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タイガー・ウッズの「全英オープン」3勝をプレーバック

◇メジャー第6戦◇全英オープン 事前情報◇ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)◇7189yd(パー70)

コロナ禍に見舞われた2020年の中止を経て、イングランドのロイヤルセントジョージズGCを舞台に2年ぶりに開催される第149回「全英オープン」。1860年に始まった最古のゴルフトーナメントは、聖地セントアンドリュースで開催された2000年大会は伝説に残る4日間となった。

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主役はタイガー・ウッズ。1カ月前の「全米オープン」で2位を15打差でぶっちぎった24歳の勢いは初制覇を目指す全英でも止まらなかった。

2日目に単独首位に浮上すると、週末は独走態勢。必死に追いかけていたデビッド・デュバルが最終日17番で“トミーズバンカー”の餌食となって「8」をたたくなど、苦しむライバルたちを尻目に大会を通して一度もバンカーにつかまらない異次元のプレーだった。

1913年のJ.H.テイラー以来となる後続に8打差をつける圧勝により、史上最年少でのキャリアグランドスラムを達成。通算19アンダーは当時のメジャー記録、初日から60台をそろえた269ストロークは当地での最少記録でもあった。

数々のレコードが花を添えた史上5人目の偉業達成。歴史の目撃者となったギャラリーの動員数も大会最多23万8787人にのぼった。ミレニアムの年に刻んだメモリアルな1勝は、8月の「全米プロ」、翌年「マスターズ」を含めたメジャー4連勝“タイガー・スラム”へとつながっていくことになる。

大会が聖地に戻った2005年もウッズは主役の座を譲らなかった。初日に首位スタートを切ってから誰にも逆転を許さない完全優勝で、2位のコリン・モンゴメリー(スコットランド)には5打差をつける結果に。メジャー通算10勝目、ジャック・ニクラスに次ぐ2人目のダブルグランドスラムを達成した。

さらに翌2006年も制したウッズだが、このロイヤルリバプール大会は彼のキャリア、人生においても忘れることのできない試合だった。2カ月前に父・アールさんが死去し、優勝直後に涙。4日間で1度しか1Wを使わず手にした全英3勝目は多くの人の記憶に残るシーンで締めくくられた。

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