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【WORLD】パター選びでシャフトを見落とさないようにしよう

2011年3月 text by E. Michael Johnson

パターを変えるときに一番よく検討しなければならないのはシャフトの長さだ。目の位置、クラブヘッドの重量、シャフトの硬度はすべて、ピッタリのシャフトを選ぶ上で欠かせない要素なのだ。

マット・クーチャーは、ツアーでパターの名手として知られているが、彼はパターのオーバーホールの一環で5週間前にパターのシャフトを3インチ伸ばし、先週さらに2インチもエクステンドした。デイブ・ストックトンの指導を受けているクーチャーは、「完全に変わったよ。僕はクロスハンドからパターヘッドをあまりリリースしなかったけど、シャフトを伸ばしたことでリリースできるようになった」と語る。

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クーチャーのこの経験は、ハロルド・ヒルトンが全英オープンを2度制した見解から「モダン・ゴルフ」に残した「良いシャフトは”かけがえのないもの”である」という言葉を思い起こさせる。ヒルトンは、すべてのクラブについて語っていたが、パターのシャフトに注目しているプレーヤーはまだ少なかった。しかしパターのシャフトは、グリーン上で良いプレーをするために重要な役割を果たす。パターの長さに関して言えば、多くのプレーヤーが快適になるゾーンを持っている。

昨年、44.5インチに変えるまで、何年も35インチのパターを使い続けてきたニック・プライスを例に考えてみよう。「私はPGAツアーでプレーしていた後半期でパットの調子が悪くなり、何とかしなくてはいけないと思っていた。優勝を何度も逃してたときは、ロングパターに戻せば良かったと思ったものです。ショットは良かったのですが、パットについては自信が持てませんでしたよ」とプライスは語る。

ピン社のツアー担当マット・ロリンズは、通常、シャフトの長さを変える際は、ヘッドの重量も変える必要があると言う。「アンヘル・カブレラはかなり重量感がある長めのベリーパター用グリップがついたパターを使用してました。そしてその重量バランスを取るために、パターヘッドを重くする必要がありました。本来ならば、パターの長さが長くなれば、適正なヘッド重量は軽くなっていきます。ただし、彼のようにグリップが重すぎる場合は例外。カブレラはパターヘッドの重量を345グラムから約400グラムに変えたのです」とロリンズは述べている。

ヘッドの重量によって、シャフトの硬度も左右される。古いブルズアイのシャフトは、オーバーサイズのマレット型に装着されたそれよりも「遊び」の部分が多くなる。また古いピンアンサーのシャフトが、現在の似たようなスタイルのパターと同じように使えるかと思えば、そうではない。ヘッドの重量は現在のアンサースタイルのパターが30~40グラム重いので、それをサポートするためにはより硬いシャフトが必要になるのだ。

適切な長さを判別するために最初に行うべきことは、適切なところに目の位置を持ってくることだ。目の真下にボールを置く場合は、短めのパターを持つべきだし、目の位置をボールの内側に持ってきたい場合は、長めのパターにした方が良い。

ロリンズによれば、ケビン・サザーランドは短いパターが必要だったプレーヤーだったようだ。サザーランドは41インチのパターを使っていたが、今は34インチのパターを使っている。「ケビンの目の位置はボールより結構内側にあった。彼は目の真下にボールを持っていきたかったので、私たちはシャフトを短くすることにした。正しい長さにしてあげてからは、彼はラインが読めるようになったと感じると言っていたよ」とロリンズは語る。

グリーン上でラインが読めるということは、ヒルトンが言うように「かけがえのないこと」なのだ。

米国ゴルフダイジェスト社提携
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