申ジエは三浦技研のアイアン&ウェッジに プロのクラブは「慣性」より「感性」じゃなきゃ
◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄)◇6610yd(パー72)
永久シード30勝まであと1勝と迫る申ジエ(韓国)。開幕戦も12位と存在感は見せ、今季、目標達成の可能性を十分に感じさせた。新シーズンを戦う彼女のこだわりが詰まったクラブセットを紹介していきたい。
ドライバーを含むウッド&ハイブリッドは昨年からの流れを継続。タイトリストとテーラーメイドのクラブが並ぶ。一方でアイアン&ウェッジは昨年途中で変更があった。
5年近く使ってきたキャロウェイのヘッドから、新たに三浦技研の軟鉄鍛造アイアン「CB-302」へ替えた。「毎年いろいろテストしていましたが、ようやく私の感覚に合うものが見つかりました。やっぱり三浦はカスタムに強くて、私のやってほしい部分を一生懸命表現してくれる」と語り、見せてくれたヘッドは小顔ですっきりとしていた。「最近どのアイアンもヘッドが大きくなっていますが、私は小さいヘッドが好き。地面への入り方がとてもシャープ。オフセットも少なめにしてもらったので、とても打ちやすい」とこだわりは細部に及ぶ。
「見た目、ヘッドの入りも、今のクラブはプロ選手にとってはやさしすぎる。普通のショットはしやすいですが、いろんな球を打ちたいときには鈍感なヘッドが多い。アイアンは距離を出すクラブではなく、打ちたい距離をしっかり打つクラブ。ですからその部分は敏感なヘッドの方がいい」と、いかにも試合巧者らしい言葉が続いた。
ウェッジも合わせて三浦技研のノーメッキモデルに。ワイドかつハイバウンスだ。「ハイバウンスはインパクトのタイミング的に難しいですが、よく使えばいろんなところから打てて、コントロールできればいいショットができる」とジエ。「もちろん腕も必要になりますけどね」と付け加えて、腕をポンポンとたたいて笑った。メジャーをはじめ海外の試合にも出ることの多いジエは、アメリカの硬いライなどでも同じウェッジで戦っているという。
ハイバウンスは扱いにくそうなものだが、「私はバウンスを使うほうがいい。硬いライでもけっこうソールを駆使しながらやっています」とこちらも技術とセットなのだろう。
そして、パターはスコッティキャメロンのブレード「スーパーラットII」が定着している。「これは、もともと2017年に3週間だけ使ったヘッド。日本の天気も暑くなり、グリーンも柔らかくなって重くなりました。ですからパターも、もうちょっと反応の速いものがいい」とジエ。パターに関しても、自分の感覚を生かせるものが良いという。「最近はクラブが大きくなっているが、自分の感覚を出せるようにヘッドは小さくしたい。自分で打てるパターです」
ジエのクラブ選びは、まさに「慣性」よりも「感性」重視。「一緒に練習する後輩たちが自分のクラブを見せてきて『私のこのクラブどうですか?』と聞いてくるんです。みんなやさしいクラブを使っている。やさしくなりすぎると、その次がないじゃないですか。そんな時は『まだ若いんだから自分の感覚を磨いた方がいいよ』と言います。プロゴルファーは安定した球ばかり打つよりは、いろんな球を打てるようにならなければ」とジエ。お言葉、いただきました。
<申ジエの14本>
ドライバー:タイトリスト GT2(9度)
シャフト:USTマミヤ The ATTAS V2(重さ50g台、硬さS)
フェアウェイウッド:テーラーメイド ステルスプラス(3番15度、5番19度)
シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER NX(重さ50g台、硬さS)
ユーティリティ:ステルス2 レスキュー(4番22度、5番25度)
シャフト:藤倉コンポジット MCH(重さ60g台、硬さS)
アイアン:三浦技研 CB-302(6番~PW)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD AD-65 タイプII(硬さS)
ウェッジ:三浦技研 MG-R01ウェッジ(50、54、60度)
シャフト:NSプロ850GH(硬さS)
パター:スコッティキャメロン スーパーラットII
ボール:タイトリスト PRO V1