旅人ゴルファー川村昌弘「いま僕はエジンバラにいます」
2021年 スペインオープン
期間:10/07〜10/10 場所:クラブ・デ・カンポ・ヴィラ・デ・マドリード(スペイン)
「いま僕はココにいます」Vol.126 スペイン編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・28歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、キャリアで巡った国と地域の数は実に70に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、マドリードにいます。
欧州ツアーは今週からスペインでの3連戦を迎えます。僕は「スペインオープン」と次週の「エストレージャダムN.A.アンダルシア マスターズ」に出場予定。前週の「アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権」が行われた極寒のスコットランドからは直行便で、温暖なイベリア半島にやってきました。
正確に言うと、マドリード北部のチャマルティンという街に宿泊中。近所に日本食のスーパーマーケットを見つけました。その名も「トーキョー屋」さんは今年でオープン40周年だそう。棚に陳列されていたお総菜コーナーには、寿司や弁当がズラリ。海外で買う日本食と考えると、どれも少し安そうな感じでしょうか。
ただ、よく見てみると、値段の付け方がめちゃくちゃなんです。ナスの乾燥野菜が入ったカップの味噌汁1杯が4ユーロ(約517円)と高額。でも“お徳用”の生みそが入ったインスタントパック(8食分)が6ユーロ(約776円)…。働いていたのはスペイン人で、ひょっとしたら仕入れの値段が曖昧なのか…?
そして僕は、1ユーロ(約129円)の「ツナマヨのおにぎり」と、「たこ焼きおにぎり」なるものを買ってみました。うーん、これはやけに安い。たこ焼きおにぎりですが、ご飯のなかにつぶされたたこ焼きが入っていました。そして、これがなかなか美味しかったりするのです(笑)。
さて、開催地のクラブ・デ・カンポ・ヴィラ・デ・マドリードはアップダウンが大きく、両サイドには木が伸びるホールも多い18ホール。ホテルからの道のりは8kmほどで、車で20分経たないうちに到着します。
ところが試合の2日前、コースのすぐ手前で幹線道路から右に折れる際、二又の道路で誤ったルートに入ってしましました。会場まであと500mというところだったのに。すぐにUターンできるわけでもなく、結局ずっと遠くまで走らされ、来た道を戻ることになったのです。まともに迂回したらトンネルが大渋滞していたこともあり、1時間もかかりました。
当日はスコット・ヘンド(オーストラリア)とアレハンドロ・カニサレス(スペイン)と練習ラウンドする約束だったのですが、泣く泣くドタキャン。後から聞くと、カニサレスもスタートの10分前に着いたそう。「難しいな、道が」と自国の選手が言うのですから、仕方ないですよね…。
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
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