2000/09/16国内男子

佐藤信人、堪えて首位キープ

ムービングデーのはずの3日目、強い風にスコアは伸びなかった。伸びなかったというより、オーバーパーの方向へ大幅に地滑りをおこした1日だった。そんな潮流の中で踏みとどまった佐藤信人は結果的に2位に2打差をつけての単独首位。クリスチャン・ペーニャも73プレーで堪えて2位をキープ。少しずつ貯金を貯めている尾崎直道はこの日も1つアンダーにしてトータル5アンダー。いつのまにか単独3位に上がってきた。 この3人の下はちょっと差の開いた4位グループ。3日を終わってアンダーパーが9人しかいないというのも、ちょっと珍しい。日本オープンというわけではないのだが。 この日の佐藤信人は2バーディ、2ボギー。惜しいパ...
2000/09/15国内男子

佐藤信人、首位浮上して3勝目狙い

天候不順。濃霧の影響で10分あまりの中断もあった2日目。初日首位のマンデー出場・山添昌良は後退した。クリスチャン・ペーニャは2つ伸ばしてまずまず。しかし下から強敵・佐藤信人がインでバーディを固め入れしてグイッと上がって来た。この日 4アンダープレーの68。片山晋呉も伸ばして3位に付けている。 今日の佐藤信人は長いパッティングを入れまくった。賞金王レースのトップを走っている佐藤だが、今季の優勝回数はまだ日本プロとJCB仙台の2回だけ。もう一つ二つはコレクションを増やして早く1億円の大台に乗せておきたいところだ。 「よく入ってくれました。10番で(10メートル?)の長いパットを入れたときにはジ...
2000/09/10国内男子

逃げきって真板潔、ツアー初優勝

トップでスタートした桧垣繁正がズルズルとボギー街道を転落し、なんと貯金を7つも減らした。怖い存在だった谷口徹もいまひとつ伸びない。レイコックも上がってこない。ただ一人、6位スタートだった今野康晴がバーディを積み重ねて11アンダーペース。 「1回くらい優勝をしてみたい」とつぶやいていたプロ生活15年、真板潔にようやくチャンスがめぐってきた。しかしその真板も16番で落とし、18番もまたボギー。だが唯一の脅威だった今野もまた18番をボギーとしていた。からくも1打差で真板がツアー初勝利。 横浜の高校ではバレーボールの名セッターとして鳴らした。しかしゴルフに志してからプロテスト合格するまで6回失敗し...
2000/09/09国内男子

桧垣繁正、首位キープ。真板も1打差維持

「決して調子は良くない」と言っていた久保谷健一が、言葉どおりの大叩きで一気に後退。感触に偽りはなかったということになる。一方パット快調の桧垣繁正は安定したゴルフで、終盤バーディ固め打ちで伸ばして単独首位をキープ。初日首位の真板潔も上がりホールで連続バーディを決めて1打差。66-68-68といいペースでラウンドをこなしている。 桧垣繁正は1バーディ、2ボギーのあと14番からなんと4連続バーディ。「うまくいった。ボギーを打ってもあまり考えこまないで、忘れるように心がけています。10番では短いバーディ外し、11番ではセカンドのクラブ選択を迷ったあげくミスしてしまって(ボギー)イライラ。でもそんな気...
2000/09/08国内男子

首位は66マークの桧垣繁正

初日の日没サスペンデット時点では真板、横田、溝口が5アンダーで暫定トップに立ってはいたが、ギリギリ18ホールを終了していたのは真板潔だけ。サイレンの鳴る寸前にパットを終えていた。プロに聞くと中断に引っかかるかどうかは大きな違いなのだそうだ。たった数秒の差のおかげで金曜日の朝はゆっくり起きることができたし、正規の第2ラウンド以外の余計なことを考えなくてもすむ。連続した18ホールの流れとしてプランを立て、気力を充実させる。3人の中で真板だけがまずまずの2日目を終えることができたのも、そのためかもしれない。この日も3打伸ばして2位。 首位に立ったのは桧垣繁正。前半のインは3バーディ、1ボギー。折り...
2000/09/07国内男子

