロ入りで昨年は堂々のランキング46位。「昨日、大城さんにパターを見てもらったら、もっとボールに近く立つように言われて」今日はそれだけ考えてプレーしたという。打ちたいラインにボールが出るようになった。アウトで3バーディ。 そもそも山田のパターが悪くなった原因...
1997/07/06国内女子

前田すず子、ひとりアンダーパーで今季2勝目

最終日も暑かった。公式発表は35.3度。西風が今日も強く吹きわたった。どこのホールでもボギーやダボは大安売り。バーディの数よりダボのほうが多かった。パー72の18ホールの平均スコアは80.4。つまりハーフ40でプレーしていれば「人並み」という状況だった。 さすがの前田すず子も最終日はボギー先行。2番5番とボギーを叩いたが6番7番で取り返すあたりが、やっぱり優勝する選手ということだろう。「疲れました。貯金を大切に、なんとかアンダーで上がりたいと思ってプレーしました」と前田。 こういう風はむやみにケンカをしてはいけない。「風を見ていて、同じ向きになったなと思ったときにショットするんです。自分がわか...
1997/07/05国内女子

前田すず子、6打差で独走中

男子のツアーも暑かったらしいが、こちらはもっと暑かった。発表では34.7度。体感温度はそんなものではない。しかも風が強かった。多少しのぎやすくはあるが、プレーをしている選手たちにとっては良かったのか悪かったのか。昨日はやさしそうにみえたオークビレッヂがその表情を一変させた。 前日トップタイの古家三起は出だしから6連続ボギー、11番までに10打を失うというゴルフでトータル85。初日との落差がなんと16ストローク。 「風とケンカしてしまいました。ショットそのものは悪くなかったんです。計算ができなかった。頭が悪かったんです・・」と古家。しかしそれでもまだ10位グループというところからも、この日のすさ...
1997/07/04国内女子

実力派、前田すず子らが首位

30度を越す暑さ。ベテラン(?)前田すず子が6バーディ、1ボギーで首位に立った。「初日はいつもいいんだけど、2日目以降に崩れてしまう」のが最近の前田のパターン。 「でも先週(女子オープン)に比べるとラフも短いし、少しは楽です。ターゲットを狙っていけないとスコアにならないけど」 あと2日間は、頑張って耐えるのだそうだ。 プロ3年目、古家三起も7バーディ、2ボギーの67。ふつうのOLから23歳で研修生になってゴルフを始めた。プロテスト合格したのは5年目。 「いつもカットラインを意識してスコアを乱してしまう」のが悩みなのだが、しかし今週は「今日の気持ちで楽しんでプレーしたいです」...
1997/06/30日本女子オープンゴルフ選手権競技

情熱と挑戦! 岡本綾子、46歳の勝利

強い岡本綾子が復活した!と言ってもいいだろう。一昨年は勝利なし。昨年もフジサンケイの1勝のみ。海外18勝をふくめてなんと60勝をあげている世界の岡本も、もう盛りを過ぎてしまったのだろうか・・。そんなファンの心配を吹き飛ばすような、堂々たる女子オープンの優勝だった。 日本の女子ツアーではまず見られないようなタフなコースコンディション。深く粘るラフ。滑るようなグリーン。ミスを容赦しないトリッキーなグリーン回りの設定。多くの選手があっけなく、ボロボロとスコアを崩していくコースで、アヤコだけが最後まで安定したプレーを見せてくれた。 「具玉姫が出だしでダブルボギー。本人にとっては残念でしょうけど、私にと...
1997/06/27日本女子オープンゴルフ選手権競技

岡本綾子、5オーバーで単独首位!

岡本綾子がトータル5オーバーでトップに立っている。ずっと使っていた2ピースボールを糸巻きに買えてフィーリングが出た。「私はボールを曲げたくなるタイプのプレーヤーだから。飛距離よりコントロールを選んだわけ。ドライバーからSWまでいい感じに打ててます」 2位には1打差で韓国のアマチュア、韓煕圓。ただでさえ強い韓国勢なのに、アマチュアまでこんなにすごいプレーをする。万一勝ったりしたら、えらいことになってしまう。韓国版の女ボビー・ジョーンズ。大昔には日本でも清元選手(元LPGA理事長だ)が勝った例はあることはあるけどね。 ただし、このコース。5打や10打のアドバンテージなんて何の意味もない。前日2位の...
1997/06/22国内女子

最終18番イーグルで具玉姫が逆転優勝

若い藤崎とし子、今季初出場の本山恵子がトップを走る試合だったが、やはり下からベテランが上がってきた。おなじみの具玉姫。「実は、7アンダーで優勝する夢をみたんですよ。でも実際のプレー内容は上がったり下がったりで、信じてはいなかったんですけど」 6バーディ、3ボギーで迎えた最終18番。セカンド残り200ヤードを3Wで2オン。その15メートルのパットが入ってしまった。「フックライン。イーグルを入れようなんて思っていません。狙って入ったパットではないんです」 2パットでいけば優勝の可能性もあると読んでいた。3パットはしないように、気持ちを全面に出さないように打った。それが入ってしまった。「来週は日本女...
1997/06/21国内女子

