米国男子ツアー

コリン・モリカワの10K事情 1Wを「Qi10 MAX」から「Qi10」へ

2024/02/11 17:03
コリン・モリカワの14本は全部テーラーメイド

テーラーメイドの「Qi10」シリーズにおいて、「Qi10 MAX」がドライバーの上下・左右方向の慣性モーメント(MOI)合計値が10K(10,000g・cm2)となり、同社史上最高のMOIと評判だ。ツアープロには必要ないほどの寛容性と思われるが、意外にもコリン・モリカワは開幕戦「ザ・セントリー」でそのMOI1万超えの「MAX」をバッグに入れ、話題になった。

「Qi10」をテストするモリカワ

米国本土の試合に入ってからは、スタンダードモデルの「Qi10」をテスト。「ザ・セントリー」は5位タイの好成績だったのに、替える必要があるのか? テーラーメイドのツアーレップ(用具担当)は「マウイ(ザ・セントリー)でMAXを試したら良くてそのまま使ったけど、まだコア(CORE)ヘッドは試してなかったんだ」と説明。コアヘッドとはスタンダードモデルのことで「実際、コリンはMAXのカオより、コアヘッドのカオのほうが好みだった。ヘッドのシェイプが好きで安心して打てるのさ」とのことだった。

ドライバーをスタンダードモデルの「Qi10」へ。リアルロフトは9.5度

「ファーマーズインシュランスオープン」のドライビングレンジで、モリカワがコアヘッドをテストした後、前出のレップに感想を聞いた。「MAXよりスピンがちょっと足りなくて、調整していたんだ。MAXは2400回転ぐらいあったのが、コアは2100回転ぐらい。少なくとも2200回転ぐらいないと彼は安心して戦えないんだ」

5番ウッドも「Qi10」のスタンダードモデル

“リモコンフェード”とも呼ばれるモリカワの弾道には、ある程度のスピン量が必要になる。そのスピン量増の味付けに、8度のロフト角をネック調整機能で約1.5度寝かせた状態にしたという。それなら最初から9.5度のヘッドを使えばいい気もするが、「8度のヘッドのカオが彼の好み。そこからロフトを寝かすやり方が彼にはハマったのさ。初速も174マイル(約77.8m/s)近く出ていて、イイ感じだよ」。その後、試合に投入し、リアルロフト9.5度のコアヘッド、つまり「Qi10」を継続して使用している。

ドライバー以外で、優勝した昨年10月「ZOZOチャンピオンシップ」からの変更点は、5番ウッドも「Qi10」シリーズになったこと。ウエートのスライドバーやネック調整機能のないノーマルモデルを選んだ。アイアンの3モデルコンボセット、「MG4ウェッジ」、「TPコレクションパター」は継続使用している。

新旧混ざったウッド系3本

コリン・モリカワの14本>
ドライバー:テーラーメイドQi10 ドライバー(8度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナGT60 フレックスTX

フェアウェイウッド:テーラーメイドSIMロケット(3W 14度)、テーラーメイドQi10フェアウェイウッド(5W 18度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナDリミテッド80 フレックスTX

アイアン:テーラーメイドP770アイアン(4番)、同P7MCアイアン(5、6番)、同P730アイアン(7番~PW)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールドミッド115 X100(4~6番)、トゥルーテンパー ダイナミックゴールドX100(7番~PW)

ウェッジ:テーラーメイドMG4(50度、56度)、MG4 TW(60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド S400

パター:テーラーメイドTPコレクション SOTO

ボール:テーラーメイドTP5X

TPコレクションのブレードタイプ
よりよいクラブを求めて
ファーマーズインシュランスOP時点の14本
3番ウッドは長らくSIMロケット

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