雷雨中断。初日からサスペンデット試合

初秋の名物トーナメント、サントリーオープン。もちろんディフェンディングチャンピオンのニック・プライスも参加。相性のいいジャンボ尾崎、先週大きなタイトルを獲得して「サントリーも狙う」とコメントしていた横尾要。賞金王獲得へ邁進する佐藤信人。顔ぶれは揃った。 しかし天候はあいにくで関東南部は朝から雨。そのうち雷も鳴り出して12時27分にはプレー中断。2時過ぎの再開まで約1時間半をロスしてしまい、さらに夕方5時過ぎにもまた雷。とうてい全選手のホールアウトが望める状況ではとなく17時40分、サスペンデットとなった。途中経過だが真板潔はギリギリでホールアウトして首位。横田真一、溝口英二なども5アンダーペー...
2000/09/03国内男子

35H目で横尾要が勝利

決勝戦は36ホールの長丁場。昨日の準決勝から実に72ホールを経てようやく勝敗が確定する。 今年は若い横尾要、谷口徹の対戦となったが、それでも肉体的にも精神的にも振り絞っての戦いだった。押し気味に試合を進めた横尾も26ホール目には一時1ダウン。しかし次のショートホールをバーディとしてオールスクェアに戻し、29ホール目で1アップ。優勢を保ったままドーミーホールの35ホール目を分け、1ホール残して横尾要が優勝を決めた。 イーブンに戻した貴重なパットは18メートルはあった。「スライスして最後にフックになるラインです。午前中も同じところに打っていたのでラインはわかていた。自信を持って打ちました。ここで...
2000/09/02国内男子

決勝は横尾要vs谷口徹

3回戦と準決勝の計36ホールが行われるた雨の3日目。選手の疲労の色が濃くなってくる。午前中の3回戦、R.バックウェルvs芹沢信雄はバックウェルにいいところがなく、ワンサイドの試合運びで芹沢が6ホール残しで圧勝。マッチプレーと相性がいいんだろうか。 横尾要vsD.スメイルは14番15番を連取した横尾が3ホール残して勝ち。 伊沢が敗退した後の有力候補だった佐藤信人と谷口徹のマッチは終始谷口が押し気味で運び、17番バーディで谷口が決着を付けた。 室田淳vs飯合肇は接戦。16番で室田が1ダウンまで持ち込んだが、17番18番と戻すことができず18ホール終わって飯合 肇の1アップ勝利となった。 午後の準...
2000/09/01国内男子

佐藤信人、芹沢信雄などベスト8へ

2回戦が終わり、16人が半分に絞られた。勝ち残ったのはR.バックウェル(オーストラリア)、芹沢信雄、横尾要、D.スメイル(ニュージーランド)、佐藤信人、谷口徹、室田淳、飯合肇の8人。明日の準々決勝はバックウェルと芹沢。渋く格調の高いマッチになりそうだ。そして横尾にはスメイル、佐藤vs谷口の組み合わせも面白い。そして室田には飯合肇。 佐藤信人に破れた桧垣繁正「マッチプレーは今年で3回目。昨日始めて1アップして勝てたんですが・・。プレーオフも2回負けてます。苦手とか難しいというより、自分が強くならないといけないんですが・・」 「昨日のプレーも良かったが、今日はもっと良かった」とバックウェル。一...
2000/08/31国内男子

伊沢敗退。飛ばし対決(?)は芹沢勝利

1回戦、16試合が終わった。注目カードのひとつ伊沢利光・河村雅之は河村。復調期待の尾崎健夫はやはりまだ無理だった。飛ばし屋・飛ばない屋対決と興味をもたれた小山内護・芹沢信雄は芹沢。だからマッチプレーは面白い。18番あるいはエキストラホールまでもつれこむ試合の多い初日だった。 「いやー、調子はまあまあだったんですが(伊沢が)お疲れで調子よくなかったみたいで、いい勝負をさせてもらいました。これから帰りの飛行機をキャンセルしないと」と河村雅之。18番で伊沢が追いつかれ、22ホール目でこれも伊沢ボギーで決着。確かに「最後はスッキリしませんでしたけど(河村雅之)」という展開だった。 ギリギリ先週になって...
2000/08/27国内男子

