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「結構キツイ」隔離を経て 石川遼のシーズン再開の喜びと不安

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 事前情報(2日)◇富士桜カントリー倶楽部(山梨)◇7566yd(パー71)

日本ゴルフツアー機構(JGTO)および選手会の副会長としては、8カ月ぶりのツアー再開には感謝の気持ちでいっぱいだ。「主催者の方、各方面の皆さんにご理解とご協力をいただいて実現した」。他方でひとりのプロとしては、石川遼は仕上がりぐあいに不安も見せる。2009年と10年、過去2回の優勝を誇る富士桜CCに向き合う自分の状態を見て、警戒心をあらわにした。

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春先からタッグを組んだ田中剛コーチとの、スイングとコースマネジメント改善への取り組みは継続中。「始めたてのことで、日々“一進一退”の感じがぬぐえない。まだぎこちない。気持ちよく、振りたいように振ると自分の悪い癖が出る」。8月の「全米プロ」から帰国後、新鮮な課題に取り組もうにも新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、自宅で自主隔離を強いられた。屋外での本格的な練習再開後は「後退したところも見られた」という。

「今週までにたくさんやりたいことがあったが、なかなか思ったように行かない。でも、国のルールなので仕方がない。(自粛は)結構キツイっすね。結構、キツイ」。出場が決まっている17日開幕の「全米オープン」をはじめ、日米の往復の繰り返しは、技術的な進歩の足かせにもなっていると言わざるを得ない。

先の戦いを見据えて、今秋は2Iに替えて5W(キャロウェイ マーベリック サブゼロ のツアーバージョン/ロフト19度)をバッグに入れた。「ものすごく深いラフから脱出させて、なるべく距離を持っていく。深いラフからクリークを短く持って、スライスを打つとラフで(ソールが)滑ってくれる。アイアンで打つよりも飛ぶ」と難コースでのトラブル回避に役立てるのが狙い。コース全体のラフは例年に比べて短いと感じているが、事前練習ではあえて深いエリアを選んでテストした。

今大会の成績に関する目標は立てていない。「強いドローボール」の精度を高めるという技術的な手ごたえを追い、「ベストを尽くして、目の前の一打を頑張っていく」と言った。タイトルや米ツアー進出という具体的なターゲットもいまは見えない。

そして「副会長としての立場などを考えると、どうやってトーナメントを開催するかというところを話し合ってもいる。今後、コロナウイルスがどうなっていくかで“いっぱい、いっぱい”。とにかく今は目の前の試合というところかなと思います」と落ち着かない。“2足のわらじ”で立場は変わっても、歩み方は同じ心境だ。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)

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