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【WORLD】スティーブ・ウィリアムスとキャディの交代劇

Golf World(2011年12月19日号)texted by Dave Shedlosk

タイガー・ウッズが上がり2ホールでバーディを決め(2011年の)シェブロン・ワールド・チャレンジを制した時、キャディのジョー・ラサバは、2年以上かかったウッズの優勝の功労者とされることに、ただ従うしかなかった。ラサバの考え方では、全く手柄などないということなのだが…。

この試合でタイガーのバッグを担いで4試合目のラサバは「私はまだ一度も優勝していない。それをはっきりさせたかった」と大会後に報道陣にコメント。「ただ(ウッズと)一緒にいただけさ」。

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ラサバのこの言葉は、彼の前任で、メジャー13勝を含むツアー63勝を共に過ごしながら7月にタイガーに解雇され突然饒舌になったスティーブ・ウィリアムスへの直接的な反抗だった。ウィリアムスが現在キャディを務めるアダム・スコットがWBCブリヂストンインビテーショナルで優勝した時、ウィリアムスは公然と、そして嫌み混じりにこう話した。「キャディとして33年働き、これで145勝目を挙げた。しかしこの優勝が生涯ベストだよ」。

キャディの交代は、プロゴルフの世界では度々起こる。しかし2011年は大きな動きがいくつかあった年でもある。

スコットは、信頼していたトニー・ナバロをリリースした時に行動に移したのだろう。そして、それは薄幸なコンビのダスティン・ジョンソンとボビー・ブラウンが別々の道を歩み、ジョンソンがフレッド・カプルスの相棒だったラサバを引き抜いた数週間後のことだった。

しかしメインイベントはこの後。ウッズは、ヒザとアキレス腱の故障で全米オープンを欠場したときに、ウィリアムスがその大会でスコットのキャディを務めたことに明らかな不快感を示した。すると、ウッズは2週間後にウィリアムスを解雇。結果としてファイアーストーンCCでのスコットの勝利について得意げに話すウィリアムスの声を聞く羽目になった。

さらにウィリアムスは、定例になっている11月の“キャディ賞”の食事会で、この優勝と元ボス(ウッズ)についてアレコレと発言。結局、ウィリアムスはこれらの発言について謝罪することになった。

しかし、ラサバはそれよりも前に、若く将来有望なジョンソンの元を離れ、歳は取ったもののまだ将来があるウッズに付いた。元世界ランクトップのウッズは、オーストラリアン・オープン3位、プレジデンツカップでは米国チームの勝利を決めるポイントを獲得、そして自身がホストを務めるトーナメントで優勝し、ツアー未勝利だったシーズンを終了。

してラサバは?えーと、ただ一緒にいただけのようだ。それは良いことではあったが。

米国ゴルフダイジェスト社提携
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