諸見里しのぶが「全米女子オープン」出場権を獲得!
2012年 全米女子オープン
期間:07/05〜07/08 場所:ブラックウォルフランチャンピオンコース(ウィスコンシン州)
【WORLD】全米女子OPがペブルビーチで行われるのはいつ?
Golf World (2012年5月14日号) GW voices texted by Brett Avery
ニュージャージーのUSGA(全米ゴルフ協会)のファイリングキャビネットには、おそらく同組織がここ数十年も交渉を続けている法律部門の書類という最も興味深いものがしまい込まれている。大量のページからなるファイルは、長い年月が反映されているが、最も大事なポイントはこうだ。「USGAはペブルビーチでの4ラウンドという“借り”がある」―。
多くのゴルファーにとって、モントレーペニンシュラでのスタートは興奮するものだ。USGAも、同じように敬意を払っている。8年前、シネコックヒルズの全米オープン水曜日の記者会見で、ペブルビーチは2010年全米オープンの舞台となることだけでなく、日程未定ながら、遅くとも2012年までの近い将来に、おそらく女子オープンの舞台になるだろうという発表がなされた。発表した側も聞いた側も、女子のメジャーについてあまり突っ込まなかったが、それが始まりだったことは確かだ。
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しかしそれが実現される様子は今のところ見えていない。当時、ペブルで女子オープンを行うことは、全盛期だったアニカ・ソレンスタムへのビックリするような贈り物であり、14歳の神童ミッシェル・ウィにとっても同様だった。
USGAは、もっとも商業的な組織のようでもある。全米オープンという巨大な収益モデルのほかは、小さな歳入の積み重ねから成り立っている。しかし事実上、すべては赤字ということになっている。
全米女子オープンは、何度も採算について繰り返し話し合われている事案でもある。USGAエグゼクティブ・ディレクターのマイク・デービスは、先日こう説明した。全米オープン以外のUSGAのイベントで、お金を稼げるか、損失するかの差は、基本的にエントリーフィー125ドルの全米アマで8000人がエントリーするのに対し、全米女子アマでは1000人しかエントリーがないという点にあると。結局はこのような計算によって、どのコースがどの試合を行うかが決まっているのだ。
外部の人間には、USGAが行う13のトーナメントの会場選択は、人気コンテストのように見えるもの。かつてUSGA職員として8年間、チャンピオンシップコミッティーのオープンなミーティングに出席していた者として、私は各イベントが成功するかどうかの微妙な定義を学んだ。シニア女子アマチュアは、居心地のいい場所を探している。一方、女子ジュニアとジュニアアマは、指導的、学識的立場から、ロケーションに関係なく、競技的に厳しさのある舞台を探している。地理的に13の大会すべてのバランスを取ることも物事を複雑にしている。
奇妙に聞こえるだろうが、全米オープンは全米女子オープンに害を与えているといえる。USGAは、全米オープンをガラスの破片で覆われた駐車場でも争うことができ、その収益は巨額だ。しかし女子オープンは、チケットの売り上げ次第で生きる場合も死ぬ場合もある。男子の場合と違い、ホスピタリティやテレビ放映による収入ではないのだ。だから一般的に男子の会場とは違う市場がフィットする。この後に控えているのは、2013年のロングアイランドのセボナックGC、15年のペンシルベニア州ランカスターCC、17年のトランプナショナルとなっている。
デービスは、先日の話の中で、8月にオリンピックが開催されるため、春頃に行う2016年の全米女子オープンの会場を南東部で探していることを認めた。
こうなると、18年全米アマ、19年全米オープンの舞台にも決まっているペブルビーチへの(全米女子オープンの)旅は、2020年代半ばまでないだろう。こうなると、疑問はUSGAの誰が、来るべき日々に借りを返し、新しい書類業務を担当するのかということになる。
米国ゴルフダイジェスト社提携
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