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「いま僕はココにいます」Vol.80 南アフリカ編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・26歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、6年間のプロ生活で巡った国の数は実に40に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、ヨハネスブルグにいます。

あけましておめでとうございます。ことしは欧州ツアー「南アフリカオープン」で初戦を迎えます。昨年11月末に開幕した新シーズン、僕にとっては最初の出場試合にもなります。三重・四日市の実家で年を越し、1月3日に日本を発ってマレーシア・クアラルンプールで練習、プライベートラウンドをしてからシンガポール経由で南アフリカに入りました。

今週は予選ラウンドで、ランドパークGCのファイアソーンコース、ブッシュウィローコースを全選手が回ります(決勝はファイアソーンコース)。2018年の12月にもプレーしたので、チェックは軽め。7日(火)朝に会場到着後、9ホールをまず回ってきました。

予選会(Qスクール)を通過して臨んだルーキーイヤーを経て、今季はシード選手として戦うことができます。出場を予定できる試合が多くなることもあって、スケジュールは組みやすくなりそう。コースや移動の勝手に関する知識は、有利に働く情報だと思います。

ただし、それは決して安心感とは言えないわけで…緊張感は変わりません。欧州ツアーは試合によって賞金額が大幅に違うこともあり、大会が大きくなると突然、世界のトッププレーヤーが集う豪華なフィールドになります。それに応じてレベルも一気に高くなります。自分もそこに出るだけでは意味がありません。今年も去年と変わらず優勝を目指して、1試合、1試合、全力を尽くすのみです。

さっそく来週は、ロレックスシリーズ「アブダビHSBC選手権」が開催されます。ビッグイベントで「時差が、試合勘が…」と言い訳はしたくない。まずは今週に集中! 2020年もよろしくお願いします。

〈旅のおとも〉
旅には“おとも”が欠かせません。仕事道具はもちろんですが、遠征先や移動中、僕をリラックスさせてくれるものを紹介します。今回は友人の本を持ってきました。小林邦宏さんは“世界の花屋さん”として有名な、海外を巡る花のバイヤーさん、フリーランスの商社マンです。『なぜ僕は「ケニアのバラ」を輸入したのか?』(幻冬舎)が12月に発売されました。数年前から仲良くさせていただいていますが、「世界のどこに行くにも、行ってみないと分からない」というマインドに共感させられます。ビジネスはピンとこない僕も、一気に読み切りました。

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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