22歳、藤崎が1打差トップ。2位は本山。

昨日は台風。今日はなんと32度を越す猛暑。一昨年にプロテスト合格、22歳の藤崎とし子が、ノーボギー、4バーディで初日の9位タイグループから抜け出しトップに立った。「60台のスコアは今季初めてです。那須小川で最終日最終組という経験があるんですけど、その時は崩れてしまったので・・・プレッシャーというより経験なんだと思います」 土浦日大高校卒。父にゴルフを教わった。 台風の昨日は練習もしないでのんびりしていた。そういえば前日の過ごし方とスコア、なにか法則がありそうでなさそうで。のんびりしていた選手の方がよかった? 本山恵子もやはりのんびり組で、なんとかもちこたえての2位。 「11番を終わったころか...
1997/06/20国内女子

台風で短縮。予選は土曜に順延

台風7号の影響で予選2日目は中止と決定。土曜日に順延された。 「私にとって中止はラッキー。体力がないし4日間の試合に慣れていませんから。1日休みをもらえるのは助かります。あと2日と思うと頑張りやすいです」と言ったのは本山恵子。前向きに受け取るタイプ。 「回りたかったんですけど・・ちょうどよかったかも。昨日の後半は悪かったんで、これから練習してきます」は吉川なよ子。ガンバリスト。 「やるつもりでいました。雨の中のプレーは嫌いなほうじゃないし・・。少し練習して、それから寝ます。眠かったんです」と古閑美保。アマチュア。まだ若い。 「台風じゃしょうがないわね。せっかく休みだし、寝ようかな。練習はなし。...
1997/06/19国内女子

双生児プロ、本山恵子が初日トップ

「ツアーに出場したのは昨年のミヤギTV杯以来」という本山恵子がインで3連続バーディなど69をマークしてトップ。「ツアーで69は初めてです。裕子はよく出しますけど」とジョーク。本山裕子とは一卵性の双生児。 「今度予選落ちしたら承知しないわよ」と妹に言われた。「裕子がシード権とったんだから、お前も足りない部分を補えばシード選手になれるぞ」と父にプラス思考の励ましを与えられた。18歳のとき父から裕子は7番、恵子は6番アイアンを与えられてゴルフを始めたのだという。 1打差にはベテラン吉川なよ子。更に1打差には高又順、高村亜紀などぞろぞろ並んでいる。明日も頑張ろう。「姉と一緒に最終組で回るのが父もふくめ...
1997/06/15国内女子

塩谷育代、余裕の展開で今季初優勝

文句無しの優勝。しかし塩谷育代の頭の中にあったのは20アンダーというレコードのこと。「朝から20、20と思ってプレーしてました。記録に挑戦です」という塩谷。スタート時点で2位との差がありすぎた。20アンダーという課題を自分に課したことは結果的にも成功だったのだろう。 「1番バーディ、2番のボギーはまた一からやりなおしだと思ってましたが、16番でボギーを打ったときはこの世の終わりかというショックで....」 結果的には優勝した。今季はダイキン、再春館と最終日最終組で回って破れている。「今年のモヤモヤが少しは晴れた気がします。なんといっても優勝ですもんね」 優勝もして、賞金ランクも2位に浮上したも...
1997/06/14国内女子

強い! 塩谷育代、10打差トップ

強い塩谷育代が復活した。いままでウジウジしていたのがおかしいと言ってもいいくらいだ。文句なし、ボギーなしで4バーディ、1イーグル。「38ホール連続ノーボギーなんて、記憶にありません。こういうストローク差でゴルフしたことがないもんですから、どうなるのかわかりません」と半ば当惑気味。 コーライグリーンは特に好きでも嫌いでもないのだが「先週の試合をテレビで見ていて、入る人のパットのタッチはベントタッチだなと感じて....」それを実行。スムーズなボールの走りが成功した。 「4日間の試合は、出だしが悪くても追いつくスャンスがあるから好き」という塩谷。実際、追いかけて追い抜くゴルフが多い。しかし10打差で...
1997/06/13国内女子

出た! 塩谷育代、64をマーク

今シーズン、フラストレーションがたまっていた(?)塩谷育代がついに爆発した。アウト33、イン31。前日の7位から一気に首位に躍り出た。2位、高又順らとの差は5ストローク。しかしなにしろ追っているのが高又順だから、ちょっと油断はできない。 塩谷はボギーなしの6バーディ、1イーグル。「しのいだところもありますけど、今日はピンについたホールがけっこう取れました。女子オープンに向けていいスタート、という感じもあるんですけど、それよりまず、その前の1勝ですよね。まだ2日目なんだし」と塩谷。 会場の有馬ロイヤルは気温も27度を越えて汗ばむ陽気。風もほとんどなく、コンディションは上乗。スコアを伸ばす選手の中...
1997/06/12国内女子

