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パターが好調、クールなビジェガスが首位に

ジョンディアクラシックの初日。最もクールに決めたのは、“冷静な振る舞い”で次々とパターをカップインさせたカミロ・ビジェガスだった。彼は好調なパッティングを武器に7アンダー「64」で初日を終えた。

過去にツアー3勝の実績はあるものの、ここ最近はスランプ気味だったビジェガスは、今季のベストスコアを叩きだし、昨年の覇者ザック・ジョンソンと並んで初日をトップで終えた。

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「決めたいと思ったパットが上手く決まったので、トラブルなくラウンドできました」と、31歳、コロンビア出身のビジェガス。初日のラウンドは8バーディ、トータル「26」パットで、パッティングのスコア貢献率4.315を記録した。「今日はとても満足のいくゴルフだったね。リラックスできて、冷静な態度で臨めた。18ホール全ての瞬間をエンジョイすることができたよ」。

今季のパットのスコア貢献率は124位と、決して高くないビジェガスは、初日のラウンドを堪能した。特にバックナインではスタートから5ホール連続で1パットで沈め、そのうち4つでバーディを奪った。

2008年シーズンは、フェデックスカップランキングで2位につけ、プレーオフでの戦いを幾つか制するなど、ビジェガスは活躍を見せた。ところが2009年以降の数シーズン、ビジェガスがリラックスすることは少なかった。特にフェデックスカップの順位は2011年、2012年と連続で100位圏内から外れ、今季も102位とかつての名声が鳴りを潜めている。

「(ここ数シーズンの自分の成績は)ゴルフというゲームそのものだったよ」と、ビジェガスはスランプに苦しんだ数年間を振り返った。「試合そのものを台なしにしてきた。あちこちで小さなミスを連発していては、好スコアなんて出るハズがない」「時として僕らは、結果の分析にとらわれすぎてしまう。好調だった選手がスランプに陥ると、いろんな電話がかかってくる。“力になろうか?”ってね。そしてメンタルコーチを雇い、スイングコーチを雇い、フィジカルトレーナーを雇う羽目になる。スタッフは不調の原因をあれこれ探すけど、答えなんて誰も持っていないんだよね。なぜなら“すべては自分次第”なんだから」。

ビジェガスは、アドバイスを寄せてくれた人たちとの関係を解消した。それはコーチ陣をもちろんバカにしているのではない。“サポートしてくれているコーチたちとの練習は、これからも続ける”とビジェガスは語っている。“チームとしての取り組みは重要。だけどいざ試合となると、自分自身がプレーに集中するしかないのさ”。

言うは易し、行うは難しといったところだろうか?

「これだけは言えるね。ゴルフという競技を論ずるのは簡単だけど、実際のプレーはその何倍も難しいってね」。作り笑いを浮かべながら、ビジェガスはそう言った。

もちろんその中には「冷静な態度(チリ・アティテュード)」も含まれている。「調子が良い時、ゴルファーという仕事は最高さ。ところが、ひとたび調子が悪くなると、ゴルファーは自分で自分の尻を叩く羽目になる。そして更に調子が悪くなれば、自分自身を更に厳しく叱りつけなければならない。だけどいくら厳しく当たっても、結果が上向くとは限らないのがゴルフさ。だから僕はいま、調子が悪くても必要以上にゲキを飛ばさず、その瞬間を楽しもうと心掛けているんだ」。

情報提供:PGA TOUR

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