パー5を完全攻略し、2位につけたカストロ
2013年 ドイツバンク選手権
期間:08/30〜09/02 場所:TPC Boston
デイリーラップアップ:ドイツバンク選手権2日目
大会2日目のTPCボストンはグリーンがソフトになり、バーディが量産された。セルヒオ・ガルシアは最初の7ホールで5バーディを奪うと、18番では18フィートのイーグルパットを決め、7アンダー「64」でラウンド。ロベルト・カストロ、そして上位常連のヘンリック・ステンソンに1打差をつけて首位に立った。
ガルシアは、プレーオフ第2戦を通算13アンダー「129」で折り返した。小雨もパラついた曇り空の午後、誰も彼に追いつくことはできなかった。
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フェデックスカップポイント首位のタイガー・ウッズは、2位のアダム・スコット、3位のミケルソンと同組でラウンド。18番で35フィートのバーディパットを決めるなど、「67」でホールアウトした。
一方でミケルソンは苦戦し、「71」でホールアウトした。
ミケルソンは一時、フェアウェイよりもロードアイランドの方へ打球を飛ばしているのではないかと思えるほど、スウィングを完全に見失っていた。9番ではフェアウェイ左のハザードに入り、10番では右側へ。パー3の11番では、木のおかげでボールが林の中へ消えるのを何とか免れたが、立て続けに左側のギャラリー、そして右側のギャラリーへと打ち込んだ。
16番(パー3)では池ポチャもあった。
それでもミケルソンは、最後2ホールを連続バーディで締めくくり、イーブンパーの「71」をマーク。トップとは5打差の9位につけ、大会後半の36ホールに向けては前向きな気持ちを保っている。
「ひどいプレーだったけれど、イーブンパーをキープできた」とミケルソン。「できる限りのプレーをした。長くプレーしていれば、ときに自分のプレーを見失うことは起こりえる。中盤で踏ん張り、終盤では結果を出すことができた。週末に向けての自信になったし、それ以上にまだ優勝を狙える位置をキープできたことが大きいね」。
「何度もハザードに打ち込んでいたし、予選落ちする可能性も大いにあったね」とミケルソンは話した。「今週末、自分が思い描いている通りのプレーができれば、僕はこの9ホールを大会全体のキーだったと振り返るだろう」。
1打差の2位タイにつけるステンソンはよく、ひとつの大会を最終ラウンドのバックナインに向けた3日半に渡るマラソンのようなものだと例える。もしそうだとしたら、今は1マイルを4分のペースで走っているように感じ始めているだろう。
20位に順位を上げたウッズは大会の折り返し地点で、首位から6打差以内につけている29人のうちのひとりだ。
ウッズは、満足のいくラウンドができたとは思っておらず、あるラジオレポーターも好調のタイガーであれば「65」以上をマークできると述べた。
「ここから調子を上げていかなくてはいけない」とウッズ。「9アンダーかそれ以上のスコアを出している選手がたくさんいる。後半の2ラウンドはロースコアが必要だ」
ステンソンはバーディ8つを奪い、ボギーのないきれいなスコアカードで「63」をマークした。同じく2位タイのカストロはフロントナインを7アンダーで回ったが、バックナインの中盤で苦戦し「65」。マット・クーチャー、そして全米プロゴルフ選手権覇者のジェーソン・ダフナーは共に「66」でラウンドし、首位と3打差の4位タイ。彼らと1打差で、この日「63」をマークしたジャスティン・ローズと、「66」をマークしたジョーダン・スピースが並んでいる。
ガルシアは、フェデックスプレーオフ第2戦の常連ではない。今週は休むことを考えていたが、ドイツバンク選手権後の第3戦へ出場できる上位70名のリストに入る保証がなかったため、参戦した。
今のところ、その決断は吉と出ている。
「残念ながら、無条件でBMW選手権に出場できるだけの良いプレーができていなかったからね」現在ランキング55位のガルシアは述べた。「僕を追い抜く可能性のある選手が16人いたから。だからここに来て、5週連続でプレーできるように、もう少し頑張ることにしたのさ。(5週連続でプレーすることは)普段ならあまり楽しめることじゃないけどね」。
ガルシアは今シーズンの序盤、世界ゴルフ選手権、マスターズ、そして5月のザ・プレーヤーズ選手権でトップ10入りし、フェデックスカップでもかなり上位につけていたように思えた。しかし、ザ・プレーヤーズ選手権のときにはじまった2週間に渡るウッズとの口論をキッカケに、彼のシーズンは悪い方向に向かってしまった。
ガルシアはウッズに謝罪したが、明らかにガルシアは泡を食っていた。それ以降、ガルシアはトップ20に入れていない。
「全てがほんの少し難しくなってしまったが、それも良いことさ」とガルシア。「良いレッスンになったよ。あらゆることを前向きに捉え、失敗から学ぶことが大事だ。それによって、より優れた選手になり、人としても成長していければ良い」。
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