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欧州男子マヨルカゴルフ・オープンの最新ゴルフニュースをお届け

2022年 マヨルカゴルフ・オープン
期間:10/20〜10/23 場所:ソンムンタネールGC(スペイン)

「いま僕はココにいます」Vol.153 スペイン編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・29歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、キャリアで巡った国と地域の数は実に70に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、マヨルカ島にいます。

欧州ツアー(DPワールドツアー)の終盤戦はイベリア半島(今週は島ですが)での試合が続きます。スペイン3連戦の最後は「マヨルカゴルフ・オープン」。次週はポルトガルで「ポルトガルマスターズ」を戦います。

今回は前週「エストレージャダムN.A.アンダルシア マスターズ」での珍道中を振り返りましょう。フランス・パリからスペイン・マラガに移動した際、僕のキャディバッグはロストバゲージになってしまいました。契約するタイトリストのスタッフの協力で14本のクラブとシューズ、キャディバッグなどをかき集めてなんとか試合に出場。不運なトラブルには後日談があったでのす。

実は現地で調達したクラブのうちほとんどは、僕が最近使っているモデル、スペックと別物ばかりでした。「まったく同じ」と言えたのは1Wと2本のウェッジだけだったのです。

会場には3Wと5Wはこの秋発売されたばかりでフィッティングが済んでいない最新モデル(タイトリストTSR)しかなく、3IからPWまでのアイアンはシャフトが違いました。今年の半ばから愛用しているトゥルーテンパ―の「スチールファイバー」は軽量モデルですが、会場には以前使用していた「X100」しかなく、やむなく重いクラブを使うことに…。パターは普段と同じグリップが入った、シャフトが長いモデルになりました。

そして迎えた初日は6バーディ、6ボギーの「71」。イーブンパーの31位スタートは急造クラブで臨んだ割には、上出来と言えるでしょう。

するとその日の午後、航空会社からキャディバッグが近くの空港に到着したという知らせがあったのです。でも僕は、迷った末に空港には向かわないことにしました。プロアマから思わぬ形で新品になったクラブでプレーして、感触は決して悪くありません。慌てて前のセッティングに戻すのではなく、翌日も同じ14本で試合に臨むのが得策と考え、結局2日目も「71」でまとめて26位で予選を通過しました。

キャディバッグはその金曜日、航空会社の手配でついにホテルに到着。決勝ラウンドを前に久々の“再会”を果たしました。でも…。なんだか、この期に及んでもクラブを戻す気にはなれなかったのです。今週は新しい14本でプレーすると決めたはず。「ここでキャディバッグを開けたら浮気だ!」とサポートスタッフに宣言し、バッグからクラブはおろか日焼け止めクリームすら取り出すことを拒否しました。

他のキャディさんなら怒りそうなものですが、うちのメグさん(坂井恵キャディ)は慣れたもの。現地調達したバッグはとても軽いのですが、使い勝手は決して良くなく、タオルや着替えをたくさん入れるツアープロのラウンドには本当は不向きなのです。けれど、メグさんも返ってきたバッグに触ろうともしません。最終日の朝は天気が悪く、スタート前の練習中に雨が降ったのですが、傘すら取り出してきません。

「今週はコレで行くけん」(メグさん、福岡出身)。選手もだいぶバカ(僕のこと)ですが、それを真に受けて傘も持たないキャディはどうなんだ…とも思いつつ、選手を気持ちよくプレーさせることが彼女の仕事でもあります。不思議なもので…雨はスタート前に上がり、傘は必要ありませんでした。5バーディ、4ボギーの「70」と4日間でのベストスコア。21位でフィニッシュできたのです。

いつも愛用している道具がないことを言い訳にしたり、そのせいでイライラしたりして試合を捨てることほど、もったいない時間はありません。今回は適応力の高さをちょっとアピールできました。航空会社に掛け合ってクラブを届けるのに必死になってくれたマネジャーさんには、ちょっと申し訳ありませんでしたが(笑)。

さて、今週は返ってきたエースのクラブでプレーします。今度は先週の14本、キャディバッグはこちらに来てまったく触っていません。また楽しくゴルフができることを望んでいます!

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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