「スパイダーツアーX」ドットの正体は“パイロットアイ” フリートウッド最新14本
◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント presented by Workday◇ミュアフィールドビレッジGC (オハイオ州)◇7569yd(パー72)
昨年の「ツアー選手権」でPGAツアー初勝利を遂げたトミー・フリートウッド(イングランド)。今季は優勝こそないもののトップ10入りが5回と安定した成績を残している。35歳の最新クラブセッティングを紹介したい。
ドライバーはテーラーメイド「Qi4D LS」をチョイス。「コアモデルも試しましたが、LSのほうがスピードが出ました」と語る。「前作と比べてスピンの安定性が非常に高く、球筋のコントロールがしやすい。自分はドローを打つことが多いが、右に抜けるミスが減り、安定したドローが打てるようになった」。今季の安定感を支える大きな要因になっている。
ミニドライバーの使用歴も長い。「自分にとっては2番ウッドのような存在。3番ウッドより飛距離が出せて、ティショットで距離を出しながらコントロールしたいときにちょうどいい。自分はロリー(マキロイ)ほど飛ばないからね」と笑った。また「最近は5番ウッドの飛距離が伸びていて、260yd近く打てるので3番ウッドの必要性が減った」とも語り、ミニドラ投入の背景を明かす。
「ドライバーよりドローが打ちやすい点も大きい。左から右への風や、ボールを左に曲げたいホールでは特に扱いやすい。ティショットで右から左に曲げるクラブが必要な場面もあるので、その意味でも大きな武器になっている」と信頼を寄せている。
9番ウッドを入れている点も興味深く、最新「Qi4Dフェアウェイウッド」に替えていた。アイアンは「P7TW」を継続。ウェッジは52度を「Hi Toe」、56度を「MG5」、60度をボーケイ「SM11」とするコンボセットだ。
そして今週からパターを「スパイダーツアー」から、より小ぶりな「スパイダーツアーX」へ替えていた。今回の変更について、テーラーメイドのパター担当ツアーレップは「アライメントの影響が大きい」と説明する。
「彼が気に入ったのがこのTrue Path(トゥルーパス)です」と語り、ヘッド上部中央部の窪んだラインを指した。「通常は白色で視認性を高めていますが、彼のパターはブラックアウトされています。それでも“影”のような視覚効果が生まれ、パイロットアイとの組み合わせで自然にアライメントをサポートします」
ここで言う「パイロットアイ」とは、ヘッド上部のフェース寄りに記された白いドットのこと。2本の線に挟まれる形でドットが記されている。
「ライン、ドット、ラインの構成で、中央のドットを『パイロットの視点(Pilot's Eye)』と呼んでいます。視線をフェース前方に引きつけ、スクエアに構えやすくする効果があります。ラインに対してトゥルーパスによる“平行”の認識とパイロットアイによる“直角”の感覚を組み合わせることで、より正確なアライメントが可能になります」
「以前はマジックで11本くらい線を書いていました。今回はたまたまツアーバンにあったモデルを気に入ったんです。彼は新しいアライメントの感覚を楽しんでいますね」と話す。なお、ネックは従来同様ショートスラントを採用している。(オハイオ州ダブリン/服部謙二郎)
<トミー・フリートウッドのクラブセッティング>
ドライバー:テーラーメイド Qi4D LS(9度)、R7 Quad (13.5度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS TR(重さ60g台、硬さX)
フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi35(5番18度)、テーラーメイド Qi4D(9番24度)
シャフト:三菱ケミカル クロカゲ(重さ80g台、硬さTX)
アイアン:テーラーメイド P7TW(5番~PW)
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX(6.5)
ウェッジ:テーラーメイド Hi-Toeウェッジ(52度)、テーラーメイド MG5(56度)、ボーケイSM11(60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド(S400)
パター:テーラーメイド スパイダーツアーX
ボール:テーラーメイド TP5x