2006年度米国男子レビュー 悲しみを乗り越え、さらなる強さを身につけたタイガー・ウッズ
2002年 B.C.オープン
期間:07/18〜07/21 場所:エンジョーイGC(ニューヨーク州)
最終ホールのロングパットでツアー初優勝をつかんだ!
米国男子ツアー「B.C.オープン」は、バーディ合戦の末、2日目と最終日に65をマークしたS.マクロイが優勝を飾った。
今週は全英オープンとスケジュールが重なるため、普段上位に入れない選手が気合いを入れて臨んでいる。その中には日本の田中秀道もいた。12アンダー7位からスタートした田中は、バーディを奪うが、その後にボギーも叩くという嫌な立ち上がりになった。2日目、3日目にスコアを大きく伸ばしていたのだが、肝心な最終日に2アンダーと停滞してしまった。
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通算14アンダーは11位、今シーズンの最高時順位を記録した。今週は選手層が薄く、コースのセッティングもやさしい、という意見も出てはいたが、11位は立派な数字だ。これをキッカケに上位選手の常連になれるよう頑張ってもらいたい。
優勝したマクロイは、田中と同じ12アンダーからスタートした選手だ。前半からスコアを伸ばし、勝負を決めたのは最終18番ホールだった。10メートル以上の、少し右にきれるラインを見事によみきり、快心のバーディパットを沈めたのだ。
19アンダーまで伸ばし、追ってきたフレッド・ファンクを振り切ってツアー初優勝を飾った。今シーズンのマクロイは、13試合に出場し、5試合で予選を通過。2月に行われたツーソンオープンで6位に入った以外は、目立った成績も残していなかった。
米国ツアーでもサングラスをかける選手は増えているが、このマクロイが使用しているモノは、どう見てもファッショングラス。目の保護を考えてレンズが大きくなっているわけでもない。一見するとプロゴルファーというより”街の兄ちゃん”といった感じだった。
また、昨年末の田中と同じタイミングでQスクールを突破したE.エレラが、初のトップ10入りを果たした。日本ツアー5勝を誇るエレラだが、米国ツアーにはまだ慣れていないのか予選通過のできない状態が続いている。
これまで12試合に出場し、4月のクライスラー・クラシックで69位に入ったのがベスト。それ以外は全て予選落ちといった低迷ぶりだった。