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2020年 アンダルシア マスターズ
期間:09/03〜09/06 場所:レアル・クラブ・バルデラマ(スペイン)

「いま僕はココにいます」Vol.92 スペイン編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・27歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、9年間のプロ生活で巡った国の数は実に40に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いまぼくはマラガにいます。

英国での欧州ツアー6連戦「UKスイング」を終えて、スペインにやってきました。「アンダルシアマスターズ」に出場。イベリア半島の南端部のコースが舞台です。新型コロナウイルスの影響はまだまだ心配ですが、ツアーが手渡してくれるレターを出国、入国時に見せることで、選手・キャディはいまのところすんなり移動ができています。

空港でレンタカーをピックアップし、ホテルまでの道すがら、高速道路のサービスエリアに寄りました。さすがはスペイン、食のクオリティは欧州でもトップクラス。日本のように「ちょっとつまんでいこう」という程度のご飯もおいしい!作り置きでも、本場のパエリアには満足。英国のサービスエリアでは毎回、“ケンタッキー”でしたが…。

感染拡大防止のため、ホテルに入ってからは行動が制限される“バブル”のなかに入ります。その前にスーパーマーケットで買い出しもしてきました。新鮮そうな海の幸に、巨大なハムも売ってたりして、なかなか楽しめました。

欧州ではいま、スペインから英国に入国する際には2週間の自主隔離が求められています。9月末に英国・北アイルランドでの試合がありますが、次週から2試合(北アイルランドの直前)はポルトガルで大会が行われることで、移動の問題もクリアになりそう。普段は行き来がしやすい欧州内を巡る旅も、いまは国によって状況が日々変化しています。

<今週のコース>
2週前のウェールズ、前週のイングランド、そして今週のレアル・クラブ・バルデラマと3週連続で「ライダーカップ」が行われたコースでの試合です。どれも面白いゴルフ場ですが、僕はここがとくに好き。7028yd(パー71)と、距離が特別長いわけでもなく、両サイドの木々のあいだを縫って打ち抜くショット力が必要です。コンディションも素晴らしくて、フェアウェイもグリーンみたいにキレイ。去年は谷原秀人選手が優勝争いをしました。7連戦になりますが、ずっと素晴らしいコースでプレーできるのが活力になっています。

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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