アイアン好きの畑岡奈紗がUT本数増 米ツアー9年目セッティングの狙い
◇米国女子◇ファウンダーズカップ 事前(4日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6465yd(パー71)
畑岡奈紗は変化を恐れず米ツアー9年目の初戦を迎える。未勝利の昨季は5年ぶりにメジャーでのトップ10入りもない悔しいシーズンだった。首や腰の痛みに悩まされた時期もあり、「やっぱり身体の部分的に良くならないと、なかなか思うようなスイングはできない」と実感。スイング、フィジカル、クラブについて造詣が深いコーチのもとで、3つの要素としっかり向き合ってきた。
昨年10月、アジアシリーズのタイミングでアイアンを契約メーカーの最新モデル「ZXi7」にスイッチ。シャフトも見直してボールが拾いやすくなる感覚があったが、満足せずに模索を続けてきた。
そのひとつが、新たにバッグに加えたZXiシリーズの6UT。5番アイアンの代わりを想定している。「ロングアイアンだと、バンカーの先に切られたピンをデッドに狙っていけない。去年やっていて、なかなかきついな、と。ショートサイドのピンも上から狙っていけるようにしたかった」。もともとアイアン好きだけに、その本数を減らしてUTに切り替えることに多少の抵抗感もあったという。「クラブも進化していて、引っかかるイメージもなくなってきました」。最新のテクノロジーが決め手になった。
ホームコースのレイクノナG&CCで行われた前週の開幕戦は出場権を得られず、大会期間中も練習に明け暮れた。「最後の2週間くらいで、クラブとスイング、身体とのつながりができてきた。もちろん、(初戦から)狙っていければいいと思います」。ターゲットは2022年「DIOインプラントLAオープン」以来の優勝にほかならない。
<畑岡奈紗のクラブセッティング>※練習日のため15本
ドライバー:ダンロップ スリクソン ZX7 Mk II(9.5度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナ WB(重さ50g台、硬さS)
フェアウェイウッド:ダンロップ スリクソン ZXi(3番15度)
シャフト:三菱ケミカル TENSEI Pro White 1K(50g台、S)
ユーティリティ:ピン G430 ハイブリッド(3番19度、4番22度)、ダンロップ スリクソン ZXi ハイブリッドユーティリティ
シャフト:三菱ケミカル TENSEI Pro 1K ハイブリッド(70g台、S)
アイアン:ダンロップ スリクソン ZXi7(5番~PW)
シャフト:日本シャフト NSプロ 850GH neo
ウェッジ:クリーブランド RTZ(50、56、60度)
シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH
パター:ベティナルディ SS3 センターDASSプロト