2021/08/19全英女子オープン
“悲劇”のカーヌスティ18番 笹生優花「乗ればどこでもナイスオン」
6月の「全米女子オープン」を制した笹生優花は初めて、英国でのメジャーに臨む。“前哨戦”「スコットランド女子オープン」は15位。7人の日本勢ではただひとり、リンクスで連戦する。
◇メジャー第6戦◇全英オープン 事前情報◇ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)◇7189yd(パー70)
コロナ禍により中止された2020年大会を経て、最古のゴルフトーナメントは2年ぶりに開催される。会場はイングランド東部のロイヤルセントジョージズGC。1894年に初めて大会をホストし、今年は2011年大会以来10年ぶり15回目となる。地上波放送を担うテレビ朝日でラウンド解説を務めるPGAツアー1勝の今田竜二が、勝負のバックナインの注目ホールをピックアップした。
<< 下に続く >>
後半9ホールで唯一のパー5は今大会のカギになるホール。ティショットはほぼフォローの風が吹き、330yd地点にクリークがあるため多くの選手が3Wで手前に刻んでくるはず。フェアウェイ右サイドはOBゾーンが近いため、かなりナーバスになるかもしれない。
残り230yd前後からの2打目はグリーンの右サイドがOBのため、ミスをするならば左サイド、2つのバンカーが構えるエリアになる。スコアを伸ばしたいパー5だが、「バーディでいい」と考えるならばアプローチがさほど難しくないグリーンの左サイドがターゲット。イーグルを積極的に狙うには、かなり勇気のいるセカンドになる。OBゾーンに向かって傾斜している右サイドに少しでもミスをすると、ボギー、ダボにつながるホールでもある。
ロイヤルセントジョージズGCで最長のパー4。しかも、今週の予報では左からのアゲンストの風が吹きそう。直前の14番でスコアを伸ばせなかった選手にとっては、かなりプレッシャーがかかるティショットになる。フェアウェイはフラットだが、まずは左右に配置された計5つのバンカーを避けなくてはならない。
200から230ydの距離が残る2打目。グリーンは3つのバンカーに守られている。ティショットでフェアウェイを外した時にはこのバンカー群が効いており、手前から転がしてグリーンに乗せるという手はない。左から右に下っているグリーンの傾斜を使ってピンに寄せたいが、ショットが少し左に逸れると近くにフェスキューもあり、下りの難しいアプローチが残るので気を付けたい。
フェアウェイの真ん中が“馬の背”になっており、ティショットは左サイドにヒットしたボールは左へ、右サイドに落ちたボールは右ラフに流れていく。3Wを握る選手が多そうで250yd地点、290yd地点にある左のバンカーにまず注意。1Wの場合は325yd地点のバンカーを避けたい。
残り140から160ydの2打目はグリーンのセンターを横断しているマウンドを考えた正確な距離感が求められる。マウンドを越えなければ手前に戻り、キャリーで越えた場合は奥にこぼれてしまう。1万人近いギャラリーに囲まれる18番グリーン。選手たちは緊張する最終ホールになるはず。
前回当地で行われた2011年大会の優勝スコアは通算5アンダー(ダレン・クラーク)、前々回の2003年が1アンダー(ベン・カーティス)だった。今週はコンディションがかなり良いと思うので、7アンダーというところではないでしょうか。
2021/08/19全英女子オープン
6月の「全米女子オープン」を制した笹生優花は初めて、英国でのメジャーに臨む。“前哨戦”「スコットランド女子オープン」は15位。7人の日本勢ではただひとり、リンクスで連戦する。
2021/08/18全英女子オープン
「シンプソンズゴルフショップ」がオープンしたのは1883年。創始者は84年に「全英オープン」で優勝したジャック・シンプソンの弟、ロバート。
2021/08/16全英女子オープン
2021年のメジャー最終戦の舞台はスコットランドのカーヌスティGL。「全英女子オープン」の開催は10年ぶり2回目となる。
2021/07/15全英オープン
地上波放送を担うテレビ朝日でラウンド解説を務めるPGAツアー1勝の今田竜二が、勝負のバックナインの注目ホールをピックアップした。
2021/07/14全英オープン
2011年 20度目の悲願―― 2021年大会が行われるロイヤルセントジョージズGCが最後に全英をホストしたのが10年前。気温も下がり、強い雨風の難コンディションで…
2021/07/14全英オープン
大会初日にアンダーパーで回った選手がゼロ、初日首位のロッド・パンプリング(オーストラリア)が2日目に「86」をたたいて予選落ちと波乱続きだった大会…
2021/07/13全英オープン
主役はタイガー・ウッズ。1カ月前の「全米オープン」で2位を15打差でぶっちぎった24歳の勢いは初制覇を目指す全英でも止まらなかった。2日目に単独首位に…