H.イングリッシュ パターを戻して暫定首位浮上
2013年 OHLクラシックatマヤコバ
期間:11/14〜11/17 場所:エル・カマレオンGC(メキシコ)
土曜日の注目トピックス/OHLクラシックatマヤコバ
土曜日の注目トピックス/OHLクラシックatマヤコバ
「OHLクラシックatマヤコバ」第3ラウンドで、同組となったロバート・カールソン(スウェーデン)と、ケビン・スタドラーの運命は、実はそのずっと前から交わっていた。
先週の日曜日、ジョージア州のシーアイランドで開催された「マックグラッドリークラシック」の会場を去る時、カールソンは今週の大会に出場することはないだろうと思っていた。
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「OHLクラシックatマヤコバ」に出場するためにはトップ10に入らなければならなかったカールソンは、幾つかの組がホールアウトを終えていない時点で11位だった。
帰宅途中、運転しながらラジオでPGAツアーのニュースを聞いていた彼は、自分を取り巻く条件がクリアになったことを知る。もしスタドラーがパー以上の成績を収めれば、カールソンが11位以上にはなり得ない、ということを。
カールソンは熱心にラジオを聞いていたが、スタドラーが最終18番ホールでパーオンしたことを耳にすると、ラジオを消した。自分の順位は11位だと確信したのだ。
カールソンはその時、スタドラーが18番ホールでまさかの3パットを叩いてしまい、その結果、彼自身がスタドラーと並んで10位タイとなり、「OHLクラシックatマヤコバ」への出場権を手にすることになろうとは、夢にも思っていなかった。
明日、彼らは最後の36ホールを最終組で一緒にプレーすることとなった。運命的とも言える彼らが紡ぐ物語は、もうしばらく続いていきそうだ。
<注目トピックス
■ ジョージア大学
ハリス・イングリッシュは献身的なジョージア大学卒業生だ。土曜日にジョージア大学のフットボールチーム”ブルドッグス”は、ライバルのオーバーン大学との定期戦を行った。この試合開始と同時刻に、イングリッシュは「OHLクラシックatマヤコバ」の第3ラウンドを首位タイでスタートした。
何千マイルも離れた異国にいるにも関わらず、イングリッシュはその日の午後、母校のアメフトのスコアをずっと気に掛けていた。第2クオーターでジョージア大が13対0で負けている事を聞いても、彼は希望を捨てなかった。それどころか彼は、ブルドッグスが後半逆転するだろうと予言した。
試合は彼の言う通りとなった。ジョージア大は最終の第4クオーターに入ると追い上げ、一度は逆転した。しかし残り25秒でオーバーン大に73ヤードのタッチダウンを奪われ、43対38で逆転勝利を逃してしまった。明日の「OHLクラシック」最終日は、もっと良いハッピーエンディングとなるよう、イングリッシュは願っている。
■ パッティング
スペンサー・レビンは決めるべきバーディパットをいくつも外してしまった。アイアンでの素晴らしいショットに比べて、彼のパッティングはいまひとつだった。第1、第2ラウンドでレビンがカリカリしているのは明らかだった。
しかし、法が万人に平等であるように、どうやら彼にもツキが回ってきたようだ。7番アイアンで何度もピンそば10フィート以内につけていれば、やがてパットも決まりはじめるものだ。イライラしながらも、レビンは素晴らしいショットを打ち続けた。そして次第に自分のストロークにも自信を取り戻した。
最初の36ホールで合計6バーディしか獲れなかった彼は、第3ラウンドに入ると序盤の9ホールだけで6本のバーディパットを決めた。
■ 選択
ジェフ・マガートは今年から来季にかけて、幾つかの選択を迫られている。
2月に50歳となる彼は、PGAツアー、チャンピオンズツアー、両方の出場権を得ることとなる。何とも嬉しい悩みではあるが、両方のツアーに出場したがっている彼は、特にチャンピオンズツアーに出るのが楽しみだという。
マガートは、今も昔もロングヒッターではない。2013年のPGAツアーで160位だった彼のドライバーの平均飛距離は277ヤード。しかし彼のボールは、常に真っすぐに飛ぶ。雨が続いた今週のエル・カマレオンGCで、マガートはずぶぬれのフェアウェイに悩まされた。ドライバーショットでランを稼ぐことができなかったため飛距離が伸びなかったのだ。それでも彼は、他の方法でスコアメイクしていった。日曜日の第3ラウンド、彼は12位タイからスタートする。