新人、山名悠喜が66で初日首位

昨年プロテストに合格したばかりのルーキー、山名悠喜が5バーディ、1イーグルの66。ボギーは1つだけという新人らしからぬ内容でホールアウト。 「ゴルフを始めたのは18歳から。それまでスポーツにもゴルフにも興味はなかった」という異色。葛城で6年間修行し、6回目でプロ合格。「ステップアップツアーで優勝を逃がしたのが悔しくて」今回は絶対に優勝しようと誓っているのだとか。こうでなくっちゃ。水戸市出身。高校は「進学校の」水戸第二高校。29歳。 1打差には木村敏美。上がり4ホールを連続バーディとしてインは32。「積極的に狙っていくゴルフではなくなって...年でしょうか。まだ29歳なんですけど、ゴルフも年とと...
1997/06/08国内女子

福嶋晃子、ようやくの今季初優勝

前半の肥後かおりのゴルフはすごかった。1番バーディ、4番イーグル、6番7番も連続バーディ。しかし8番でつまづき、インに入ってからも3ホギー。上がってみれば72。「最終まで続かなきゃ、ダメです」 前週の東都自動車に続いての悔しい試合となった。 福嶋晃子がついに勝った。「前半は肥後さんに付いていこうと」アウトでバーディ3つ。インも11番で3メートルを入れてトータル10アンダー。「やっと勝てたという感じです。何が何でも勝ちたかったです。早いうちに勝ててよかった....」 昨年の賞金女王。女王になってみると、やはりいままでのゴルフとは違ってくる。「それまではただ単純に技術のことだけ考えていたんですけど...
1997/06/07国内女子

首位は李英美。福嶋晃子が1打差につけている

李英美がアウトをパープレー、インで3つ伸ばして首位に立った。「水長(良子)さんから借りたパターが良かった。重いグリーンは好きじゃないんですが、気分転換で使ってみたら、うまい具合で....」 今年になってもう10本以上もパターを変えているという。今季好調の高又順については「気にしていません。選手はみんなライバルです」 こう言い切れるところが韓国選手の強いところだ。昨年2勝の実力派。 福嶋晃子にとっては昨年賞金女王の実力を示す絶好のチャンス。なんとなくくすぶっているこの春先、願ってもない好位置だ。「今日はほんとにチャスをいっぱい逃がしました。自分が打てないのか、グリーンが重いのか、ショートばっかり...
1997/06/06国内女子

ベテラン安井が首位。福嶋が好位置

首位はベテラン安井純子。ノーボギーの5バーディ。「今年初めてのいいラウンドでした」とか。「島田先生(幸作プロ)が来られると聞いていたので、どこにいてはるか探したんですけど...」という安井。もちろん島田プロは宝塚で修行していたときからの師匠。「緊張しました」 「長い一日でした」というのは福嶋晃子。4バーディ、1ボギーの70。初日からのこうした好位置は久しぶりの感じがする。「毎週、勝ちたいと思っているんですけど、調子がイマイチ....ツキもあるんでしょうけど。ショットもパットも今年は去年よりずっといいです」 確かにそろそろ勝ってもいいころだ。...
1997/06/01国内女子

井上陽子、パープレーで肥後を下してプロ2勝目

「欲張らないで、組み立てを考えてプレーしたい」と言っていた井上陽子が、出だし1番2番とバーディ、14番、17番をボギーにしたものの落ち着いたプレーで勝利をつかんだ。「連続バーディもあまり意識しないで、毎ホール、パーを取りにいく気持ちでプレーしました。そういうゴルフの結果として勝てたということはすごく嬉しいです。パープレーで回ろうと思って、思うようなゴルフをして、結果がでたんですから、すごく自信になりました」 昨年の明乳カップに続く2勝目。「思ったより早く2度目が勝てました」と井上。まだ若いが、確かな実力をつけてきている。また肥後かおりは11番ロングで3打目が目土の上というアンラッキーでダブルボ...
1997/05/31国内女子

肥後かおり、66をマークして一気に首位

前日4位だった肥後かおりがノーボギーのゴルフで単独首位。アウトで4バーディ。イン2バーディ。「これまでパターが悪くって、1メートルくらいが入る気しなかったんですけど..」 今日は1メートルはもちろん、3メートル4メートルが入ってくれた。「3メートルなんて入るとホント、嬉しいですよ。パーフェクトに打ててました。私のスコアはパッティングですから..」という。シャフトが折れて交換してもらったばかり。軽くはなったが、それが距離カンにぴったりマッチした。「ケガの功名」なんだという。 肥後のウェアは今年ナイキと契約。「タイガー・ウッズでこれだけ人気なのに、これまで成績悪くってホント、申しわけなかったんです...