伊沢利光、逃げきって今季V2

気温35度。杉本周作と伊沢利光の一騎討ち?という雰囲気でスタートした最終日だったが、3番パー3のバーディ・ボギーであっという間に2打差。伊沢は畳みかけるように6番ロングでもイーグルを奪い、そのまま差を拡げて独走優勝を飾った。 4日間のスコアを並べてみると67-65-71-67。3日目はちょっと一服しただけという印象だ。あの過酷な全米プロを4日間戦いぬいて日本人最高位。時差ボケもとれない帰国早々の試合であっさり勝ってしまった。6月のTPCイーヤマに続く今季2勝目。肉体的にも精神的にも超タフとしか言いようのないスーパーマンだ。 伊沢利光は3番バーディのあと6番イーグル、13番バーディの67。危...
1998/08/08国内男子

片山晋呉、差を広げて首位をキープ!

前日首位に立った片山晋呉が3日目も貯金を増やして首位をがっちりキープ。2位にはご存じ夏男・細川和彦が上がってきた。 片山は出だし1番ロングでセカンドを5メートルに乗せて幸先のよいイーグル。以後もボギーなし、2バーディとしっかりため込んだ。「ノーボギーというのは大きいですね。今年初めてのノーボギーです。昨日一昨日とつまらないボギーがあったもんで、今日は絶対ノーボギーでいこうと思っていたんです」 まだ疲れは出ていないという。ラウンド中も「体を伸ばし伸ばし」プレーした。「こういう展開になるとは想像もしていませんでした。こういう中でゴルフができるのは幸せです」 細川和彦は6バーディ、1ボギー。15番か...
1998/08/07国内男子

片山晋呉、乗竹正和が首位へ浮上!

風がほどんどないため発表の「29.9度C」が信じられないような暑さだった。暑さはこたえる。懐かしの40歳、湯原信光は2日目73と後退した。代わって上がってきたのは若い片山晋呉、そして前日2位の乗竹正和。宮瀬博文も踏ん張っている。 椎間板を痛めての病気上がり(?)の片山晋呉はアウトを5バーディ。それぞれ2連続、3連続と固め打ちした。「まだリハビリ中なんです。でも暖かい分にはなんとかやれます。今日は暖かいというには限度を越えてますかね」と笑う。 昨日は23パット。今日は22パット。「グリーンにあまり乗っていないから」とはいえ、少ないパット数だ。乗らなければパー。乗ればバーディという感じのラウンドだ...
1998/08/06国内男子

首位は湯原信光、8アンダー!

昨年はクラブハウス前のプールに優勝者・桑原将一が飛びこんだ。今年もきっと勝者が飛び込んでくれるだろう。最終日、いさぎよく飛び込むのは誰だろうか? しかし初日のトップに立ったのは果敢なダイビングの似合う若者ではなく、いまや40歳、立派な中年(?)の湯原信光。ボギーなし、6バーディ、1イーグルの64。ただしイーグルはロングホールではなく397ヤードのパー4だった。 「10番のイーグルは右ちょっとラフから9番で打ちました。拍手を聞いたんで、いい感じなんだなとは思ったんですが・・」 グリーン上にボールが見えないのでオーバーしたかと思ってしまった。カップの中にボールを発見して、初めてそうと知った。 休養...
1998/08/02国内男子

河村雅之、大独走 63のツアー2勝目!

いやはやとしか言いようがない。河村雅之がほぼ完璧なラウンドで最終日を走り続けた。32-31=63。このひた走りを止めることのできる選手はいなかった。これで河村は95年の東海クラシック以来のツアー2勝目。そういえばこの東海でも3日目に8バーディ64とすごいスコアを出したのだった。 最終日の河村は出だしのロングホールでバーディ。3番でボギー。そして次の4番から進撃開始で5番もチップインバーディ。7番バーディ。9番は15メートルを放り込んでのバーディ。32。この時点で2位に2打差。「パターが別人のように入った。今日はとくに落ち着いてプレーできて、気持ちに余裕があった」という。 インに入ってからは11...
1998/08/01国内男子

