ダスティン・ジョンソンが1打差2位 小平智は出遅れ
2014年 ノーザントラストオープン
期間:02/13〜02/16 場所:リビエラCC(カリフォルニア州)
3日目の追い上げでマガートが暫定首位に浮上
「ノーザントラストオープン」3日目、13ホールまでに8バーディを記録したウィリアム・マガートが、「65」の6アンダーで2位と2打差の首位に浮上した。
PGAツアーのフルシーズン4年目となる34歳は、ツアー初勝利、フェデックスカップポイント(500)、マスターズ初出場(メジャー出場は1度のみ)、そしてPGAツアー2年のシード権をかけ、最終日を戦う。
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PGAツアー未勝利のマガートが最後に優勝したのは、カロライナ州をベースとしたeGolfというミニツアーの大会で、優勝賞金16,000ドルを獲得。過去に出場したミニツアーの数を質問されたマガートは、両手両足の指では足りないくらいと話した。「8年もミニツアー、もしくはQスクールに出場し続けていたら、この場にいられることに感謝するはずさ」
マガートの3日目は素晴らしいプレーだったと言える。パー5の1番でシンプルにバーディを取ると、2番、3番でそれぞれ6m、7.6mというロングパットを沈めてバーディを連続奪取。4番ではボギーとしたものの、続く5番で再び7.6mのパットを沈めてバーディを記録した。キャディに「今日は全部9m越えのパットでも良いくらいだ」と話していたというマガートだが、そのくらいパットが冴え渡っている。
3パットとした15番が唯一のミスだろうが、ハイブリッドを選択したラフからの第2打はグリーン手前のバンカーを越え、難を逃れた。
マガートは、2012年の「カナディアンオープン」でも優勝争いに絡んだ。同大会では3日目を終えて首位と1打差の2位。しかしハミルトンG&CCでの最終日、難易度の高い18番でボギーを記録してしまい、優勝したスコット・ピアシーと1打差の2位で終えた。今大会で優勝すれば賞金1,206,000ドルを手にする(これまでのベストシーズンの獲得賞金額に22,000ドル足らない金額)。
マガートは最終日について、「18ホールをプレーするだけ。なるようにしかならない。可能な限りベストプレーをするということさ」と語った。
2位以下は大混戦の様相を呈し、ジョージ・マクニールとチャーリー・ベルジャンらが、「201」の通算12アンダーのマガートを追う形となっている。
廃止されたフォールシリーズでの優勝を含め過去2勝のマクニールは、1番ホールでイーグルを奪うと、この日最後のバーディを16番で記録し「66」でホールアウト。昨年リビエラでプレーオフの末にジョン・メリックに敗れたベルジャンは、11番での第2打(3番ウッド)を2.5mに寄せイーグルを奪取し、「68」とした。
2位タイにつけているマクニール、そしてベルジャンも「マスターズ」には出場したことがない。以前ゴルフ場で働いていたマクニールは、「フライズドットコムオープン」での優勝経験があるものの、当時は優勝者に「マスターズ」出場権が与えられなかった。2年前の「チルドレンズミラクルネットワーククラシック」で優勝しているベルジャンと言えば、同大会の2日目にパニック症候群を発症して病院に搬送されながらも優勝したことで知られる。
マンデー予選を突破し、3年ぶりのレギュラーツアー出場を果たしたジェイソン・オーレッドは、3日目を「67」とし、「68」を記録したブライアン・ハーマンと並び、トータル「204」の4位タイにつけている。
オーレッドにとっては、ペブルビーチで開催された2010年の「全米オープン」以来となるレギュラーツアー出場となった。ペパーダイン大出身のオーレッドは、奥さんが3人目の子供を今月末に出産するので、マンデー予選出場を決断。見事に予選を通過し、初日こそ「73」と平凡なスコアに終わったが、2日目には「64」、そして3日目に5バーディをあげ、明日は最終組の1つ前の組でラウンドすることとなった。
もし優勝すれば、オーレッドには2年のシード権が与えられる他、フェデックスカッププレーオフ出場権、「マスターズ」、「全米プロゴルフ選手権」、来年の「ヒュンダイトーナメントofチャンピオンズ」、「アーノルド・パーマーインビテーショナル」、「メモリアルトーナメント」、「WGCブリヂストンインビテーショナル」、そして上海での「WGC HSBCチャンピオンズ」の出場権も獲得することになる。
妻の支え、生き残りをかけた予選通過と話題を提供するオーレッドの目標は、目の前の1打に集中し、プレーを楽しむことだという。
オーレッドは3日目の最終18番ホールで3mのパットを沈めた時の感覚を、「自分のキャリアの中で最も観客から興奮が伝わった瞬間だった」とコメント。また、「今の状況は自分にとって非常に意味のあることで、言葉に出来ないくらい。家族の支えに本当に感謝しているんだ。この場にいられて、経験出来ていることが凄く嬉しい」と、家族への感謝を口にした。
自身への期待について「突然降って湧いたようなもの」と謙遜するオーレッドだが、「ただ、正直に言うと、練習場の時から『必ず大きな大会で優勝出来る』と信じている自分もいるんだ。ここ何年も苦しい時期を過ごしてきたけれど、今の順位で最終日を迎えられること、それに優勝のチャンスを手に出来て嬉しい」と語った。
優勝争い初体験のマガート、そしてリビエラという条件を考慮すれば、首位と5打差としている15選手全員に優勝のチャンスはある。
「205」の通算8アンダーには、スター候補のジョーダン・スピース(67)、ダスティン・ジョンソン(69)、ジミー・ウォーカー(67)らが並ぶ。先週の「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」で優勝したウォーカーは、今シーズン4勝目を狙う。
同グループには「マスターズ」王者のバッバ・ワトソン(64)、チャール・シュワルツェル(68)も入っており、その1打差にはリビエラで優勝経験のあるビル・ハース、アーロン・バデリーの姿もある。
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