ホールインワンのち「11打」 谷原の同伴競技者が…
2013年 ISPSハンダ ゴルフワールドカップ
期間:11/21〜11/24 場所:ロイヤルメルボルンGC(オーストラリア)
キラデク、チェ・キョンジュ、ラスカーノらの健闘が光るワールドカップ
賞金総額800万ドル(およそ8億円)を争うISPSハンダワールドカップ2日目は、アジアンツアーの賞金王争いを牽引するキラデク・アフィバーンラト(タイ)、トニー・ラスカーノ(フィリピン)、そして韓国人スター選手のチェ・キョンジュらがトップ10に名を連ね、アジア勢の健闘が目を引くラウンドとなった。
トップから7打差の9位タイで並んだ3選手は、ロイヤルメルボルンGCでの大会後半に挑む。3アンダー「68」をマークしたトーマス・ビヨーン(デンマーク)が、通算8アンダーの「134」とスコアを伸ばし単独トップに躍り出た。
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2日目を「69」で回った米国のケビン・ストリールマンは、ビヨーンを1打差で追走する。地元オーストラリアのジェイソン・デイと、リカルド・サントス(ポルトガル)の2選手が通算「138」で3位タイにつけ、総額700万ドル(およそ7億円)を賭けた個人戦は白熱の週末に突入する。さらに先週の国内ツアーで優勝した日本の谷原秀人は、「67」という素晴らしいスコアをマークし、通算「139」で5位タイにつけている。
総額100万ドル(約1億円)を争う国別チーム戦では、ストリールマンとマット・クーチャーの米国ペアが、トータル「274」でトップに立っている。3打差の2位にはビヨーンとトービヨン・オルセンのデンマークペアがつけ、アダム・スコットとジェイソン・デイのオーストラリアペア、日本の谷原秀人と石川遼ペアは、通算「281」で3位タイの好位置につけている。
今季の世界ゴルフランクで68位まで上昇したキラデクは、4バーディ、1ボギー、1ダブルボギーでまとめ、トップを狙えるポジションで3日目を迎える。
風が渦巻く壮大なロイヤルメルボルンGCで、堂々たる体躯のタイ人選手がアンダーパーをキープしているのは、パターのお陰と言えそうだ。
「ショットの出来はいまひとつだけど、このコースで重要なのはパッティングだからね」と、語ったキラデクは、初日より3パット少ないトータル「28」パットで2日目をまとめた。「今日のスコアはずいぶんとパットに助けられたね」
キラデクは、週末もしっかりと前を向いて“当たって砕けろ”的なプレースタイルを避けなければならないことを理解している。2日目を終えた時点で、メルボルンの「サンドベルト」と呼ばれる砂地のゴルフ場を代表するコースでアンダーパーを記録している選手はわずか14名しかいない。
「風がかなり強かったから、低いボールを打とうと心掛けたよ」と、キラデク。「スイングをいじりすぎた影響で、今はしっくり感じられないんだ。風に加えてこのレイアウトは、僕のプレースタイルには合わないよね。(残り2日は)ひたすら集中して、ゲームプラン通りのゴルフをしたいね」
「自分自身にあまり無理をさせたくないんだ。今年は年間を通じてとても良いゴルフができたから、ここでも無理をすることはない。この週末は、重要な場面でパットが決まってくれるといいね。トップ10で週末を迎えられるのは、願ってもないこと。トップとの差はあるけど、このコースなら例え10打差でも、追いつくことは可能だからね」
一方のチェは、2番で幸先良くバーディを決めたが、4番でダブルボギーを叩いてしまい、その後はバーディ2つに対して4ボギーの「74」とスコアを落としてしまった。
「今日はそれほどタフな日じゃなかった。ダブルボギーを叩いてしまった、4番のあの一打だけだね」
アジアンツアーの名誉会員で、PGA通算8勝をマークしているチェは、この日のコンディションを振り返った。
「午後になってグリーンは一段と硬くなったね」と、チェ。「あるホールでは(パットが)オーバーしたり、別のホールではショートしたり。とにかく、ここまでのゲームはOKと言えるかな。風の影響で多少アンラッキーな面もあって、少し戸惑ったけどね」
「このコースは、次に何が起こるか想像がつかない。明日は重要な日になるだろうね。仮に4アンダー、5アンダーでも出れば、それだけで十分だよ。僕らはみな人間だから、時にはミスショットもするさ。それでも僕はこのコースが大好きだね」
自身2度目のワールドカップで健闘をみせている42歳のラスカーノは、ボギーと同じ数の2バーディで巻き返し、引き続き安定感あるプレーを印象付けている。
「このコースは危険がたくさん潜んでいるからね」と、ラスカーノ。「今日はほとんどのパットがショートしてしまったけど、これが精一杯だよ。18番では約2メートルのバーディチャンスがあった。下りラインと思ったけど、完全に読み違えてしまったね。それでもイーブンパーだから満足だよ」
「今日はゲームを上手くコントロールできたね。1日を通してドライバーを1回ミスしただけだった。なるべく安全にプレーを進めて、積極的にピンを攻めるようなことはしなかった。今はトップ10に入っているから、このまま上位につけていたいね。グリーンとフェアウェイだけを考えて、安全策で行くよ。アイアンを選択するのもためらわないし、パーで満足だし、もしバーディをいくつか取れたら、それで十分満足さ」
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