今度は芹沢大介。12アンダー単独トップ

そろそ暑くなりかかってきたが、それでも本来の新潟オープンからするとまだまだ。気温は30度を越えたものの、風が吹いて比較的しのぎやすかった3日目。前日の首位・芹沢信雄にかわって若い芹沢大介がスコアを沈めた。1ボギー、7バーディの66。室田淳も64と大爆発。ベテラン芹沢信雄もまだ3位タイと踏みとどまっている。 芹沢大介は16番まではボギーなしの6バーディ。4メートル程度がぽんぽん入った。17番ショートで初ボギーとしたが続く18番で取り返して66。首位に上がった。「ギャラリーの声援に気持ちがノッてしまった。かみあわせが良くなって、堪えどころのパーパットもよく入ってくれた」 最終日、最終組でのプレーは...
1998/07/31国内男子

芹沢信雄、首位に浮上

サスペンデットの後の2日目、首位に浮上してきたのは芹沢信雄。「気持ちに余裕がある」という言葉通り1番バーディ。4番5番で連続バーディ。トントンとスコアを沈めて69。8アンダーのトップ。 96年のマッチプレーで優勝してから、ついピンをデッドに攻めるゴルフをする悪いクセがついてしまった。「やはり自分のパワーを考えて、プレーのスタイルの組み立てを大事にしていくことが大事だね」という。自分でできる範囲内でやっていくことをモットーにしている。だから飛ばなくても狙えるのがロングホール。 「ロングホールできっちりバーディをとっていくのがこのコースの攻め方だと思うよ」 R.ギブソンはちょっと後退してしまった。...
1998/07/30国内男子

初日は雷雨のためサスペンデット

雨に見舞われた初日、試合は雷のため一時中断し、18時40分、日没のためサスペンデットとなった。残りの組数は計8組。ホールアウトできていない主な選手は江本光が4アンダー(14番終了)、牧野秀一(17番終了)、松永一成(7番終了)など。 ホールアウトしたなかではR.ギブソンがボギーなしの6アンダー。「暑くもなく風もなく、グリーンもソフトだったので良いラウンドができた」というギブソン。66は今季のベストスコアだという。 斎藤毅は3番ショートでホールインワン。9番ロングではイーグル。ボギーが2ホールあったものの66でホールアウトした。「でき過ぎです。レギュラーツアー初出場なので思いきり楽しんでプレーで...
1998/07/26国内男子

田中秀道、2年ぶりの勝利。ツアー3勝目!

大本命と思われたジャンボ尾崎が信じられないような73を叩き、前日10位の田中秀道が66をマークして一気に大逆転。ツアー3勝目、2年ぶりの優勝でもあり、この大会の初代チャンピオンともなった。 田中はボギーなし。1番2番の連続バーディで波に乗り、インでもロングホールをしっかりバーディ。全部で6ホールを沈めた。「今年はいいゴルフができているのに、優勝のチャンスが訪れても 行けそうで行けないゴルフばっかりだった。自分でもツメの甘さを感じていた」という田中。「ワッツじゃないけど、ガマン強さをキープして、ボギーを叩かないことを心がけた結果が優勝に結びついた」という。 心境の変化の影にはエピソードがある。日...
1998/07/25国内男子

伊沢利光、急浮上で首位タイへ!

コンランはスコアを伸ばして持ちこたえている。しかし66をマークした伊沢利光が一気に上がってきて首位タイ。ジャンボ尾崎もじっくりと好位置をキープ。勝負の行方は最終日次第。混沌としている。 伊沢利光はほとんど1ホールおきにパーとバーディがくる面白いラウンドだった。しかし最後の18番で10メートルを3パットしてボギー。単独首位には立てなかった。「ドライバーがぜんぜんダメ。だけどホール自体は狭くないから、ドライバーを使う意味はあると思っている」という伊沢。8回ドライバーを使ってフェアウェイに行ったのは1ホールだけだった。 「トーナメントリーダーなんて、何年ぶりだろう。最終組というのも去年のミズノオープ...