64歳ワトソンは37回目の全英を「68」でフィニッシュ
2014年 全英オープン
期間:07/17〜07/20 場所:ロイヤルリバプール(イングランド)
優勝は逃すも、“脅威の存在”となったファウラー
By Helen Ross, PGATOUR.COM
ロイヤルリバプールでの「全英オープン」最終日。リッキー・ファウラーは「全米オープン」に続くメジャー最終組でのプレーという、もはや“慣れ親しんだ領域”を見つけた。
今大会最終日の結果はどうであれ、ファウラーはメジャー大会での優勝争いに心地よさを感じている。今年4月の「マスターズ」で5位タイ、そして1ヶ月前の「全米オープン」ではエリック・コンプトンと共に2位タイだった。
<< 下に続く >>
ここのところの快進撃について「なんとも説明しにくいね」と言うファウラー。「大舞台、って感じがしないんだ。自分はここにいるべき存在だって気がするんだよ」。
ファウラーは今大会3日目、「68」をマークして単独2位に浮上し、最終日は良き友人でもあるロリー・マキロイと最終組でプレーすることに。若き北アイルランド人のマキロイは6打差で最終日に臨んだが、ファウラーは最初の12ホールだけで6アンダーだった3日目同様の好スタートを切った。
今大会の3日目終了時点で、6月の「全米オープン」と非常に似たポジションにつけたファウラー。「全米」最終日では5打差でマーティン・カイマーを追いかけたが、彼の独走を脅かす存在とはならず。カイマーは9アンダーで後続に8打差をつけて優勝した。
当時「マーティンが大差で首位に立っていたのは確かだ。僕がフロントナインで2、3アンダーとしていれば、状況はかなり変わっていたかもしれないけどね」と言っていたファウラー。「マーティンはプレッシャーを感じていなかった。彼は会期中ずっと素晴らしいプレーをしていたから、優勝するのは当然だった」。
そんなファウラーは最終日を前に「明日は全米オープンで学んだことを活かし、もっといいスタートを切りたい。そうすればロリーに少しはプレッシャーを与えられるだろう。バックナインではもっと面白い戦いぶりになるかもしれないね」と語っていた。
現在25歳のファウラーは、最近の好調は“ゴルフで最高のコーチ”と呼ぶスイングコーチのブッチ・ハーモンによるところが多いとしている。カリフォルニア州出身の彼は、昨年ハーモンとタッグを組んだ当時の自分はかなり自信を失っていたことも明かした。
「前に進みたかったんだ」と、ファウラー。「当時の自分は足踏み状態で、ゲームから得たいものがつかめなかった…ハーモンとのタッグにはとても満足しているよ」。
ファウラーはまた、火曜日の練習ラウンドでよくパートナーを組むフィル・ミケルソンからもかなり多くのことを学んだと言う。彼は、人当たりの良いレフティがいかにメディアと付き合い、ファンに接するかをしっかりと胸に焼き付けたのだ。ミケルソンからはまた、時間の管理やスケジュールの調整も学んだそうだ。
「フィルはなんというか、こんな言い方はどうかと思うけど、ゴルフにおける父親みたいな存在なんだ」と、はにかみながら言ったファウラー。「彼はこんなことは聞きたくないだろうけど、自分が僕よりも少し年をとっているのはわかっているからね」。
「…それにフィルはとても尊敬されている。だから僕はあらゆる面で、彼みたいになろうとしているし、そうなりたいと思ってるよ」。
憧れのミケルソンがクラレット・ジャグを手にした翌年に、同じものを手にするのは最高だろう。しかしこれは叶わず、ファウラーは「全米オープン」同様2位タイに終わったが、今回は首位のマキロイにかなりのプレッシャーを与えたのは間違いなさそうだ。