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【WORLD】オズの魔法使い/米国圧勝 <2> 「ザ・プレジデンツカップ」レビュー

Golf World(2011年11月28日号)by Ron Sirak

「フォアサムの成績に足を引っ張られた。間違いない」とアメリカ選抜が11ポイントのうち8ポイントを奪った対戦形式についてノーマンは語る。「オルタネートショット形式の準備をするのは難しいんだ。我々は普段使わない形式だからね」とし、ライダー・カップでもアメリカ選抜はフォアサムでプレーしていると付け加えた。「フォアサム以外の成績を見れば、我々はやるべきことは果たしている」。事実、ノーマンのチームはフォーボールとシングルマッチでは12-11でリードしているのだ。

アメリカ選抜が切り札を持ちすぎていたこともある。ジム・フューリックは5-0の完勝で、メイハンは4ポイントを獲得し、フィル・ミケルソンウェブ・シンプソンデビッド・トムズバッバ・ワトソンはそれぞれ3ポイントを追加した。

世界選抜では、南アフリカのチャール・シュワルツェルとジェフ・オギルビーが3.5ポイントずつ獲得したが、オーストラリア人の中で唯一勝ち越したプレーヤーはオギルビーだけ。スコットはミケルソンに勝ったシングルマッチの成績を含めて2勝3敗、キャプテン推薦のロバート・アレンビーは0勝4敗という有様だ。バデリーと、もう1人のノーマン推薦だったデイは1勝3敗1分けだったが、デイは成績で見る以上に悪いプレーぶりだった。

メイハンと戦ったシングルマッチでは前半9ホールを44で回り、初日にバデリーと組んでダスティン・ジョンソンマット・クーチャーと戦ったフォアサムでは、ドーミーのアドバンテージを台無しにし、わずか0.5ポイントしか稼げなかった。同じく初日に、ハース&ニック・ワトニーと対戦したオギルビーとシュワルツェルは、残り4ホールで2アップだったが、結局0.5ポイントしか獲得できなかった。こうしてチャンスを逃したために、世界選抜は逃れられない穴にはまってしまったのだ。

ウッズは5試合で3敗。パートナーだったストリッカーやジョンソンの無駄なプレーに足を引っ張られ、安定感のないパターで苦しんだ。だが、日曜日になるとボールを正確に飛ばし、風を切る素晴らしいショットを披露。メジャー14勝目を飾ったトーリー・パインズでの2008年全米オープン当時のようなパットを決めた。結果は? 15ホール終了時点で6アンダーとし、バデリーを下して、アメリカ選抜優勝を決めるポイントを獲得した。

「自分のプレーが徐々に上向いてきたと思う。今週は本当にいいプレーができた。家ではこういうプレーができているんだ。ショーンと取り組んできた改善策に満足しているよ。ようやくプレッシャーの中でも結果が出るようになった。先週の全豪オープンでもいい感覚でプレーできたし、今週も手応えがよかった」とウッズは語る。

これは、ウッズが仲間のツアーメンバーに対して発した来年に向けての不吉な予告だ。12月1日から始まるウッズ主催のシェブロン・ワールド・チャレンジでさらに一歩前進できるか様子を見ることになるだろう。

一方、プレジデンツカップはまだブレイクする瞬間を模索している。ライダー・カップが真剣勝負になるのは、大ざっぱにくくると、PGAツアー対ヨーロッパツアーという構図ができるからでもある。プレジデンツカップにこの要素はない。両チームともにほぼ全員がPGAツアーメンバーで、ほぼ全員がアメリカに住んでいる。バージニア州にあるロバート・トレント・ジョーンズで最初の2大会が行われた後、世界選抜のプレーヤーたちが彼らにとってのホームゲーム開催を要求したことがある。この時、カプルスは「ホームゲームをしたいなら、オーランドで開催しよう。どうせみんなそこに住んでるんだから」と言ったという。

だが、このイベントを大きく変えることができる人物がいるならば、それはノーマンだろう。1994年に世界ツアー開催を訴えたノーマンだが、PGAツアーでコミッショナーを務めるティム・フィンチェムが世界ゴルフ選手権の開催案に吸収してしまって以来、2人の間は冷え切ったままだ。ホワイト・シャークことノーマンは、自分なりのプレジデンツカップ改善案を持っている。

ノーマンは「世界選抜の立場から、プレジデンツカップをもう少し面白いイベントにできるんじゃないかという案をいくつかすでに上層部には伝えてある。世界選抜の立場から、というのが、非常に重要だと思うんだ」。常にフォアサムを採用するのではなく、地元開催チームが対戦形式を選べるようにすること、キャプテン推薦を2枠から4枠に拡大することを提案したという。

ところがカプルスは「どっちも理解しがたいな」とノーマンの提案について反応。「グレッグの批判をしているワケじゃない。ただ、自分には理解できないと言っているだけだ。10人プレーヤーがいて、推薦が2人。それでアメリカは勝っているんだから」。フレッドの意味するところは分かりづらいかもしれないが、おそらくどんな変更がなされても、アメリカ選抜は勝ち続けるということを言いたいのだろう。

ノーマンによる改善案は、2015年に韓国でプレジデンツカップが開催されるまでには、あるいは2013年にオハイオ州ミュアフィールド・ビレッジが舞台になる前に、間違いなく簡単に実行できるように見える。このアイディアは役立ちそうだ。

世界選抜にとって、将来の見通しが明るい要素は他にもある。アジアから素晴らしい選手が多数輩出されていることだ。日本の石川遼(20歳)と韓国のキム・キョンテ(25歳)の2人は、ロイヤル・メルボルンで行われたシングルマッチで勝利したし、彼らの後も続く。韓国の20歳、ノ・スンヨルはヨーロッパツアーとアジアツアーの双方で優勝。日本の19歳アマチュア、松山英樹はアジアアマチュア選手権で2度優勝し、今年のマスターズでは予選を突破した唯一のアマチュアだった。2016年のオリンピックではゴルフが復活し、ゴルフの競技層はアジアだけではなく中南米にも拡大している。

「2015年を視野に入れながら、自分の提供できる情報が韓国開催をさらに意味あるものにできるようにしたかったんだ」とノーマンは言う。「韓国大会は大成功に持ち込まなければならない。世界選抜が負けたことがすなわち、我々が勝利しなかったということにはならないからね」。

カプルスが思いつきそうな複雑な考え方に聞こえるかもしれないが、ノーマンが言いたかったのは、世界選抜が負けたとしても、ゴルフ界にとってプラスになればいいということだ。単なる建前で言っているわけではない。もしプレジデンツカップが改善に着手すれば、事実ともなる。このイベントはまだブレイクする可能性がある。だが、一日も早い改善が必要だ。

米国ゴルフダイジェスト社提携
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