プレーオフ初戦 ウッズ、松山英樹は最終戦進出を見据えティオフ
2019年 ザ・ノーザントラスト
期間:08/08〜08/11 場所:リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)
残り3ホールのはじまり 1オンチャレンジは功を奏すか
リバティーナショナルGC 16番パー4(325yd)
PGAツアーはいよいよプレーオフシリーズに入ります。ことしから全3試合になり、第1戦は今後、1年ごとにニューヨークエリアとボストンで会場が入れ替わることになりました。試合後のフェデックスカップポイントランキングで下位選手が脱落していくサバイバルレースの始まりです。
今週の会場、リバティーナショナルGCでは2013年大会以来の開催になりました。ちょうど2年前、17年には「ザ・プレジデンツカップ」が行われました。当時とはホールの順番が入れ替わっているのですが、今回は16番、終盤の短いパー4をピックアップします。
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325ydしかありませんから、PGAツアーのエリート選手たちなら1W、3Wでの1オンも可能です。風向き次第でなかには5Wで狙う選手もいるかもしれません。チャレンジするにあたって、まず考えるべきはピンポジション。グリーン右サイドのくぼんだところ、または奥にピンがあるときは狙いやすくなるでしょう。
ただし、左サイドや手前にカップがある日は難度が高くなりそうです。グリーン全体が右サイドの池に向かって傾斜しています。もっとも警戒すべき池を避けるため、ショットはどうしても左に逃げがちになりますから、ピンがショートサイドになる可能性が高い。2打目を難しくしてしまうと、バーディチャンスが減ることになります。
ティショットを刻む場合は、231ydで入る左サイドのバンカーの手前が落としどころ。ロングアイアンできっちりフェアウェイをとらえたいところです。
「ザ・プレジデンツカップ」は日々、ダブルスとシングルスのマッチプレーでした。松山英樹選手は最終日に1ホールを残して1イーグル、7バーディを記録。世界最高峰の選手たちはリスクを恐れず毎ホールでバーディを狙い、ハマればそんなロースコアも出せるのです。
ただし、今回のようなストロークプレー、4日間ある普段のゲームでは同じマネジメントをするわけにはいきません。ときにパーを重ねていくことも大切になります。このコースは比較的アウトコースが難しく、インでどれだけバーディを獲れるかがポイント。この終盤16番は、絶対にスコアを伸ばしたいと思うホールになります。そこでコース側は、ゴルファーのアグレッシブに行きたい気持ちを煽り、ワナをたっぷり仕掛けてくる…。優勝争いの場面でも、非常に重要なポイントになるホールです。(解説・進藤大典)
- 進藤大典(しんどう・だいすけ)
- 1980年、京都府生まれ。高知・明徳義塾を卒業後、東北福祉大ゴルフ部時代に同級生の宮里優作のキャディを務めたことから、ツアーの世界に飛び込む。谷原秀人、片山晋呉ら男子プロと長くコンビを組んだ。2012年秋から18年まで松山英樹と専属契約を結び、PGAツアー5勝をアシストした。