【WORLD】ディッキーの死と黒人選手の活躍の場
2002年 ケンパーインシュアランス・オープン
期間:05/30〜06/02 場所:TPCアベニル(メリーランド州)
ツアー初優勝を狙うバーンズがトップ
米国男子ツアー「ケンパーインシュアランス・オープン」3日目。首位でスタートしたグレッグ・ノーマンは、この日2バーディ、3ボギー、1ダブルボギーと3つスコアを落とし7アンダー9位タイまで順位を下げた。ノーマンはティショットが不安定で、前日まで86%を誇っていたフェアウェイキープ率がこの日は57%まで落ち、それがスコアに直結した。「今日は何もできなかった。6番パー5でダブルボギーを叩いてから気持ちが萎えた。今日は厄払いできたと思えばいい。明日は60台を目指す」
代わって首位に立ったのはツアー初優勝を目指すボブ・バーンズと、昨年2勝をあげたボブ・エステスの2人。両者ともに4バーディ、2ボギーと安定したゴルフで10アンダーまで伸ばした。過去3年、ツアー初優勝者を輩出しているトーナメントということで、バーンズにも十分チャンスはある。
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他に初優勝のチャンスがあるのは、9アンダーのボブ・メイと、初日首位に立った8アンダーのフランクリン・ランガム。ボブ・メイは2000年全米プロ選手権でタイガー・ウッズと死闘を演じ一躍有名になったが、意外にも米国ツアーでの優勝はない。欧州ツアーであげた優勝経験を最終日に生かせるか。
不気味な存在なのがジャスティン・レナード。最近、安定したプレーで常に上位に顔を出しているだけに侮れない。しかし最終日にスコアを崩すケースが目立っている。その克服がカギになりそうだ。
日本の田中秀道は、3バーディ、4ボギー、3ダブルボギー、1トリプルボギーと最悪の出来でトータル7オーバー73位タイまで順位を下げた。フェアウェイキープ率、パーオン率ともに日を追うごとに悪くなる一方。明日の奮起に期待したい。